「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

世論調査の結果で一喜一憂しない首相、データ軽視が優柔不断、不決断を招くのか

 

世論調査の結果については一喜一憂しない」と、岸田首相が述べたそうです。

 また、「国民の声には丁寧に耳を傾けていかなければならない。政治の責任を果たすべく、具体的な課題に向けて一つ一つ結果を出すことが重要であると考え、これからも一つ一つの課題に真摯に向きあっていきたい」とも語ったといいます。

 いやいや、憂慮された方がよいのではないでしょうか。それは強がりというもので、データ軽視となって、論理性を失うだけです。

 揚げ足取りではないですが、世論調査も国民の声のはずです。国民の声が聞こえていないから、支持率が下がるのでしょう。首相が思う重要課題と国民が思うそれと乖離しているのではないでしょうか。末期症状ではないかと感じてしまいます。

 

 

論語に学ぶ

巧言は徳を乱る。小 忍ばざれば、則ち大謀(たいぼう)を乱る。(「衛霊公第十五」27)

 巧言、口先だけでうまく言うことに引っ掛かれば道徳は乱れ、小さな正義に乗ってしまうと、大望を遂げることはできないと意味します。

dsupplying.hatenadiary.jp

 今の日本を表している言葉なのかもしれません。

 国民の生活が安定し、社会がより良い方向に向かっていると実感することができません。

 円安が様々な悪影響を及ぼしています。物価上昇、貿易赤字、この他にも、ドル換算することで悪化する指数が多々あり、国が競争力を失しているように見えます。しかし、打ち手はなく、ただ傍観しているかのようにも見えます。

 そればかりではありません。政権与党自民党は混乱し、政府もその影響を免れません。東京五輪汚職にまみれ、企業の不正も後を絶ちません。

 

 

霞が関の崩壊が始まっている」と、河野太郎デジタル相が述べたそうです。中央官庁の人材流出に危機感を示したといいます。

河野太郎デジタル相「霞が関の崩壊始まっている」: 日本経済新聞

「職員が国民のためになっていると実感できるかが大事だ」と強調した。

資料づくりなどで非効率な業務が多く残ることに触れ「そんなことやって何になるんだっていうようなことをやらされている」と指摘した。(出所:日本経済新聞

 これまでもそうであったように、政府の答弁を尻拭いするな官僚であり続けるならば、「国民のため」との実感から乖離するのは当然なのでしょう。

 

 

 文化庁が野党ヒアリングで、弁護士らが採択した宗教法人法に基づく旧統一教会の解散命令の請求について「現状では難しい」と繰り返したといいます。

旧統一教会の「解散請求難しい」 | ロイター

 これで国民のためといえるのでしょうか。現状は難しいのなら、どうアクションすべきかを議論すべきなのでしょう。それとも、この問題が公序良俗、一般常識から判断して、まったく問題がないと文化庁は主張したいのでしょうか。

 国民のためにある政府が動くべきなのでしょう。文化庁を擁護する理由もないはずです。文化庁の頑な姿勢を正し、裁判所に申し立てができるようにすべきではないでしょうか。

 優柔不断は時間の浪費となり、さらなら混乱となります。決断すべきなのでしょう。このままでは危機感がますます募っていくだけです。このまま首相と一蓮托生になるのはまっぴらごめんです。

 

「参考文書」

【速報】「一喜一憂しない。国民の声に耳を傾けていかねばならない」岸田首相 内閣支持率下落に言及|FNNプライムオンライン

旧統一教会の解散命令「安易な請求はできない」文化庁宗務担当者が見解 福島氏「十分要件ある」 - 社会 : 日刊スポーツ