「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

【公叔文子の臣大夫の僎、文子と同じく公に升る。子 之を聞きて曰わく、以て文と為す可し】 Vol.352

公叔文子(こうしゅくぶんし)の臣大夫の僎(せん)、文子と同じく公に升(のぼ)る。子 之を聞きて曰わく、以て文と為す可し、と。(「憲問第十四」18) (解説) かつて衛国の今は亡きは公叔文の家臣であった僎が、文子と同じく衛国の政庁に立った。この話…

【管仲、桓公を相け、諸侯に覇たらしめ、天下を一匡す。民 今に到るまで、其の賜を受く】 Vol.351

子貢(しこう)曰わく、管仲(かんちゅう)は仁者に非(あら)ざらん。桓公(かんこう)は公子糾(こうしきゅう)を殺せるに、死すること能(あた)わず。又 之を相(たす)けり、と。 子曰わく、管仲、桓公を相け、諸侯に覇たらしめ、天下を一匡(いっきょ…

【桓公 諸侯を九合するに、兵車を以てせざるは、管仲の力なり。其の仁に如かんや 】 Vol.350

子路(しろ)が曰わく、桓公(かんこう) 公子糾(こうしきゅう)を殺す。召忽(しょうこつ)之に死し、管仲(かんちゅう)は死せず。曰わく、未だ仁ならざるか、と。子曰わく、桓公 諸侯を九合(きゅうごう)するに、兵車(へいしゃ)を以てせざるは、管仲の…

【晋の文公は譎りて正しからず。斉の桓公は正にして譎らず 】 Vol.349

子曰わく、晋の文公は譎(いつわ)りて正しからず。斉の桓公は正にして譎らず。(「憲問第十四」15) (解説) 孔子の教え。「晋国の文公は、いつわりの道を踏み、正義の人ではなかった。斉国の桓公は、正義の人であり、いつわりの道を踏まなかった」。(論…

【君を要せずと曰うと雖も、吾は信ぜざるなり 】 Vol.348

子曰わく、臧武仲(ぞうぶちゅう) 防(ぼう)を以て後を為すを魯に求む。君を要せずと曰うと雖(いえど)も、吾は信ぜざるなり。(「憲問第十四」14) (解説) 孔子の回想。「臧武仲は、防において臧氏の家名が残るようにして欲しいと主君に願い出たことが…

【信なるか、夫子は言わず、笑わず、取らず、と。公明賈対えて曰わく、以て告ぐる者の過ちなり 】 Vol.347

子、公叔文子(こうしゅくぶんし)を公明賈(こうめいか)に問うて曰わく、信(まこと)なるか、夫子(ふうし)は言わず、笑わず、取らず、と。公明賈対(こた)えて曰わく、以て告ぐる者の過ちなり。夫子 時にして然る後に言う。人 その言を厭わず。楽しみ…

【利を見て義を思い、危うきを見ては命を授け、久要 平生の言を忘れざれば、亦以て成人と為すべし 】 Vol.346

子路(しろ) 成人を問う。子曰わく、臧武仲(ぞうぶちゅう)の知、公綽(こうしゃく)の不欲、卞荘子(べんそうし)の勇、冉求(ぜんきゅう)の芸の若(ごと) き、之を文(かざ)るに礼楽を以てせば、亦(また)以て成人と為す可し。曰わく、今の成人は、…

【孟公綽 趙魏の老と為れば、則ち優なり。以て滕、薛の大夫と為る可からず】 Vol.345

子曰わく、孟公綽(もうこうしゃく)趙魏(ちょうぎ)の老と為れば、則ち優なり。以て滕(とう)、薛(せつ)の大夫と為る可からず。(「憲問第十四」11) (解説) 孔子の教え。魯国の大夫、孟公綽は大国である晋の実力者、趙氏や魏氏の家老あたりになれば…

【貧にして怨む無きは、難し。富みて驕る無きは、易し】 Vol.344

子曰わく、貧にして怨む無きは、難(かた)し。富みて驕(おご)る無きは、易し。(「憲問第十四」10) (解説) 孔子の教え。「生活が苦しいとき、運命や社会を恨まないでいるのは難しい。しかし、金持ちだと、驕り高ぶることを抑えるのは、容易い」。(論…

【管仲を問う。曰わく、人や、伯氏の駢邑三百を奪う。疏食を飯らい、歯を沒するまで怨言無し】 Vol.343

或るひと子産(しさん)を問う。子曰わく、恵人(けいじん)なり、と。子西(しせい)を問う。曰わく、彼をや彼をや、と。管仲(かんちゅう)を問う。曰わく、人や、伯氏(はくし)の駢邑(べんゆう)三百を奪う。疏食(そし)を飯(く)らい、歯(よわい)…

【命を為るに裨谌 之を草創し、世叔 之を討論し、行人の子羽 之を脩飾し、東里の子産 之を潤色す】 Vol.342

子曰わく、命(めい)を為(つく)るに裨谌(ひじん) 之を草創し、世叔(せいしゅく) 之を討論し、行人(こうじん)の子羽(しう) 之を脩飾し、東里(とうり)の子産(しさん) 之を潤色(じゅんしょく)す。(「憲問第十四」8) (解説) 孔子の教え。口…

【之を愛して能く労せしむること勿らんや。忠にして能く誨うること勿からんや】 Vol.341

子曰わく、之を愛して能(よ)く労せしむること勿(なか)らんや。忠にして能く誨(おし)うること勿からんや。(「憲問第十四」7) (解説) 孔子の教え。わが子を可愛がるばかりで、苦労させないということがあろうか。まごころを尽くすばかりで、道理を説…

【君子にして不仁なる者、有らんか。未だ小人にして仁なる者有らざるなり】 Vol.340

子曰わく、君子にして不仁なる者、有らんか。未だ小人にして仁なる者有らざるなり。(「憲問第十四」6) (解説) 孔子の教え。教養人であって、人の道に外れた者があるだろうか。知識人であって同時に人格者というようなことはない。(論語 加地伸行) 「関…

【君子なるかな、若のごとき人。徳を尚ぶかな】 Vol.339

南宮括(なんきゅうかつ) 孔子に問うて曰わく、羿(げい)は射(しゃ)を善くし、奡(ごう)は舟を盪(うご)かせしも、倶(とも)に其の死然を得ず。禹(う)、稷(しょ く)とは躬(みずか)ら稼して天下を有(たも)つ、と。夫子(ふうし)答えず。南宮…

【仁者は必ず勇あり。勇者必ずしも仁有らず】 Vol.338

子曰わく、徳有る者は、必ず言あり。言有る者は、必ずしも徳有らず。仁者は必ず勇あり。勇者必ずしも仁有らず。(「憲問第十四」4) (解説) 孔子の教え。「人格の立派な人物ならば、その言葉はきっと優れている。しかし、いいことを言う者は、必ずしも人格…

【邦に道無ければ、行ないを危くも言は孫う】 Vol.337

子曰わく、邦に道有れば、言を危(みが)き行ないを危(みが)く。邦に道無ければ、行ないを危くも言は孫(したが)う。(「憲問第十四」3) (解説) 孔子の教え。「道理を用いて政治がなされているときは、正しい主張を、正しい実践を。もし道理を用いて政…

【士たるに居を懐えば、以て士と為すに足らず】 Vol.336

子曰わく、士たるに居を懐(おも)えば、以て士と為すに足らず。(「憲問第十四」2) (解説) 孔子の教え。「職務に精励すべきであるのに、己の生活の安楽を思うような者は、できる士とするに足らない」。(論語 加地伸行) 「関連文書」 dsupplying.hatena…

【邦に道無くして穀するは、恥なり】 Vol.335

憲(けん) 恥を問う。子曰わく、邦に道有れば穀(こく)す。邦に道無くして穀するは、恥なり。 克(こく)、伐(ばつ)、怨(えん)、欲 行なわれざる、以て仁と為す可きか、と。子曰わく、以て難しと為す可し。仁は則(すなわ)ち吾知らざるなり、と。(「…

【教えざる民を以て戦うは、是 之を棄つと謂う】 Vol.334

子曰わく、教えざる民を以て戦うは、是(これ)之を棄(す)つと謂う。(「子路第十三」30) (解説) 孔子の教え。「軍事を教えない民を用いて戦争するのは、民を棄てるというものである」。(論語 加地伸行) 孔子は、慎む所は「斎」「戦」「疾」という(…

【善人も民を教うること七年ならば、亦以て戎に即かしむ可し】 Vol.333

子曰わく、善人も民を教うること七年ならば、亦(また)以て戎(じゅう)に即(つ)かしむ可し。(「子路第十三」29) (解説) 孔子の教え。「善人でも人々を教えて七年も経てば、人々を兵役に従事させることができる」。(論語 加地伸行) 「子路第十三」1…

【朋友には切切偲偲、兄弟には怡怡たれ】 Vol.332

子路(しろ)問うて曰わく、何如ぞ斯(すなわ)ち之を士と謂う可き、と。子曰わく、切切偲偲(せつせつしし)、怡怡如(いいじょ)たる、士と謂う可し。朋友(ほうゆう)には切切偲偲、兄弟には怡怡たれ、と。(「子路第十三」28) (解説) 子路が質問した…

【剛毅木訥は仁に近し】 Vol.331

子曰わく、剛毅木訥(ごうきぼくとつ)は仁に近し。(「子路第十三」27) (解説) 孔子の教え。物欲に左右されないこと(剛)、志がくじけないで勇敢であること(毅)、質朴で飾り気のないこと(木)、口下手であること(訥)、それぞれ人の道に近い。(論…

【君子は泰して驕らず。小人は驕りて泰ならず】 Vol.330

子曰わく、君子は泰して驕らず。小人は驕りて泰ならず。(「子路第十三」26) (解説) 孔子の教え。教養人(君子)は、堂々としているが驕り高ぶったりしない。知識人は、驕り高ぶりはするが堂々とはしていない。(論語 加地伸行) 「泰伯第八」11では、「…

【君子は事え易く、説ばしめ難し】 Vol.329

子曰わく、君子は事(つか)え易く、説(よろこ)ばしめ難し。之を説ばしむるに道を以てせざれば、説ばざるなり。其の人を使うに及んでは、之を器にす。 小人は事え難く、説ばせ易し。之を説ばしむるに、道を以てせずと雖(いえど)も、説べばなり。其の人を…

【郷人の善者 之を好み、其の不善者 之を悪むに如かず】 Vol.328

子貢(しこう)問いて曰わく、郷人(きょうじん)皆 之を好めば、何如、と。子曰わく、未だ可ならざるなり。 郷人皆これを悪(にく)めば何如、と。子曰わく、未だ可ならざるなり。郷人の善者 之を好み、其の不善者 之を悪むに如(し)かず、と。(「子路第…

【君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず】 Vol.327

子曰わく、君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず。(「子路第十三」23) (解説) 孔子の教え。教養人は、和合するが雷同しない。知識人は雷同するが和合しない。(論語 加地伸行) 社会は多様な人間が存在して成立する。その中に、君子や小人も含まれる…

【其の徳を恒にせざれば、或に之に羞を承くるのみ】 Vol.326

子曰わく、南人(なんじん)言える有り。曰わく、人にして恒(つね)無くんば、以て巫医(ふい)を作(な)す可からず、と。善いかな。其の徳を恒にせざれば、或(つね)に之に羞(はじ)を承(う)くるのみ、と。子曰わく、占わざるのみ、と。(「子路第十…

【中行を得て之に与せずんば、必ずや狂狷か】 Vol.325

子曰わく、中行(ちゅうこう)を得て之に与(くみ)せずんば、必ずや狂狷(きょうけん)か。狂者は進みて取り、狷者は為さざる所有り。(「子路第十三」21) (解説) 孔子の教え。中庸(中行)の道を行く人と出会えず、その人とともに歩むことができないな…

【噫、斗筲の人、何ぞ算うるに足らん】 Vol.324

子貢(しこう)問うて曰わく、何如(いかん)ぞ斯(すなわ)ち之を士と謂う可き、と。子曰わく、己を行なうに恥ずる有り。四方に使いして、君命を辱(はずかし)めず。士と謂う可し。 曰わく、敢(あ)えて其の次を問う、と。曰わく、宗族(そうぞく)孝を称…

【処に居りては恭、事を執りては敬、人に与しては忠】 Vol.323

樊遅(はんち)仁を問う。子曰わく、処に居(お)りては恭(きょう)、事を執(と)りては敬、人に与(くみ)しては忠、夷狄(いてき)に之(ゆ)くと雖(いえど)も、棄(す)つ可からざるなり、と。(「子路第十三」19) (解説) 樊遅が仁とは何でしょう…