2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧
メジャーでの優勝が目標と口にする松山。2年前の全米プロの後のインタビューの言葉に口惜しさが滲む。メジャーこそまだ獲れていないが、ここまで実績を残してき松山、しかし、その姿勢はいつも謙虚だ。「言の出ださざるは、躬の逮ばざるを恥ずればなり」 あ…
【一いは則ち以て喜び、一いは則ち以て懼る】 孔子自身は父を知らず、また幼くして母と分かれたとされているにもかかわらず、あるいはそうであるだけに、孝子の真情を簡潔に表現しえてあますところがないと、桑原は解説する。この章は、素直に受け取るべきと…
親が存命しているときは、なかなかと親孝行のカタチが見えないもの。「三年、亡父のなしてきたことを改めないまま生活すること、それは孝と言える。」
海外赴任から帰った後、ある理由があって居場所を両親に知らせなかった。【父母在せば、遠くに遊ばず。遊ぶには必ず方有り】父が亡くなった後、父の友人であった人を話す機会があった。父がだいぶ心配していたことをはじめて知った。昨年、居場所を知らせた…
年老いた母と同居するようなって初めてわかる生活信条の違い。「志の従わざるを見ては、又敬して違わず、労して怨まず。」との言葉を思い出す。多少なら自分の価値観を崩すのも仕方がない。年老いた母を思えば、それが一番のように思う。無用な言い争いは避…
「賢者の言動を知ると、自分もそうなりたいと願い、愚者のそれを知ると、自分はそうあってはならないと反省する。」を聞くと、父の口癖であった「人の振り見て我が振り直せ」を思い出す。亡くなった父は上杉鷹山公を尊敬していたようだ。「為せば成る、為さ…
ローマ法王が来日されている。長崎で、そして、広島でスピーチを行った。「核兵器を保有することも倫理に反します」とのメッセージを世界に向け、発信されました。 君子は義に喩り、小人は利に喩る。 バチカンは核兵器禁止条約をいち早く批准した。被爆国で…
八村塁がNBAにデビューし、瞬く間に活躍し始めている。西アフリカのベナン出身の父と日本人の母の血を継ぐハーフ。そのルーツに誇りを持ち、自信をみせる。吾が道は一以て之を貫く。「僕は自分がやるべきことをやって、結果出していけば、それは子供たちが見…
10月末、あのタイガーウッズが来日、米ツアー日本初開催のZOZOチャンピオンシップに勝利した。 トラブル続きで、ツアーから姿を消した時期は、さぞかし辛い時期であったであろう。そのタイガーを支えていたモチベーションは何であったのであろうか。位無きを…
マーガレット・サッチャー、強硬な姿勢から「鉄の女」とも呼ばれた英国初の女性首相。鉄の女といつ冷徹なイメージとは違って、英国民に愛されていたという。【能く礼譲を以て国を為めん】 彼女の心根は、「Freedom & Discipline(自由と規律)」と「Fairness…
安倍政権が憲政史上最長となったそうだ。安倍政権の一丁目一番地「アベノミクス」の評価はどんなものであろうか。【利に放りて行えば、怨み多し】積み上がる企業の内部留保、低下する労働分配率。景気の気という。幸福を感じる人々がどれだけ増えているのだ…
世情騒然。香港のデモが長期化したまま出口が見えない。米国上院で「香港人権法案」が可決されたとニュースが流れる。「君子の天下に於けるや、適も無く、莫もなし。義 之と与に比す」 香港市民を動かす「義」とは何であろうか。政府側も市民も互いに求める…
「桜を見る会」が話題のようである。 「桜を見る会」の招待客に安倍首相の地元後援者が多数含まれていたという。【君子は徳を懐い、小人は土を懐う】首相もひとりに人間である。地元のことを大切に考えたのだろうか。論語はそういう人を君子と呼ばない。
公務員ランナーからプロに転向した川内優輝さん。【士の道に志すや、悪衣・悪食を恥ずる者は、未だに与に議するに足らず】世界陸上のドーハでは、前回ロンドン大会での9位の雪辱を誓うも、29位に終わった。これからどんな活躍を見せてくれるのだろうか。彼も…
【朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり】宇多田ヒカルさんの歌に「道」という曲がある。亡き母藤圭子さんを思う歌と聞く。ヒカルさんの「道」という響きに、切なさと決心を感じる。亡き母への語りかけにも聞こえる。こんな道の解釈があっても良いのではな…
11月10日、祝賀パレードとなる「祝賀御列の儀」が華やかに行われた。雅子さまが、また涙された。【苟に仁に志さば、悪無きなり】仁斎は、『仁に志せば心もちはゆったりとして人を慈しむことになるから、おのずと人から悪まれることがなくなる、世間は公平に…
【過つを観れば、斯ち仁を知る】「人間は、その犯した過ちを処理するとき、それぞれその人の人格的段階(党)に応じた形となる。過ちの始末を見れば、当然にその人間性(仁)が分かる。」と加地は読む。この他に朱子、仁斎、徂徠の解がある。人間的に読む仁…
渋沢栄一と岩崎弥太郎、同時代に生きた日本を代表する経済人である。 日本の資本主義の父と言われる渋沢栄一、弥太郎は坂本龍馬の意志を引継ぎ海運で、今に至る三菱を創業した。栄一は「論語と算盤」を残すほどに論語を愛したが、弥太郎は漢詩を愛し、論語は…
アップルは災害が発生するたびに寄付を拠出する。それは弱者、他者への配慮なのかもしれない。それが現代の「仁」という徳なのかもしれない。【君子、仁を去りて、悪くにか名を成さん】企業は経営者の影でもある。その性格が経営にも如実に映る。 ティムクッ…
「心ある人だけが善い人は善い人とし、悪い人は悪い人と見きわめることができる。」「硫黄島からの手紙」のモデルとなった栗林忠道に最高の仁者の姿を見る。
カリスマ経営者にみる「仁」とは 「仁者は仁に安んじ、知者は仁を利す」「仁者は仁における自然的自由人」という響きに引かれる。現代のカリスマ経営者はより仁者の色彩が強いように思う。アマゾン ジェフ・ベゾス、テスラ イーロン・マスク アップル ティム…
台風19号を通り過ぎ、東日本各地に甚大な被害を残したことは記憶に新しい。災害ボランティアが活躍し、地域で支え合い、各地で復興へ向けて動き出している。こうした動きから徂徠がいう「仁に里るを美と為す」との意味がよくわかる。 東洋経済の「武蔵小杉を…