トランプさんに振り回される日々が続いています。言うことがコロコロ変わり、金融市場もいちいち反応します。株価は乱高下を繰り返し、米国債の利回りが急騰、それにまたトランプさんも反応する始末でやれやれです。
緊張走った米国債入札 「中国がいない」、金融市場も戦場 - 日本経済新聞
ブラックロックのラリー・フィンク氏やJP モルガンのジェイミー・ダイモン氏など米国金融大手トップが関税による米経済の減速に警鐘を鳴らします。
現実、米国売りのようなトリプル安が起こり、おカネが米国離れを起きているようです。
マネー、米国から離散 債券震源でドル全面安に波及 - 日本経済新聞
何をしでかすわからないトランプさん。専門家の予測もままなりません。その世界観、彼独自の論理がわからないようです。未来は霧の中、その行方を知るのは世界で最もパワーを持つ大統領トランプさんただひとりというところのようです。これもまたVUCAとよばれる現代なのでしょう。
日本の政治も振り回されています。国益を守るためといって米政府との交渉担当に赤沢経済再生相が任命されました。ベッセント米財務長官らと17日に会談するようです。
米関税巡る交渉、赤沢経済再生相が週内に訪米と聞いている=石破首相 | ロイター
関税や物価高の経済対策の議論も国会で始まります。現金給付や消費税減税が対策になるそうです。夏の参院選も視野にして、与野党で駆け引きも始まっています。急激に価値観が変容を起こしそうなときに、日本の政治は相変わらずです。これまでと同じままで交渉を有利に進めることはできるのでしょうか。こんなことで国益を守れるですかね。
論語に学ぶ
甯武士(ねいぶし)は邦に道有れば、則ち知、邦に道無ければ、則ち愚。其の知は及ぶ可(べ)きも、其の愚は及ぶ可からざるなり。(「公冶長第五」21)
邦に道義が支配しているときに、知恵を働かして善政を施くのにももちろん努力がいるが、それはまだしも困難ではない。ところが邦から道義が消え去ったときに、いたずらに正義派ぶったり賢者顔をしたりして我が身を滅ぼすことによって、邦をいっそう衰えさせるのではなく、むしろ愚者の面をして誠意を秘めつつ空とぼけをして、邦を守るほうがずっとむつかしいと孔子はいいました。
「甯武士」衛の国の政治家。大国の間に介在する小国の政治責任者として、国を守るのに精根を尽くしたそうです。「知」「愚」この二つを兼ね備え、洞察と空とぼけの両面作戦のできた手練者だったようです。
今、この時代に求められるのは「甯武士」のような政治家タイプなのかもしれません。選挙のことばかりを気にかける政治家とは全く違うのでしょう。
トランプさんの再登場で「バックラッシュ」揺り戻しが激しくなりました。「バックラッシュ」、歯車伝達においては適度なバックラッシュが必要とされます。それによって摩耗や損失が防止でき、スムーズに安定的な駆動が可能になるといわれます。ガタガタとして噛み合いロスを起こす大きなバックラッシュではなく、最適値に調整すべきものなのです。今、日本がすべきことはそんな役割ではないでしょうか。
「参考文書」
米国は同盟国と貿易協定結び、集団で中国に臨む-ベッセント財務長官 - Bloomberg
トランプ関税で市場大揺れ 米金利、23年ぶり週間上昇幅 - 日本経済新聞
フィンク氏「米不況、非常に近い」 米金融トップら警鐘 - 日本経済新聞
トランプマネー“蒸発” 相互関税 突然の方針転換 背景に米国債金利急騰か ギリギリの説得【経済コラム】 | NHK | マーケットコラム
政府・与党、補正編成を検討 物価対策、給付・減税が焦点:時事ドットコム
