「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

歴史的な選挙となった兵庫県知事選、SNSで動く世論、斎藤前知事圧勝

 パワハラやおねだり疑惑などを告発された知事の失職による兵庫県知事選が投開票を迎え、斎藤前知事が再選しました。

「数百人を超える支援者があふれ、熱狂的な「斎藤」コールが響いた―」

 逆風下にありながらも、SNSなどインターネット上で支持が広がり、大きなうねりとなって勝利をもぎ取ったといいます。

渦巻く熱狂、歩み止めずと斎藤氏 支援者から厳しい声も | 共同通信

 歴史的な選挙との声もあがっているようです。変化を起こそうとする動きが弱いといわれる日本にあって、これまでとは違う選挙戦になったようです。投票率は55.65%、前回より10ポイント以上大幅に伸びたといいます。投票率こそ違えど、どことなく、トランプ氏が勝利した米国大統領選挙と同じような風が吹いたのでしょうか。

 

 

「これまでの旧態依然とした県政に戻すわけにはいかない」、改革の継続や若者への支援拡充を選挙戦では訴え、「メディアの報道に負けるな」という声を味方にしたようです。

兵庫知事選で斎藤氏返り咲き ネット世論巻き込み、大きなうねりに | 毎日新聞

 告示以降、SNS上には「斎藤は既得権益層と戦った改革者で、むしろ被害者だ」との意見が世代を問わず広がり、街頭演説にも人が集まるようになったといいます。当選した斎藤氏もSNS活用にプラスの面を感じたと語っています。

 ただ、誹謗中傷や真偽不明の情報がSNS上では飛び交い、街頭演説では聴衆同士の小競り合いがあるなど異様な展開となったといいます。

 斎藤氏の当選を目的に立候補をしたとはばからない、「NHKから国民を守る党」党首 立花孝志氏の影響も大きいといわれています。

スマホ掲げてサイトウコール 知事選で負のイメージ覆した斎藤氏、勝利を決めたSNS戦略 - 産経ニュース

「斎藤さんの発信力が弱いから補いに行った」などと発言していたといいます。斎藤氏を告発した元県職員にまつわる情報などを連日発信、パワハラ疑惑などを否定していたそうです。

 

 

「いつかはテレビからネットに代わる」、立花氏は選挙に与える報道の影響力についてそう語り、「それが今日だった」と述べたといいます。自身の活動は斎藤氏の疑惑を巡る新聞・テレビ報道を正すものだったと主張しているともいいます。これに同調する声もネット上にみることができます。「オールドメディア vs SNS、ネットの勝利」との声も上がっています。

米大統領選でも

 今回の米国大統領選でも同様な傾向があったようです。Z世代が好む「ポッドキャスト」などを活用して若者にアプローチしたトランプ氏が大勝利を収めました。

トランプ氏の大勝を支えた「ポッドキャストポピュリズム」 日本でも兆し:日経ビジネス電子版

 米国でも伝統的なマスメディアに対し「報道内容が偏りすぎている」との不信感があるそうです。分断が進み、意見が似ている人を仲間として信用するが、それ以外は拒絶するといった振る舞いも常態化しているといいます。

「今回の大統領選は、新しいプラットフォームやクリエーターが従来のマスメディアをしのぐ信頼性と影響力を持つ時代の幕開けとなる」と語る現地マーケティング会社のCEOもいます。こうした思考は国を問わず変わらないようです。また、「従来のジャーナリズムが築き上げてきた厳格な基準が守られないことが多い」とネット情報のリスクを現地の専門家は指摘し、「誤情報の拡散や政治的な偏向を進める現象に寄与しかねないものもある」といいます。いずれにせよ、伝統的なマスメディアが弱体化したといってもよさそうです。

英紙ガーディアン、Xへの投稿停止 「有害なメディア」 - 日本経済新聞

 この流れがこのまま定着していくのでしょうか。トランプ氏が大統領に就任した後の米国が未来のカタチということになるということでしょうか。もしかしてそれは「毎日が混乱」ということなのかもしれません。

 

 

 今回の兵庫県知事選からして日本も同じ道をたどりそうです。まずは兵庫県の今後に注目なのでしょうか。知事と議会との関係修復は容易ではなく、対立・混乱が続けば、予算編成や県政運営に支障が出る可能性が高いのではないかといわれています。

論語に学ぶ

学びて思わざれば、則ち罔(くら)し。思いて学ばれば、則ち殆(まど)う。(「為政第二」15)

 知識や情報をたくさん得ても思考しなければ、どうして活かせばいいのかわからない。思考するばかりで知識や情報、学びがなければ、一方的になり、独善的になってしまうと孔子は言いました。

dsupplying.hatenadiary.jp

 みながスマホを持ち、SNS隆盛のこの時代、もしかして深く思考することもなく、また学ぼうとの意識が弱体化していたりするのでしょうか。時短にタイパがもてはやされているのですから。最近の選挙を見ているとそう思ったりします。

 

 

「参考文書」

兵庫知事に斎藤氏再選 失職から返り咲き―新人6人破り、混戦制す:時事ドットコム

N党立花氏、兵庫で地域政党設立を宣言 斎藤氏対抗馬支援の22市長に〝刺客〟擁立へ - 産経ニュース

兵庫県知事選挙 舞台裏で何が?斎藤元彦前知事が勝利 パワハラ疑いなど告発文書問題で県政混乱の兵庫県 | NHK | WEB特集 | 兵庫県