「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

震災15年、失われた時間は「劣化」へと塗り替えられた

東日本大震災から15年。2026年3月11日、被災地は深い祈りに包まれました。 しかし、あの日、何もかもが押し流された大地を前にして私たちが抱いた「ここから日本は変われるはずだ」という希望は、今ややり場のない徒労感へと変わりつつあります。 機能不全の…

【AIと戦争】米国の先制攻撃から1週間:私たちは「怪力乱神」の時代をどう生きるか

米国によるイランへの先制攻撃から1週間。この1週間で起きたことは、単なる軍事衝突ではありません。「AIが標的を決め、シリコンバレーの思想が戦略を書き換え、国家の規範が消失した」、全く新しいフェーズの戦争です。 1. 「AI主導の斬首作戦」とシリコン…

「知らない」「言わない」という無責任:責任を回避する政治の機能不全

欧米のリーダーがトランプ氏の「力の論理」に対して明確に「NO」という意思表示や国際法の遵守を掲げる一方で、日本の国会では奇妙な光景が繰り広げられました。共産党の田村委員長の「総理に聞いてます」という執拗な問いに対し、総理は沈黙し、大臣に答弁…

【緊急】繰り返される「機能不全」:平和という脆いインフラが崩れるとき

私たちは今、デジャヴ(既視感)の中にいます。ウクライナで起きたあの「危機」が、今度は中東という舞台で繰り返されようとしています。 カタールLNG施設、イランのドローン攻撃で生産停止 ガス価格急騰 - 日本経済新聞 原油高騰、LNG施設の停止、空域の閉…

物価1.8%の虚構と理不尽な政治:『昭和』から抜け出ることのできない日本

東京都の消費者物価指数が1.8%に低下したというニュース。一見、日常に安寧が戻ったかのように思えるこの数字は、実は膨大な補助金と「昭和の成功体験」への執着によって塗り固められた虚構に過ぎません。 史上最高値を更新する株価の影で、27年ぶりの高水準…

「エプスタイン問題」で揺れる欧米 — 永久追放となる要人たち、裏金議員が復職できる日本との差は何か

「エプスタイン問題」で、欧米の政財界に激震が走っています。 世界経済フォーラム(WEF)のボルゲ・ブレンデ総裁が辞任に追い込まれ、。経済学の巨人ローレンス・サマーズ氏もまたハーバード大学を退任しました。 サマーズ元米財務長官、ハーヴァード大学を…

円安、株高の「高市トレード」再び — 「資本家」の論理と「まいばすけっと」の生活防衛

日本のマーケットは再び「高市トレード」に沸いています。高市首相による利上げへの難色、そして日銀審議委員へのリフレ派2名の指名。これらは、国家が「円安・株高」という資本家向けのアクセルを全力で踏み続けるという明確な宣言です。 日銀審議委員に浅…

アップデートしない政治、いまだに「カタログギフト」にすがる政治

またしても「政治とカネ」を巡る旧態依然としたニュースが世間を騒がせています。石破前首相の「10万円商品券」に続き、高市首相も「カタログギフト」を配布していたといいます。 高市氏が当選の自民議員にカタログギフト、政党交付金は使わずと説明(ブルー…

『責任ある積極財政』の正体 —— 科学的思考(3MT)で解剖する国家ギャンブルの不確実性

1. 「規律」という心地よい言葉への違和感 エコノミストも評価する「責任ある積極財政」。単なるバラマキではなく「供給力への投資」であり、財政規律は維持されているというロジックは、一見、非常に論理的に聞こえます。 第2次高市政権始動 「責任ある積極…

「日本が好き」だけでは投資は来ない —— 熱狂的な日本ファンを味方にするためにすべきこと

1. 「にわか」の熱狂と、市場の冷や水 第2次高市政権が始まりました。地滑り的な勝利で幕を開けた。「日本列島を強く豊かに」「挑戦しない国に未来はありません」。という力強いスローガンに沸き立ち、「にわかファン」の熱狂が総選挙での自民党の地滑り的勝…

GDP 0.2%の深層 ——アンソロピック・ショックと「図面探し」に投じられる国家予算の空虚

序文:「ソフトウェア投資増」という、低すぎる基準 第一生命経済研究所の熊野英生氏が、ソフトウェア投資の堅調さを報じている。2025年10-12月期、名目で前年比4.9%増。数字の上では、日本のデジタル投資もようやく「本物」になってきたかのように見える。…

円安150円の壁:日本は「豊かな国」という看板をいつ下ろすのか、「価格破壊」の逆回転

イタリアで開催されているミラノ・コルティナ・オリンピック。華やかな競技の裏側で、現地から届くレポートは、日本の視聴者に残酷な現実を突きつけている。日本は「豊かな国」という看板を、いつ下ろすことになるのだろうか。 【五輪滞在記】日本のカップ麺…

既存政治を壊するのは誰なのか — 「価格破壊」中内功の「高速回転」から考えること

選挙が終わり、SNSでは「正義」を巡る不毛な論争が空転している。その喧騒を離れ、私は城山三郎の『価格破壊』を手に取った。主人公は矢口。ダイエー創業者中内功氏がモデルといわれる。彼の「価格破壊」安売りへの執念の源泉は、ビジネスの合理性などではな…

「旧世界」の終焉、消えゆく国際秩序。漂う不穏な空気と「銃声」の足音

「国際的な秩序は、もはや存在しない」、ミュンヘン安全保障会議でのドイツのメルツ首相の発言だ。 旧世界秩序は「もはや存在せず」、欧米の指導者らが見解一致(1/2) - CNN.co.jp 米国のルビオ国務長官も「世界は急速に変化している。私が育ったような古き世…

対抗エリートの功罪 —「壁を壊す」で進む「戦う主体」の弱体化

実質賃金が4年連続でマイナス。この深刻な数字は、いわゆる「官製賃上げ」がもはや機能不全に陥ったということを表してはいないでしょうか。また、それは労働組合の弱体化でもあるように見えます。 実質賃金4年連続マイナス、2025年1.3%減 賃上げが物価に及…

無謬性の神話:「大勝」の裏で、日本が「修正能力」を失う日

衆院選は予想通りの自民党の大勝です。「安定」や「信任」という言葉が並びます。しかし、この結果には、ある種の「底知れぬ危うさ」も感じます。 それは、特定の政党への支持・不支持の話ではありません。この勝利が、日本を覆う**「無謬(むびゅう)性の神…

選挙の後に届く「請求書」:私たちが読み飛ばした、シビアな現実

選挙戦を通じて、私たちは「消費税減税」や「積極財政」という魅力的な公約を繰り返し耳にしてきました。しかし、投票というプロセスが終わった瞬間に、これらの言葉は「市場」と「国際政治」という冷酷なフィルターにかけられることになります。 【衆院選の…

止まる名古屋、深刻な人手不足:『世界4位の移民大国』日本がひた隠すダブルスタンダード

名鉄社長の涙と、名古屋駅再開発の断念。これは単なる地方ニュースではなく、私たちが目を逸らしてきた「日本の限界」が、目に見える形で露呈した瞬間です。 [新連載・現場の復讐]名鉄社長の涙、名古屋駅の再開発が頓挫 異次元の人手不足:日経ビジネス電…

「責任ある積極財政」とエコノミストとのコンフリクト

衆院選の投開票日を前に、高市首相から飛び出した「(円安で)外為特会がホクホク状態」という言葉。これに対し、みずほ銀行の唐鎌大輔氏ら第一線のエコノミストたちが「危うい」と異例の名指し批判を展開しています。 このコンフリクト(衝突)の正体は、単…

「実績の横取りか」疑わしい情報 ― 選挙直前に問う「君子」の誠実さ

総選挙投開票日が近づいてきました。そんな中、タイムラインを埋め尽くすのは、相変わらず、政策の深い議論ではなく、目を疑うような「アテンション(関心)」の奪い合いです。 「野党の手柄を横取り」自民広報X ガソリン暫定税率廃止を「高市内閣の実績」と…

コメと生活、そして「政治の働き」を問い直す

コメの輸入が急伸しているそうです。食卓から国産のコメが消えることにならないのでしょうか。 コメの民間輸入、前年の95倍に 関税で割高のはずが国産米より安く [令和の米騒動]:朝日新聞 「関税で守られているはずの国産米より、輸入米の方が安い」という…

金の急落が告げる「演出された安心」 ― ポピュリズム、衆愚政治の正体

高騰を続けていた金価格が突如として急落しました。 きっかけは、トランプ大統領が次期FRB議長にケビン・ウォーシュ氏を指名したことです。市場はこの人事を「FRBの独立性が保たれた」という安心材料として受け止め、リスク回避の姿勢を解きました。 史上最…

「創造」が「罪」に変質するとき:ニデック不祥事と、失われた「共通善」を巡る考察

不適切会計問題で揺れるニデック(旧日本電産)が公表した改善計画。そこには、日経ビジネスも指摘するように、創業者の短期主義が「経理部門」という組織の良心を司る部署さえも侵食していたという、深刻な構造的問題が記されていました。 不適切会計のニデ…

結果至上主義が壊すもの:企業不祥事と政界に共通する「組織倫理」の空洞化

2026年1月、衆院選に向けた論戦が熱を帯びるなか、社会では企業の不祥事が後を絶ちません。東大での収賄事件、首都高での談合、そしてプルデンシャル生命で発覚した一連の不祥事。これらは一見、特定の企業や個人の逸脱に見えますが、その根底には現代の組織…

積極財政の真価を問う:それは「需要の膨張」か、それとも「供給力の再生」か

2026年1月27日、第51回衆議院議員選挙が公示されました。2月8日の投開票に向けた12日間の選挙戦で、最大の争点は高市早苗政権が掲げる「責任ある積極財政」の是非といわれます。 高市首相は、石破政権までの慎重な財政運営を「大転換」させると宣言しました…

トランプ、高市首相、そして山上被告の判決 ―『論語』が予言した言葉の乱れと社会の崩壊

山上徹也被告への判決、そしてトランプ氏や高市首相の動向……。2026年1月の今、私たちが目撃しているのは、まさに「言葉がその実質を失い、社会の底が抜けていく」プロセスなのかもしれません。その背景にある「言葉の不在」を考察します。

【時事論考】「長期金利急騰」市場の警告、大義なき解散の代償 ― 未来を削る不誠実な言葉の正体

新たな年への期待を込めた所感からわずか三週間。日本は今、高市首相による「大義なき解散」という激震の中にあります。しかし、政治が「選挙という熱狂」へ逃げ込もうとする一方で、現実は冷酷な数字を突きつけ始めました。 1. 長期金利急騰と株安の連鎖:…

情報格差につけこむ「大義なき解散」と誠実さの行方 — 言葉の「直(なお)き」を問う

年が明けてまだ間もないというのに、勢いある活気を期待する年頭の所感から一転、「大義なき解散」に日本が大きく揺れています。 高市首相、23日の衆院解散を表明 2月8日投開票 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News 「疾風に勁草(けいそう)を知る」という言…

【後編】消失する「日本の余白」 — 私たちが今、選ぶべき「真の誠実さ」とは何か

1. 「心の余白」を奪う、効率至上主義の罠 前編では、住宅高騰とインフラ崩壊が、私たちの「生活の余白」を奪っている実態を見ました。山口周氏は、著書や論考において**「『無駄な空間』を制度的に残せるか?」**という問いを立てています。 「無駄な空間」…

【前編】「タワマン高騰」「インフラ崩壊」— 「責任ある積極財政」という方便が奪い去る、私たちの生活の余白

永田町では解散の二文字が躍り、メディアは政局一色に染まっています。しかし、この騒がしさに紛れて、私たちが本来問うべき「最も大切なこと」が、音を立てて崩れ落ちていることに気づいているでしょうか。 年収の10倍に跳ね上がったマンション、家賃に消え…