「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

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「ディール」関税で脅すトランプさんの交渉術、貿易戦争のリスク

 トランプさんが、カナダ、メキシコ、中国に関税を課すと脅しました。 「トランプ関税砲」、一体何をしたいのでしょうか。とりあえずメキシコ・カナダへの関税は暫定的に回避となったようですが、それぞれが報復を示唆し、貿易戦争のリスクが高まりました。

カナダ、トランプ関税に報復 まず3兆円分に25% - 日本経済新聞

「トランプ関税砲」に、株式市場が反応、日経平均株価は1000円超の下落になりました。米国への輸出が多い自動車などグローバル企業にとっては試練となりそうです。サプライチェーン 供給網の再構築が求められているといいます。変革を迫られているようです。

 

 

ディール、トランプ流交渉術

「貿易戦争」、武力を伴わない戦争です。これからは平時にどれだけ準備ができるかが問われそうです。できるだけ業務の効率化を図り、余裕ができた時間で、情勢分析、調査、サーベイが欠かせなくなりそうです。それらが危機の時に活きることになるのではないでしょうか。

「2か国間の取引をまとめることを楽しみにしている」、トランプ大統領はメキシコのシェインバウム大統領との電話会談後、そう語ったといいます。「ディール」、これからも関税を武器にした他国との交渉が続くことになるのでしょうか。もし世界的な関税合戦にで発展すれば、ただでさえ高騰している輸入物価にも悪影響となって、さらなる物価高騰を招きそうです。

サプライチェーンに再び混乱か、調達の見直し迫られる2025年の製造業 | 日経クロステック(xTECH)

 ますます「経済安全保障」が重要となりそうです。エネルギーや食料、重要物質などの供給の安定化が求められ、柔軟なサプライチェーンへの見直しが迫られることになりそうです。調達リスクを避けるためにも、改めて国別サーベイを実施して、リスクと機会を把握しておく必要がありそうです。

 

 

日米首脳会談

 石破首相が訪米、トランプさんとの日米首脳会談に臨むそうです。どんな会談になるのか気になります。ディール 取引を好むトランプさんとまともに向き合っては利用されることになりそうです。

日米首脳会談のテーマ「関税」めぐり国会で論戦 トランプ氏と7日に会談へ | TBS NEWS DIG (1ページ)

 論理のない主張にまともに付き合いては埒があきそうにありません。話がこじれて、とばっちりを食らうことは避けることはできるのでしょうか。みながその行方を注目することになりそうです。

論語に学ぶ

賢を見ては、斉(ひと)しからんことを思い、不賢を見ては、内に自ら省みるなり。(「里仁第四」17)

  賢者の言動を知ると、自分もそうなりたいと願い、愚者のそれを知ると、自分はそうあってはならないと反省すると孔子は言いました。

dsupplying.hatenadiary.jp

 トランプ流交渉術を見ていると、賢さとは何かと考えます。石破さんはどんなお土産を持ち帰ってくるのでしょうか。石破さんの賢さが問われていそうです。

 

 

「参考文書」

トランプ関税が招く貿易戦争を警戒、ドル全面高-円は155円台後半 - Bloomberg

日経平均一時1100円安 市場の虚突く「トランプ関税砲」 - 日本経済新聞

「裏切り」「侮辱」、米関税にカナダ国民反発 旅行中止や商品不買 | ロイター

トランプ氏、対メキシコ関税の発動を1カ月延期-土壇場で方向転換 - Bloomberg

トランプ大統領2.0、世界企業に変革迫る 電気自動車(EV)・関税で環境激変 - 日本経済新聞