相互関税、いよいよ明日早朝に発表になります。「関税の壁」を築いて米経済の構造転換を図るというトランプさんの論理がわからないわけではありませんが、思惑通りに進むのでしょうか。トランプさんは「解放の日」といいますが......
米相互関税、日本の「貿易障壁」に外圧 コメ規制やEV規格 - 日本経済新聞
貿易相手国の関税だけでなく非関税障壁も考慮し税率を決めるといいます。日本のコメなど農産物の輸入制限や自動車などの独自規格がやり玉に挙がるのではないかといわれているようです。行き過ぎた米国第一主義、困ったものです。
トランプさんは短期的な「痛み」の先に好況があるように訴えますが、思惑通りになるのでしょうか。投資家は景気悪化とインフレ再燃に身構え、それが株価の暴落となっています。1929年の世界恐慌のような事態にならなければいいのですが。
あの時も米国の株価が暴落し、それをきっかけにして、経済危機が世界中に広がり、世界恐慌となりました。世界の工業生産が半減、失業者が増え、企業倒産、金融機関の破綻など深刻な影響をもたらしたといいます。「過剰生産や投機バブルの崩壊」「国際協調の不足」「各国の保護貿易主義」「アジアの民族資本の成長やソ連社会主義圏の成立」などが原因といわれます。これをきっかけにして、経済の過熱抑制や国際協調の重要性が認識されたそうです。
関税ばかりでなく、トランプさんの揺り戻しは関税ばかりではありません。過ぎていそうです。米国への信頼も揺らぐことが心配です。
2025年度予算の成立を受け、石破首相は記者会見で、トランプさんの追加関税の影響を和らげる国内対策を打つと表明していました。日本を関税対象から外す交渉は進展がなく、発動後の対策を強いられることになりそうなためといわれています。そこに相互関税も加わるとどうなるのでしょうか。
石破首相、米追加関税「日本の除外、強く求めていく」 - 日本経済新聞
首相は自動車への追加関税について「国内産業・雇用への影響を精査し、必要な対策に万全を期す」と強調した。具体策として全国1000カ所に相談窓口を設け、資金繰りや資金調達の支援を行うことも表明した。(出所:日本経済新聞)
日本の政治の拙さ、実力のなさが気になります。トランプさんの罠にはまって、大きな悪影響とならなければよいのですが。
論語に学ぶ
篤く信じて学を好み、死を守りて道を善くし、危邦(きほう)には入らず、乱邦(らんぽう)には居(お)らず。天下 道有らば、則ち見(あら)われ、道無くんば則ち隠る。邦に道有りて、貧にして且つ賤(いや)しきは、恥なり。邦に道無くして、富み且つ貴きは、恥なり。(「泰伯第八」13)
堅く人の道を信じ、学問を好み、たとい死に至ろうと節操を守って人の道を貫き、乱れようとしている国には入らず、乱れている国は去る。世の中が人の道を履んでいるならば、そこで働き、人の道にはずれているならば退いて暮らす。国に人の道が行われているとき、貧賤であるのは恥である。国に人の道が行われていない危邦、乱邦であるとき、無道に乗じて富貴であるのは恥であると孔子は言いました。
世界の秩序が揺らいでいます。こんな時こそ、機敏に動けるよう政治がしっかりしていないとならないのでしょうが、国内政治も揺らいでいます。先々が少々心配になります。まずは明日のトランプさんの演説内容と市場の反応を確認してからということでしょうか。
「参考文書」
トランプ氏、日本時間3日朝5時に演説 「相互関税」表明へ - 日本経済新聞
コラム:打ち砕かれたトランプ相場期待、政策と経済の転換点を考える=熊野英生氏 | ロイター
「らしさ」忘れた石破首相 発足半年、窮地の政権【解説委員室から】:時事ドットコム
石破茂首相「自分を見失っていた」 商品券問題を陳謝 - 日本経済新聞
