「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

トランプさんに反発するハーバード大学、ディール交渉術はどこまで通用するのだろうか

 トランプさんの話題がつきません。色々手を広げなければならないのが政治の世界のようで、たいへんことです。日本のようにみなが追従してくれればよいのでしょうが、米国は勝手が違うようです。

米ハーバード大がトランプ政権の「リベラル狩り」に反発、徹底抗戦の構え | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

 大学への政府助成金の取り消しなどで圧力をかける政権に対し、ハーバード大学などが反発したようです。

 

 

「大学の独立性を放棄したり、憲法上の権利を手放すことはない」、「ハーバードも他のいかなる私立大学も、連邦政府に乗っ取られることを許すわけにはいかない」と表明したそうです。迎合したり、予定調和的な態度をとるのではなく、反骨精神を見せるのもアメリカらしさであることを思い出させてくれます。もともとは自由の国なのですからこうなるのでしょうけれども。

 米ビッグテックの株価がさえません。早々にトランプさんの支持を表明したのに関税政策を押しつけられたのですから、仕方がないのかもしれません。

[FT]米テック、政権支持の報い 海外影響力低下も - 日本経済新聞

 しかし、実利が脅かされれば、積極的に協力することもいようです。ビッグテックの態度が模様眺めに変わっているようです。

 

 

 

論語に学ぶ

詩を誦(しょう)すること三百、之に授くるに政を以てして達せず、四方に使いして、専対(せんたい)する能(あた)わざれば、多しと雖(いえど)も亦(また)奚(なに)を以て為さんや、と。(「子路第十三」5)

 詩を三百篇も暗誦するほど知識が多くあるものの、内政を担当しても達成することが無く、外交を担当しても相手と渡り合うことができなくては、多くを暗誦しているとしても、それは取るに足らないと孔子はいいました。 

dsupplying.hatenadiary.jp

 アメリカ・ファースト国益を優先すると称して対抗心むき出しでディールを仕掛けるのも悪くはないのかもしれませんが、それではやすやすと本性を見抜かれてしまいそうです。あまり賢明な交渉術とはいえそうにありません。政権の実力が見え隠れし始めています。政策がコロコロ変わるのもその表れではないでしょうか。

 赤沢経済再生相が訪米し、関税を巡る日米交渉が始まりました。あまり前のめりにならない方がよさそうです。今後どんな展開を見せることになるのでしょうか。煮え湯を飲まされるのは避けたいものです。

 

「参考文書」

トランプ関税の迷走、交渉相手国さらに混乱-朝令暮改で企業は疲弊 - Bloomberg

トランプ関税で米国から逃げ出す資本 株式市場は主役交替か、米偏重投資にリスク | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)