遠い異国での争いが混沌としています。イスラエルとガザ地区を実効支配するハマスの争いを巡って、国連安全保障理事会で、イスラエルとパレスチナ双方から外相が互いに激しく非難し合ったといいます。
イスラエル、グテレス国連事務総長の辞任要求－安保理での発言に反発 - Bloomberg
この会合の冒頭、国連のグテーレス事務総長が発言し、その内容にイスラエルが反発し、事務総長の辞任を要求したといいます。
パレスチナ人のいかなる怒りもハマスによる７日の攻撃を正当化することはできないと発言する一方、「ハマスによる攻撃が理由もなく起きたわけではないことを認識することも重要だ」とし、パレスチナ人は「56年間にわたり息が詰まるような占領下に置かれてきた。（出所：ブルームバーグ）
イスラエルの外相は、人質となったイスラエルの子どもらの写真を掲げ、無実の「悪の犠牲者」だと語ったといいます。モヤモヤ、「道徳的ジレンマ」のようなものを感じます。
論語に学ぶ
仁 遠からんや。我 仁を欲すれば、斯（すなわ）ち仁に至る。（「述而第七」29）
最高の徳といわれる「仁」人間愛は至難でもなければ安易でもない。それを現前せしめるのは生体の意志の志の問題だと意味します。
ガザ地区への人道支援を求める抗議活動が世界各地で広がっています。 こうした動きを反映してのことか、米国のブリンケン国務長官が安保理の会合で「人道目的の一時的な戦闘停止」を検討すべきだと表明したといいます。しかし、この案もロシア、中国の拒否権によって否決されたそうです。
最善を求めて話し合いを深めていくことでしか、良い方向に向かうことはないのでしょう。
「人間愛」の精神は、なによりも「生命（いのち）を大切にする心」の上に成り立っています。すなわち、私たち一人ひとりの生命（いのち）は、それが誰の生命であっても、かけがえのないもので、何ものにも換え難く大切であると考えます。「人間愛」の精神は、人と人とが認め合い、尊敬し合い、許し合い、思いやる、そういう社会が必ず実現することを望み確信する心です。（出所：文教大学）
近づくハロウィーン、事故を恐れる渋谷
ハロウィーンを前に「ハロウィーン目的で渋谷に来ないでほしい」と、渋谷区長がそう呼び掛けています。多くの人が集まり、雑踏事故も懸念されているからだといいます。またトラブルが急増する懸念もあり強い危機感を持っているといいます。
発言の裏には、センター街を中心に「路上飲み」が急増し、ケンカなどのトラブルや散乱するゴミが後を絶たず、ハロウィーンの時期に深刻なトラブルを招く温床になると警戒を強めているそうです。
なぜ、渋谷に「路上飲み」が根づいてしまったのか。その理由を求めて「路上飲み」の現場に密着すると、SHIBUYAから世界に広がった誤解が顔をのぞかせていました。（出所：NHK）
事故となれば、韓国ソウルの繁華街・梨泰院のようなに多数の犠牲者を出すことになりかねません。集まる人々が自制心をもち、周囲に気を配って行動すればいいのでしょうが、そうでなければ事故の危険性を否定できません。自治体の力に頼らざるを得ないのでしょうが、どれだけ聞く耳をもっているかにもよるのかもしれません。
また辞任
岸田内閣の山田文科政務官が辞表を提出したといいます。文春オンラインが、山田氏が20代女性と不倫関係にあり、山田氏も「男女の仲」を認めたと報じていました。首相にとっては痛手になるといいますが、維新の会の代表は擁護するような発言をしています。
維新・馬場氏「能力あれば職務継続していい」 政務官買春疑惑報道で [維新]：朝日新聞デジタル
この世界にあっては勧善懲悪なんてありえないのでしょうか。せめて普遍的な価値を基盤とした「範」を示し、共通する善を希求する姿くらいは見せられないのかと思います。
そうすれば混乱も収束に向かい、評価も変わり、世の中も変わっていくことができるのではないでしょうか。
身内にも募る不満
参議院では代表質問に立った自民党の世耕参院幹事長が、首相を「リーダー像示せていない」とダメ出し、痛烈に批判したといいます。
岸田首相の減税発信、自民に不満拡大 世耕氏「リーダー像示せていない」：時事ドットコム
党内の空気を代弁したのではないかともいわれているようです。よくそんな人物を自分たちのリーダーに選んだのかといいたくなります。政治は相変わらずですね。
「参考文書」
イスラエルとパレスチナ、非難応酬 米長官は「戦闘停止」検討訴え―国連安保理：時事ドットコム
異例！岸田首相に世耕参院幹事長が代表質問でダメ出し連発「リーダーの姿が示せていない」 - 社会 : 日刊スポーツ
