「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

時事問題

「嘘ですよね?」という問う力 — 「墨守」形骸化された伝統、形式主義のわな

「嘘ですよね? 間違いですよね?」、旧宮家の養子案容認という報道が駆け巡る中、立憲民主党の枝野幸男氏がSNSに投じたこの短い問いが、アラートのように鳴り響いています。 国民の8割が「愛子天皇」の誕生を自然な流れとして待望している今、なぜ、あえて…

アイドルの沈黙を望むのは誰か — 小泉今日子さんと、消されゆく『個人の声』

「アイドルが政治を語るな」「楽しみに来たのに興ざめだ」——。小泉今日子さんの還暦を記念したツアー『KK60〜コイズミ記念館〜』に対し、SNSや一部のニュースから、冷ややかな視線が投げかけられています。 【憲法第9条演出】小泉今日子の“政治色”が波紋「出…

「社会」の消滅 ― 誠実さを「利得」と見なす、壊れゆく世界

社会の底が抜けたのか 磐越自動車道で起きたバス事故。一人の尊い若き命が奪われた現場で、今もなお「貸し切りだった」「いや、レンタカーだ」という、責任を回避するための醜い言葉の応酬が続いています。 時を同じくして、九州八代市では新庁舎建設という…

安売りされる日本 ― 為替介入でも止まらなくなった円安

ゴールデンウィーク期間に、政府・日銀による数兆円規模の為替介入が数回に分けて実施されたようです。155円台への押し戻しも束の間、再び160円を試すマーケットの執拗な円売り。また為替介入との繰り返し。この円を巡る攻防は、もはや「市場との対話」では…

再び火の手が上がるホルムズ海峡:力によって平和は実現できるのか【強さの再定義】

ホルムズ海峡で再びドンパチが始まったようです。局地的な軍事衝突が再燃、これにより停戦崩壊の危機となっているようです。 米中央軍、イラン小型船舶6隻を撃沈 ホルムズ海峡開放作戦を開始 | ロイター 『プロジェクト・フリーダム』—自由という名を冠した…

「感情の政治」社会学者の警鐘 — 改憲議論に透ける日本版ディープ・ストーリー

朝日新聞に掲載された社会学者アリ・ラッセル・ホックシールド氏のインタビューは、現代社会を覆う底冷えするような危うさを浮き彫りにしています。 トランプ氏の行う「人々の感情の操作」 ホックシールド氏の警鐘 [トランプ再来]:朝日新聞 ホックシールド…

「160円は行き過ぎ」黒田前総裁の変節 ― 日本社会に課された「金利ある世界」

「円安は日本経済全体としてプラス」。かつて、この強固なドグマ(教義)を掲げ、10年に及ぶ異次元緩和を主導した黒田東彦前総裁が、ついにその問題点に言及しました。 日銀・黒田東彦前総裁、最近の円安は「いくら何でも行き過ぎ」「1ドル=130円程度が…

「出光丸」のホルムズ海峡通過が照らし出した「綱渡りの生存戦略」とその考察

イラン戦争で、重苦しいニュースが続く中、石油元売り大手の子会社が運航する超大型タンカー「出光丸」が、ホルムズ海峡を無事に通過したというニュースが飛び込んできました。一筋の光明が差し込んだかのようです。 「出光丸」がホルムズ海峡を通過、サウジ…

『自分だけ助かる』という知恵の限界:社会不安が増す中で私たちが失った『関係性の知性』

歴史的な円安水準、混迷を極めるホルムズ海峡情勢、そして連日のように報じられる光熱費や食料品の値上げ。 電気・ガス料金 5月使用分は大手のほとんどで値上がりへ | NHKニュース | 資源・エネルギー、物価高騰、イラン情勢 今、私たちの日常を包んでいるの…

歴史的な通貨安から逃げる国 ― 「強い日本」という仮面の下では「買い負け」の足音

現在、日本円の「通貨としての実力」は、戦後史における最大の転換点を迎えています。実質実効為替レートは、2026年3月時点で66.33(2020年=100)。統計が始まった56年前の水準を下回りました。 円の実力、凋落止まらず 56年前下回る、購買力減退:時事ド…

平和主義を捨てたのか、海外メディアの問い — 「子路」的暴走と諫言なき官邸の悲劇

「お年寄りを安心させ、友人に信頼され、若者から慕われるような世の中にすることだ」。 弟子の志を聞いた孔子が語ったこの「志」こそ、政治の究極の目的ではないでしょうか。しかし今、この「国民を安んじる」という大原則が、永田町の官邸から完全に消失し…

「暴君たちによって荒廃する世界」 ― ローマ教皇の嘆きと「力による平和」の限界

ローマ教皇レオ14世は、一握りの「暴君たち」によって世界が荒廃させられていると指弾しました。 ローマ教皇、戦争に巨額を費やす「暴君たち」を批判 - BBCニュース 巨額の資金が民衆の生活ではなく、戦争(破壊)へと投じられている現実。この「力による平…

「酷暑日」と「目詰まり」が多発する時代 ―「アバンダンス」と「共有財の再生」が織りなす日本の逆転劇

長期化するイラン戦争が、私たちの「生存」を脅かしています。政府が医療用手袋の備蓄放出を決め、TOTOが納期遅延を抱えながらも受注再開に踏み切る——。 忍び寄る「事実上の計画経済」 こうしたニュースの裏にあるのは、自由市場が「資源の欠乏」によって機…

「力」に抗う「祈り」の勇気 — ローマ教皇の諫言と、孤立するトランプ大統領の「驕り」

「たった一言で、国を滅ぼすような言葉はあるか」 かつて魯の君主定公が発したこの問いに、孔子はこう答えました。 「予(われ)君たるを楽しむこと無し、唯(ただ)其(そ)の言(げん)にして予に違うこと莫(な)きを楽しめばなりと」 (「子路第十三」15…

揺らぐ右派 — ハンガリー・オルバン政権の陥落と「嘘」への審判

「非リベラルな民主主義」を掲げ、世界の右派にとっての「聖地」となっていたハンガリーで、政権交代となりました。 新興野党「ティサ(尊重と自由)」を率いるマジャル・ペーテル氏が圧勝し、極右・権威主義的な首相オルバン氏は「苦痛を伴うが明確な結果だ…

「力による平和」が露呈した限界:米イラン交渉決裂と、日本の改憲議論に潜む危うさ

2026年4月、パキスタンのイスラマバードで行われた米国とイランの停戦協議は、合意に至らず、決裂しました。バンス米副大統領が突きつけた核物質の撤去という最後通牒に近い要求に対し、イラン側は「過度な要求」と反発。 圧倒的な軍事圧力を背景に相手を屈…

民主主義・法の支配の危機なのか:トランプ大統領弾劾の可能性 — 恥を知らないリーダーたちが治める世界

米国がかつてない憲法上の危機に直面しているようです。トランプ大統領弾劾を求める具体的な動きが加速しています。イランに対する過激な軍事威嚇などが理由です。 トランプ氏「文明破壊」発言で波紋、修正第25条発動で解任できるのか:ブルームバーグ 民主…

【東大病院不祥事:エリートの陥穽】忖度・不正の連鎖を断ち切れるか ― 自民党に酷似するその構図

日本最高峰の教育・研究機関である東京大学で、いま、組織の根幹を揺るがす「解体と再生」のドラマが進行しています。東大病院は、教授らによる汚職や接待などの不祥事を受け、本部直轄組織へと改編されることが発表されました。 東京大学 汚職事件など不祥…

【ナフサ不足】「巧言」が招く混乱 — 高市首相の「怩(は)じぬ言葉」

「ナフサ在庫は実質半年分ある」。高市首相が記者団を前に発言したこの言葉は、現実と乖離しているようです。 ナフサ、高市首相「在庫4カ月」で安心? 状況改善でも一部化学品は不足 - 日本経済新聞 この言葉が示す通り、今の日本を覆っているのは、言葉の重…

【新たな戦争の時代】「自衛」の名に隠された熱狂 — 2026年イラン戦争と日本が歩む「戦時体制」への道

米国とイスラエルによるイランへの攻撃が激化しています。2026年イラン・アメリカ戦争 と呼ばれる事態です。 米、ホルムズ海峡再開で最後通牒 イランは停戦提案を拒否 | ロイター 「新たな戦争の時代」、多くの専門家やメディアがこの言葉をを使い始めていま…

夜の街を照らす「拒絶」の光、広がる平和を求めるデモ — 私たちがペンライトを振る理由

「手にしている武器を置きなさい。戦争を引き起こす力のある者は平和を選びなさい」、ローマ教皇による復活祭のメッセージ、そしてそれに呼応するように世界中に広がるデモ。今や国境を越え、日本各地で揺れるペンライトの光と共鳴しています。 光が、街を照…

米中「二大覇権」の狭間で ― マクロンの「第三の道」は日本の救いとなるか

トランプ政権の予測不能な「ディール(取引)」で混迷を深めるホルムズ海峡危機。その陰に隠れていますが、中国も覇権を強めています。世界がこの二大巨頭の「強者の論理」に塗りつぶされようとする中、2026年4月、一つの新しい「うねり」が明確な形となって…

商船三井LNG船がホルムズ海峡通過 — 石油備蓄枯渇前にエネルギー確保はできるのか

2026年4月3日、ホルムズ海峡に一筋の光が差し込みました。商船三井が共同保有するLNG船「ソハール」と、フランスのコンテナ船が、沈黙を守る海峡を無事に通過したのです。 商船三井のLNG船がホルムズ海峡を通過…「事実上封鎖」後に日本関係船舶で初、「船…

トランプ演説と市場の反応 ― 露呈した同盟の危うさ

2026年4月1日(現地時間)、ホワイトハウスで行われた約20分間の大統領演説。それは、中東紛争の早期終結を願う世界市場の期待を、冷酷なまでに裏切る内容でした。 事実:トランプ演説と市場の拒絶 トランプ氏は演説で、対イラン軍事作戦について「すべての…

【外交のエンタメ化】「かめはめ波」の残響と消えゆく本質的課題 —「意識的疑問」で読み解く、ポーズの裏の不作為

日仏両首脳による「かめはめ波」。SNSを駆け巡るこれらの映像は、両国の蜜月を象徴しているように見えます。 対中念頭に結束再確認 高市首相とマクロン氏、そろって「かめはめ波」蜜月ぶりを演出 - 産経ニュース 詐(いつわ)りを逆(むか)えず、不信を億(…

【ホルムズ海峡危機】壊れゆく国家という巨大OS、足元の「小さな生存圏」を守るために

世界は今、エネルギー供給の要所での紛争「ホルムズ海峡危機」と、それに対する全米・全世界での激しい抗議活動という、二つの大きなうねりに直面しています。 「NO KINGS」全米各地で反トランプデモ 移民摘発・イラン攻撃批判 - 日本経済新聞 全米3000カ所…

規律なき「意志」は暴挙となる — 現役自衛官の事件と、未熟な自治の危うさ

「自分の手で世界を直したい」というエネルギーが、正しい教育を受けずに「大使館への侵入」という短絡的な出口を見つけてしまったのだとしたら.... 東京・元麻布の中国大使館に、刃物を持った現役の陸上自衛官が侵入するという前代未聞の事件が起きまし…

【考察】ルールを侮る者は、激動の時代に真っ先に飲み込まれる

次々と押し寄せる時代の荒波を前に、私たちは「何を頼りに生きるべきか」を問われているようになっていると感じます。 AIによる職業構造の変化という**「技術的転換」、イラン情勢・ホルムズ海峡封鎖によるエネルギー供給不安という「地政学的リスク」、そし…

重油に軽油も、しのび寄るホルムズ海峡封鎖の影響、弱すぎる経済安全保障

ホルムズ海峡の封鎖はいつになったら解決するのでしょうか。国内では火力発電の出力が抑制され、物流の要である船舶やバスが減便に追い込まれています。 ホルムズ海峡封鎖、国内工場・運輸に波及 火力発電の出力抑制や船減便 - 日本経済新聞 経済安全保障の…

ホワイトハウスで踊る首相と「平和のサブスク」を解約できない日本の悲劇

ニューヨーク・タイムズ(NYT)が世界に発信したのは、ホワイトハウスの絢爛豪華な広間で軽やかにダンスを披露する高市首相の姿でした。日米同盟の「揺るぎなさ」を演出するその光景は、一見すると外交的成功にも見えます。 The White House’s photographer’…