「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

論語

【鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん】 Vol.437

子 武城(ぶじょう)に之(ゆ)き、弦歌(げんか)の声を聞く。夫子(ふうし) 莞爾(かんじ)として笑いて曰わく、雞(にわとり)を割(さ)くに、焉(いずく)んぞ牛刀(ぎゅうとう)を用いん、と。子游(しゆう)対えて曰わく、昔者(むかし) 偃(えん)や…

【性 相近し。習い相遠し。上知と下愚とは移らず】 Vol.436

子曰わく、性 相(あい)近し。習い相遠し。子曰わく、唯(ただ)上知(じょうち)と下愚(げぐ)とは、移らず。(「陽貨第十七」2) (解説) 孔子の教え。「人は先天的に差はない。後天的に差が生まれてくるのだ」。 孔子の教え。「天才と凡才とは、どのよ…

【事に従うを好みて、亟々時を失す。知と謂う可けんや、と。曰わく、不可なり】 Vol.435

陽貨(ようか) 孔子を見んと欲すれども、孔子見(まみ)えず。孔子に豚(ぶた)を帰(おく)る。孔子 其の亡きを時(うかが)いて、往(ゆ)きて之を拝さんとす。諸(これ)に塗(みち)に遇(あ) う。孔子に謂いて曰わく、来たれ。予(よ) 爾(なんじ)…

【邦人 之を称して君夫人と曰い、諸を異邦に称して、寡小君と曰う】 Vol.434

邦君(ほうくん)の妻、君 之を称して、夫人(ふじん)と曰う。夫人 自ら称して、小童(しょうどう)と曰う。邦人 之を称して君夫人(くんふじん)と曰い、諸(これ)を異邦に称して、寡小君(かしょうくん)と曰う。異邦人 之を称して、亦(また)君夫人と…

【一を問いて三を得たり。詩を聞き礼を聞き、又君子の其の子を遠ざくるを聞けり】 Vol.433

陳亢(ちんこう) 伯魚(はくぎょ)に問いて曰わく、子も亦(また)異聞(いぶん)有るか、と。対(こた)えて曰わく、未(いま)だし。嘗(かつ)て独り立てり。鯉(り) 趨(こばし)りて庭を過ぐ。曰わく、詩を学びたるか、と。対えて曰わく、未だし。詩…

【誠に富を以てせず、亦祗に異を以てす】 Vol.432

斉(せい)の景公(けいこう) 馬千駟(せんし)有り。死するの日、民 徳として称(ほ)むる無し。伯夷(はくい)、叔斉(しゅくせい)は首陽(しゅよう)の下(もと)に餓(う)う。民 今に到るまで之を称む。誠に富を以てせず、亦(また)祗(まさ)に異を…

【隠居して以て其の志を求め、義を行なって以て其の道を達す】 Vol.431

孔子曰わく、善を見ては、及ばざるが如くし、不善を見れば、湯(とう)を探る如くす、とあり。吾 其の人を見、吾 其の語を聞けり。隠居して以て其の志を求め、義を行なって以て其の道を達す、と。吾 其の語を聞けども、未だ其の人を見ず。(「季氏第十六」11…

【君子に九思有り】「得を見ては義を思う」 Vol.430

孔子曰わく、君子に九思(きゅうし)有り。視(し)には明を思い、聴(ちょう)には聡(そう)を思い、色(しき)には温を思い、貌(ぼう)には恭を思い、言には忠を思い、事(じ)には敬を思い、疑(ぎ)には問(もん)を思い、忿(ふん)には難を思い、得(…

【困しみて学ばざる、民 斯れ下と為す】Vol.429

孔子曰わく、生まれながらにして之を知る者は、上(じょう)なり。学びて之を知る者は、次なり。困(くる)しみて之を学ぶものは、又其の次なり。困しみて学ばざる、民 斯(こ)れ下(げ)と為す。(「季氏第十六」9) (解説) 孔子の教え。「生まれつき道…

【君子に三畏有り】Vol.428

孔子曰わく、君子に三畏(さんい)有り。天命を畏(おそ)れ、大人(たいじん)を畏れ、聖人の言を畏る。小人は天命を知らざれば、畏れず。大人に狎(な)れ、聖人の言を侮る。(「季氏第十六」8) (解説) 孔子の教え。「君子 教養人が畏れ慎むものに三つ…

【君子に三戒有り】Vol.427

孔子曰わく、君子に三戒(さんかい)有り。少(わか)き時は、血気未だ定まらず。之を戒(いまし)むるは色に在(あ)り。其の壮なるに及びては、血気方(まさ)に剛(つよ)し。之を戒むるは闘(たたか)いに在り。其の老ゆるに及びては、血気既に衰う。之…

【君子に侍するに三愆あり】Vol.426

孔子曰わく、君子に侍(じ)するに三愆(さんけん)あり。言(げん)未だ之に及ばずして言う、之を躁(そう)と謂(い)う。言 之に及びて言わず、之を隠(いん)と謂う。未だ顔色を見ずして言う、之を瞽(こ)と謂う。(「季氏第十六」6) (解説) 孔子の…

【益する者の三楽あり。損なう者の三楽あり】Vol.425

孔子曰わく、益する者の三楽(さんらく)あり。損(そこ)なう者の三楽あり。礼楽(れいがく)を節するを楽しみ、人の善を道(い)うを楽しみ、賢友(けんゆう)多きを楽しむは、益するなり。驕楽(きょうらく)を楽しみ、佚遊(いつゆう)を楽しみ、宴楽(…

【益する者の三友あり。損なう者の三友あり】Vol.424

孔子曰わく、益する者の三友あり。損(そこ)なう者の三友あり。直なるを友とし、諒(りょう)なるを友とし、多聞(たぶん)なるを友とするは、益するなり。便辟(べんへき)なるを友とし、善柔(ぜんじゅう)なるを友とし、便佞(べんねい)なるを友とする…

【夫の三桓の子孫 微う】Vol.423

孔子曰わく、禄(ろく)の公室を去ること五世(ごせい)。政(まつりごと)の大夫に逮(およ)びて四世(しせい)。故に夫(か)の三桓(さんかん)の子孫 微(おとろ)う。(「季氏第十六」3) (解説) 孔子はこう述べた。「臣下の待遇(棒禄)を決定する…

【天下道有れば、則ち礼楽征伐は、天子自り出づ】Vol.422

孔子曰わく、天下道有れば、則ち礼楽(れいがく)征伐は、天子自(よ)り出(い)づ。天下道なければ、則ち礼楽征伐は、諸侯自り出づ。諸侯自(みずか)ら出づれば、蓋(けだ)し十世(じっせい)失わざる希(まれ)なり。大夫(たいふ)自ら出づれば、五世…

【蓋し均しければ貧しきこと無く、和すれば寡なきこと無く、安ければ傾くこと無し】Vol.421

季氏(きし) 将(まさ)に顓臾(せんゆ)を伐(う)たんとす。冉有(ぜんゆう)、季路(きろ)、孔子に見(まみ)えて曰わく、季氏 将に顓臾に事あらんとす、と。 孔子曰わく、求(きゅう)、乃(すなわ)ち爾(なんじ) 是れ過つ無きか。夫(そ)れ顓臾は…

【師冕 見ゆ。階に及ぶや、子曰わく、階なり】Vol.420

師冕(しべん) 見(まみ)ゆ。階に及ぶや、子曰わく、階なり、と。席に及ぶや、子曰わく、席なり、と。皆坐(ざ)す。子 之に告げて曰わく、某は斯(ここ)に在(あ)り、某は斯に在り、と。師冕出づ。子張問うて曰わく、師と言うの道か、と。子曰わく、然…

【辞は達するのみ】Vol.419

子曰わく、辞(じ)は達するのみ。(「衛霊公第十五」41) (解説) 孔子の教え。「文章を書くなら、達意であれ」。(論語 加地伸行) 「辞」、ことばはシンプルにして、それで伝わるのがいいことなのかもしれない。 美辞麗句となると、変な勘ぐりのもとになり…

【道同じからざれば、相 為に謀らず】Vol.418

子曰わく、道同じからざれば、相(あい)為に謀(はか)らず。(「衛霊公第十五」40) (解説) 孔子の教え。「進む道が同じでないならば、たがいに心を割って話し合うことはしない」。(論語 加地伸行) ここ最近、つくづくとそう思う。もっとも貴重な時間…

【教え有りて類無し】Vol.417

子曰わく、教え有りて類無し。(「衛霊公第十五」39) (解説) 孔子の教え。「教育によって、人間の区別がなくなるのだ」。(論語 加地伸行) 教育者孔子の基本とするところであろうか。 「述而第七」8では、孔子は教育の基本方針を示し、自発性の重要性を…

【君に事えては其の事を敬み、而して其の食を後にす】Vol.416

子曰わく、君に事(つか)えては其の事を敬(つつし)み、而(しか)して其の食を後にす。(「衛霊公第十五」38) (解説) 孔子の教え。「主君に仕えるときは己の職務を着実に務めることだ。その待遇は後の話だ」。(論語 加地伸行) 子張が「禄」を得る方…

【君子は貞にして諒ならず】Vol.415

子曰わく、君子は貞にして諒ならず。(「衛霊公第十五」37) (解説) 孔子の教え。「君子 教養人は大正義に従うが、小信義にはとらわれない」。(論語 加地伸行) 「貞」は正道、「諒」は小信と解するという。 辞書によれば、「貞」とは、「心が正しく安定…

【仁に当たりては、師にも譲らず】Vol.414

子曰わく、仁に当たりては、師にも譲らず。(「衛霊公第十五」36) (解説) 孔子の教え。「道徳(人の道)の実践においては、たとい師に対してであっても一歩も譲らない」。(論語 加地伸行) dsupplying.hatenadiary.jp dsupplying.hatenadiary.jp (参考…

【水火は吾 蹈みて死する者を見る。未だ仁を蹈みて死する者を見ざるなり】Vol.413

子曰わく、 民の仁に於けるや、水火(すいか)よりも甚だし。水火は吾(われ)蹈(ふ)みて死する者を見る。未だ仁を蹈みて死する者を見ざるなり。(「衛霊公第十五」35) (解説) 孔子の教え。「人々にとって道徳は、水や薪よりもずっと大切なものなのであ…

【君子は小知す可からず。而して大受す可し。小人は大受す可からず。而して小知す可し】Vol.412

子曰わく、 君子は小知(しょうち)す可(べ)からず。而(しか)して大受(たいじゅ)す可し。小人は大受す可からず。而して小知す可し。(「衛霊公第十五」34) (解説) 孔子の教え。「君子 教養人は専門的知識が十分ではない。しかし、大任を果たすこと…

【知 之に及び、仁 能く之を守るも、荘以て之に莅まざれば、則ち民 敬せず】Vol.411

子曰わく、知 之に及ぶも、仁 之を守る能(あた)わざれば、之を得ると雖(いえど)も、必ず之を失う。知 之に及び、仁 能(よ)く之を守るも、荘(そう)以て之に莅(のぞ)まざれば、則ち民 敬せず。知 之に及び、仁能く之を守り、荘以て之に莅めども、之…

【君子は道を憂え、貧を憂えず】Vol.410

子曰わく、君子は道を謀(はか)りて、食を謀らず。耕せど、餒(たい) 其の中に在るあり。学べば、禄 其の中に在るあり。君子は道を憂え、貧を憂えず。(「衛霊公第十五」32) (解説) 孔子の教え。「君子 教養人は心のありかたを追求するのであって、食べ…

【吾 嘗て終日食らわず、終夜寝ねず、以て思うも益無し。学ぶに如かざるなり】Vol.409

子曰わく、吾(われ)嘗(かつ)て終日食らわず、終夜寝(い)ねず、以て思うも益無し。学ぶに如(し)かざるなり。(「衛霊公第十五」31) (解説) 孔子の教え。「私は、一日中食べることもせず、一晩中眠ることもせず、ひたすらに考え続けたが、得ること…

【過ちて改めず、是を過ちと謂う】Vol.408

子曰わく、過ちて改めず、是(これ)を過ちと謂う。(「衛霊公第十五」30) (解説) 孔子の教え。「過ちを犯したのに改めない。これが真の過ちである」。(論語 加地伸行) 「人間は過ちを犯すことは避けられない。しかし多くの場合、人はあることが過ちで…