米国でマッカーシー下院議長が共和党内の造反の動きで史上初めて解任されました。米国がひどく混乱しているようです。米国のガバナンスに対する信頼が大きく揺らいでいるといいます。
マッカーシー米下院議長解任、史上初-共和党内の造反で - Bloomberg
混乱が長引くようだと、さらに大きな混乱になりかねない事態のようです。先日つなぎ予算が成立したばかりですが、その期限は11月中旬で、それ以降の予算措置が決まらなければ、政府機関の閉鎖が現実化しかねないといいます、また、ウクライナ支援にも影響を及ぼす可能性があるそうです。少々心配になる気になる事案です。
乱れているのは日本ばかりでなく、米国もまた同様ということでしょうか。混乱する世界の象徴的な出来事になりそうな気がします。どのように収束していくのでしょうか。
混乱しているときは、何ごとも涼しい顔でクールにやり過ごすべきという教訓を与えてくれるような気もします。
論語に学ぶ
直なるかな、史魚(しぎょ)。邦に道有るときも矢の如く、邦に道無きときも矢の如し。君子なるかな、蘧伯玉(きょはくぎょく)。邦に道有れば、則ち仕え、邦に道無ければ、則ち巻いて懐にす可し、と。(「衛霊公第十五」7)
まっすぐだな、史魚は。邦が治まっていようと乱れていようと、直言すること矢の飛ぶようである。君子教養人だな、蘧伯玉は。国が治まっているときは出仕し、国が乱れているときは、その才能を隠して世を退くことができると孔子はいいました。
日本においては、首相が少々動き過ぎで、あちこちに首を突っ込んでいます。こんな乱れたときに、先送りできない課題に答えを出すことができるはずもないのに、こうしたことを強引に進めようとするから、さらなる混乱を招いているのでしょう。冷静な対応が求められているのでしょう。
既存のルールが役立たなくなっているから混乱するのではないでしょうか。こういうときこそ、道義を優先させなければならないのでしょう。人間性が鋭く問われているような気がします。しかし、そうならないから事態の収束せずに、いつもまでも混乱が続くのでしょう。
ジャニーズ性加害問題
ジャニーズ事務所の記者会見後、世の中が騒がしくなっているようです。道義とか道徳心をもってみなが対応すれば、こうした混乱も避けえるのでしょうが、どうみてもそうはなっていないのが現実のようです。
私たちは反省します 東京新聞はジャニー喜多川氏の性加害問題に向き合えていませんでした:東京新聞 TOKYO Web
会見で物議を醸す一因になった東京新聞が、ジャニー喜多川氏の性加害問題に向き合えていなかったと、反省するとの記事を出しました。
今こうした行動が求められているような気がします。疑問的な態度をもって問題を見つけ出し、それを正せるかにかかっているような気がします。
円乱高下
円が乱高下しています。米国金利上昇を受けて一時150円を超えた円が直後に147円台半ばまで急上昇し、政府日銀による介入の可能性が意識されたといいます。介入への警戒もあって149円近辺にありますが、依然円安圧力が続いているといいます。円の価値の今後はどうなっていくのでしょうか。
「参考文書」
円は対ドルで149円付近、150円を介入警戒水準としてより強く意識 - Bloomberg