「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

2026-01-01から1年間の記事一覧

「知者」なき国の漂流 ― 日米同盟の呪縛、「確認済み」という政府の思考停止

米中首脳会談が目前に迫ってきました。何事もなく無事通過してくれればよいのですが、その行方はどうなるのでしょうか。 11月の中間選挙を控え、何としてでも目に見える「成果」を欲しているトランプ大統領。「習氏とは素晴らしい関係だ」と虚勢を張り、自ら…

「嘘ですよね?」という問う力 — 「墨守」形骸化された伝統、形式主義のわな

「嘘ですよね? 間違いですよね?」、旧宮家の養子案容認という報道が駆け巡る中、立憲民主党の枝野幸男氏がSNSに投じたこの短い問いが、アラートのように鳴り響いています。 国民の8割が「愛子天皇」の誕生を自然な流れとして待望している今、なぜ、あえて…

アイドルの沈黙を望むのは誰か — 小泉今日子さんと、消されゆく『個人の声』

「アイドルが政治を語るな」「楽しみに来たのに興ざめだ」——。小泉今日子さんの還暦を記念したツアー『KK60〜コイズミ記念館〜』に対し、SNSや一部のニュースから、冷ややかな視線が投げかけられています。 【憲法第9条演出】小泉今日子の“政治色”が波紋「出…

「社会」の消滅 ― 誠実さを「利得」と見なす、壊れゆく世界

社会の底が抜けたのか 磐越自動車道で起きたバス事故。一人の尊い若き命が奪われた現場で、今もなお「貸し切りだった」「いや、レンタカーだ」という、責任を回避するための醜い言葉の応酬が続いています。 時を同じくして、九州八代市では新庁舎建設という…

安売りされる日本 ― 為替介入でも止まらなくなった円安

ゴールデンウィーク期間に、政府・日銀による数兆円規模の為替介入が数回に分けて実施されたようです。155円台への押し戻しも束の間、再び160円を試すマーケットの執拗な円売り。また為替介入との繰り返し。この円を巡る攻防は、もはや「市場との対話」では…

再び火の手が上がるホルムズ海峡:力によって平和は実現できるのか【強さの再定義】

ホルムズ海峡で再びドンパチが始まったようです。局地的な軍事衝突が再燃、これにより停戦崩壊の危機となっているようです。 米中央軍、イラン小型船舶6隻を撃沈 ホルムズ海峡開放作戦を開始 | ロイター 『プロジェクト・フリーダム』—自由という名を冠した…

「感情の政治」社会学者の警鐘 — 改憲議論に透ける日本版ディープ・ストーリー

朝日新聞に掲載された社会学者アリ・ラッセル・ホックシールド氏のインタビューは、現代社会を覆う底冷えするような危うさを浮き彫りにしています。 トランプ氏の行う「人々の感情の操作」 ホックシールド氏の警鐘 [トランプ再来]:朝日新聞 ホックシールド…

「160円は行き過ぎ」黒田前総裁の変節 ― 日本社会に課された「金利ある世界」

「円安は日本経済全体としてプラス」。かつて、この強固なドグマ(教義)を掲げ、10年に及ぶ異次元緩和を主導した黒田東彦前総裁が、ついにその問題点に言及しました。 日銀・黒田東彦前総裁、最近の円安は「いくら何でも行き過ぎ」「1ドル=130円程度が…

【報道の自由度 62位】G7で突出した低ランキング ― 失われた「検証」、政府広報への堕落

国際NGO「国境なき記者団」が、最新の「報道の自由度ランキング」を発表しました。その報告書によれば、世界の報道の自由が過去25年間で最低の水準にまで落ち込んでいるという、驚くべき事実です。 本来、「報道」の本義とは何でしょうか。 それは単に権力側…

「出光丸」のホルムズ海峡通過が照らし出した「綱渡りの生存戦略」とその考察

イラン戦争で、重苦しいニュースが続く中、石油元売り大手の子会社が運航する超大型タンカー「出光丸」が、ホルムズ海峡を無事に通過したというニュースが飛び込んできました。一筋の光明が差し込んだかのようです。 「出光丸」がホルムズ海峡を通過、サウジ…

『自分だけ助かる』という知恵の限界:社会不安が増す中で私たちが失った『関係性の知性』

歴史的な円安水準、混迷を極めるホルムズ海峡情勢、そして連日のように報じられる光熱費や食料品の値上げ。 電気・ガス料金 5月使用分は大手のほとんどで値上がりへ | NHKニュース | 資源・エネルギー、物価高騰、イラン情勢 今、私たちの日常を包んでいるの…

歴史的な通貨安から逃げる国 ― 「強い日本」という仮面の下では「買い負け」の足音

現在、日本円の「通貨としての実力」は、戦後史における最大の転換点を迎えています。実質実効為替レートは、2026年3月時点で66.33(2020年=100)。統計が始まった56年前の水準を下回りました。 円の実力、凋落止まらず 56年前下回る、購買力減退:時事ド…

平和主義を捨てたのか、海外メディアの問い — 「子路」的暴走と諫言なき官邸の悲劇

「お年寄りを安心させ、友人に信頼され、若者から慕われるような世の中にすることだ」。 弟子の志を聞いた孔子が語ったこの「志」こそ、政治の究極の目的ではないでしょうか。しかし今、この「国民を安んじる」という大原則が、永田町の官邸から完全に消失し…

言葉は「思考」を停止させるために使われる — 「平和国家」という絵空事

「言葉は「思考」を停止させるために使われる」。真山仁氏は、その著書『疑う力』の中で、私たちにこう警鐘を鳴らしています。「正論」や「美しい言葉」が提示された時こそ、最も警戒が必要である、と。なぜなら、心地よい言葉は、私たちの脳に「それ以上考…

「断言」する政治の危うさ — 高市政権の半年と二宮尊徳の「一円融合」

「米大統領と良好な関係を築いた政権が長続きする」。 戦後の日本政治において、この「黄金律」は絶対的な成功の方程式とされてきました。しかし、いま私たちの目の前で流れるニュースは、その前提が音を立てて崩れつつあることを告げています。 トランプ氏…

二宮尊徳が今の日本を見たら何と言うか? —「報徳思想」を捨てた保守政治の末路

かつて日本の小学校の校庭に必ずと言っていいほど置かれていた、薪を背負いながら本を読む少年の像。私たちは彼を「二宮金次郎」という、ひたむきな努力と孝行の象徴として記憶しています。 しかし、成人した彼——二宮尊徳の本質は、単なる精神論者ではありま…

「暴君たちによって荒廃する世界」 ― ローマ教皇の嘆きと「力による平和」の限界

ローマ教皇レオ14世は、一握りの「暴君たち」によって世界が荒廃させられていると指弾しました。 ローマ教皇、戦争に巨額を費やす「暴君たち」を批判 - BBCニュース 巨額の資金が民衆の生活ではなく、戦争(破壊)へと投じられている現実。この「力による平…

「酷暑日」と「目詰まり」が多発する時代 ―「アバンダンス」と「共有財の再生」が織りなす日本の逆転劇

長期化するイラン戦争が、私たちの「生存」を脅かしています。政府が医療用手袋の備蓄放出を決め、TOTOが納期遅延を抱えながらも受注再開に踏み切る——。 忍び寄る「事実上の計画経済」 こうしたニュースの裏にあるのは、自由市場が「資源の欠乏」によって機…

「力」に抗う「祈り」の勇気 — ローマ教皇の諫言と、孤立するトランプ大統領の「驕り」

「たった一言で、国を滅ぼすような言葉はあるか」 かつて魯の君主定公が発したこの問いに、孔子はこう答えました。 「予(われ)君たるを楽しむこと無し、唯(ただ)其(そ)の言(げん)にして予に違うこと莫(な)きを楽しめばなりと」 (「子路第十三」15…

首相の並外れた「演出」の才能 — その派手さの裏に忍び寄る驕りの罠

今、日本の産業界を静かな、しかし確実な激震が襲っています。プラスチックや合成ゴムの原料となる「ナフサ」の供給不足です。住宅設備大手TOTOが製品供給の停滞を余儀なくされるなど、事態はもはや「経済ニュース」の枠を超え、国民のトイレや台所といった…

揺らぐ右派 — ハンガリー・オルバン政権の陥落と「嘘」への審判

「非リベラルな民主主義」を掲げ、世界の右派にとっての「聖地」となっていたハンガリーで、政権交代となりました。 新興野党「ティサ(尊重と自由)」を率いるマジャル・ペーテル氏が圧勝し、極右・権威主義的な首相オルバン氏は「苦痛を伴うが明確な結果だ…

「力による平和」が露呈した限界:米イラン交渉決裂と、日本の改憲議論に潜む危うさ

2026年4月、パキスタンのイスラマバードで行われた米国とイランの停戦協議は、合意に至らず、決裂しました。バンス米副大統領が突きつけた核物質の撤去という最後通牒に近い要求に対し、イラン側は「過度な要求」と反発。 圧倒的な軍事圧力を背景に相手を屈…

民主主義・法の支配の危機なのか:トランプ大統領弾劾の可能性 — 恥を知らないリーダーたちが治める世界

米国がかつてない憲法上の危機に直面しているようです。トランプ大統領弾劾を求める具体的な動きが加速しています。イランに対する過激な軍事威嚇などが理由です。 トランプ氏「文明破壊」発言で波紋、修正第25条発動で解任できるのか:ブルームバーグ 民主…

【東大病院不祥事:エリートの陥穽】忖度・不正の連鎖を断ち切れるか ― 自民党に酷似するその構図

日本最高峰の教育・研究機関である東京大学で、いま、組織の根幹を揺るがす「解体と再生」のドラマが進行しています。東大病院は、教授らによる汚職や接待などの不祥事を受け、本部直轄組織へと改編されることが発表されました。 東京大学 汚職事件など不祥…

【ナフサ不足】「巧言」が招く混乱 — 高市首相の「怩(は)じぬ言葉」

「ナフサ在庫は実質半年分ある」。高市首相が記者団を前に発言したこの言葉は、現実と乖離しているようです。 ナフサ、高市首相「在庫4カ月」で安心? 状況改善でも一部化学品は不足 - 日本経済新聞 この言葉が示す通り、今の日本を覆っているのは、言葉の重…

【新たな戦争の時代】「自衛」の名に隠された熱狂 — 2026年イラン戦争と日本が歩む「戦時体制」への道

米国とイスラエルによるイランへの攻撃が激化しています。2026年イラン・アメリカ戦争 と呼ばれる事態です。 米、ホルムズ海峡再開で最後通牒 イランは停戦提案を拒否 | ロイター 「新たな戦争の時代」、多くの専門家やメディアがこの言葉をを使い始めていま…

夜の街を照らす「拒絶」の光、広がる平和を求めるデモ — 私たちがペンライトを振る理由

「手にしている武器を置きなさい。戦争を引き起こす力のある者は平和を選びなさい」、ローマ教皇による復活祭のメッセージ、そしてそれに呼応するように世界中に広がるデモ。今や国境を越え、日本各地で揺れるペンライトの光と共鳴しています。 光が、街を照…

米中「二大覇権」の狭間で ― マクロンの「第三の道」は日本の救いとなるか

トランプ政権の予測不能な「ディール(取引)」で混迷を深めるホルムズ海峡危機。その陰に隠れていますが、中国も覇権を強めています。世界がこの二大巨頭の「強者の論理」に塗りつぶされようとする中、2026年4月、一つの新しい「うねり」が明確な形となって…

商船三井LNG船がホルムズ海峡通過 — 石油備蓄枯渇前にエネルギー確保はできるのか

2026年4月3日、ホルムズ海峡に一筋の光が差し込みました。商船三井が共同保有するLNG船「ソハール」と、フランスのコンテナ船が、沈黙を守る海峡を無事に通過したのです。 商船三井のLNG船がホルムズ海峡を通過…「事実上封鎖」後に日本関係船舶で初、「船…

トランプ演説と市場の反応 ― 露呈した同盟の危うさ

2026年4月1日(現地時間)、ホワイトハウスで行われた約20分間の大統領演説。それは、中東紛争の早期終結を願う世界市場の期待を、冷酷なまでに裏切る内容でした。 事実:トランプ演説と市場の拒絶 トランプ氏は演説で、対イラン軍事作戦について「すべての…