「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

【一箪の食、一瓢の飲、陋巷に在り。人は其の憂いに堪えず。回やその楽しみを改めず】 Vol.132

子曰わく、賢なるかな回や、一箪(いったん)の食(し)、一瓢の飲、陋巷(ろうこう)に在(あ)り。人は其の憂いに堪えず。回やその楽しみを改めず。賢なるかな回や。(「雍也第六」11) (解説) 「孔子の評価。聡明である。顔回は。その食物はわずか、飲…

【之ぞ亡からん。命なるかな。斯の人にして、斯の疾有り】 Vol.131

伯牛(はくぎゅう)疾(やまい)有り。子 之を問う。牖自(まどよ)り其の手を執(と)りて曰わく、之ぞ亡(な)からん。命なるかな。斯(こ)の人にして、斯の疾有り。斯の人にして、斯の疾有り、と。(「雍也第六」10) (解説) 「弟子の伯牛が重い病気に…

【如し我を復びする者有らば、則ち吾は必ず汶上に在らん】 Vol.130

季氏 閔子鶱(びんしけん)をして費の宰と為ら使(し)む。閔子鶱曰わく、善く我が為に辞せよ。如(も)し我を復(ふたた)びする者有らば、則ち吾は必ず汶上(ぶんじょう)に在(あ)らん、と。(「雍也第六」9) (解説) 「季子が閔子鶱を費の長官に採用…

【由は果、賜は達なり、求や芸なり】 Vol.129

季康子問えらく、仲由(ちゅうゆう)は政に従わ使(し)む可(べ)きか、と。子曰わく、由や果。政に従うに於いて、何か有らん、と。 曰わく、賜や政に従わ使む可きか、と。曰わく、賜や達なり。政に従うにおいて、何か有らん、と。 曰わく、求や政に従わ使…

【其の心 三月 仁に違わず。其の余は、則ち日月に至るのみ】 Vol.128

子曰わく、回や其の心 三月 仁に違わず。其の余は、則ち日月に至るのみ。(「雍也第六」7) (解説) 「孔子の評価。顔回は常に人間として立派な状態が続いている。その他の弟子諸君は、一日とか、一か月とかいうくらいのものぞ。」(論語 加地伸行) 桑原は…

【用うる勿らんと欲すと雖も、山川其れ諸を舎てんや】 Vol.127

子仲弓(ちゅうきゅう)に謂いて曰わく、犁牛(りぎゅう)の子も騂(あか)く且つ角あらば、用うる勿(なか)らんと欲すと雖(いえど)も、山川其れ諸(これ)を舎(す)てんや、と。(「雍也第六」6) (解説) 「孔子が仲弓にこうおしゃっられた。農耕用の…

【毋れ。以て爾の鄰里郷党に与えんか】 Vol.126

原思(げんし)之が宰と為る。之に粟(ぞく)九百を与う。辞す。子曰わく、毋(なか)れ。以て爾(なんじ)の鄰里郷党(りんりきょうとう)に与えんか、と。(「雍也第六」5) (解説) 「原思が、孔子の知行地の頭となった。孔子は九百斗を与えた。ところが…

コロナ時代の投資【君子は急に周くして富めるに継がず】 Vol.125

子華(しか)斉(せい)に使いす。冉子(ぜんし)其の母の為に粟(ぞく)を請う。子曰わく、之を釜(ふ)を与えよ、と。益さんことを請う。曰わく、之に庾(ゆ)を与えよ、と。冉子 之に粟五秉(へい)を与う。 子曰わく、赤(せき)の斉に適(ゆ)くや、肥…