社会を揺るがすような出来事が続き、解体的な出直しが求められるような深刻な事案が増えています。
ジャニーズ事務所にビッグモータ、それに続く損保ジャパンなどなど。
旧統一教会もこれに加わることになるのでしょうか。文科省が解散命令を東京地裁に請求するといいます。裁判所がどのような判断を下すかわかりませんが、今までと同じままであることは難しくなりそうです。
旧統一教会の解散命令、東京地裁に請求へ 13日以降=盛山文科相 | ロイター
旧統一教会との関わりがあるとされていた盛山文科相が表明したことに何か因果めいたものを感じます。
衆参補選が控える中、この決定について政治利用しているのではないかと問われた首相はそれを否定したそうです。
自民党は本当に、旧統一教会との関係を断てるのか? 内部点検のみ、接点あった議員を重用しているが…:東京新聞 TOKYO Web
また、教団との接点が相次いで発覚したことについては「党として一切関係を持たないという方針は再三申し上げてきた。自民党の国会議員はこの方針に従って関係を遮断していると認識しているし、これからも徹底するよう努力を続けたい」と話したといいます。
この決定は、法に基づき、客観的な事実に照らし合わせてのことだといいます。
そうであるなら、こうした団体と関係をもっていたことが道義的に許されるのでしょうか。そうした分別のない人物が政府要職にあって正しい判断が下せるのか甚だ疑問と感じます。
それとも過半数を有する自民党であっても人材不足で、そうした人物に頼らざるを得ないのでしょうか。自民党もまた解体的な出直しが求められていそうな気がします。
論語に学ぶ
哀公問うて曰わく、何を為せば則ち民服せん、と。孔子対(こた)えて曰わく、直きを挙げて諸を枉(まが)れるに錯(お)けば、則ち民服す。枉れるを挙げて諸を直きに錯けば、則ち民服せず、と。(「為政第二」19)
哀公が「どのようにすれば、人民は心服するであろうか」と質問しました。孔子は「真っ直ぐな人物を登用して曲がった連中の上に据え置きますれば、民は心服いたします。その逆では、心服しない」と答えました。
真直ぐな人を重用しないから、国民も呆れて、支持率が回復しないのではないでしょうか。どうみても真直ぐでなそうな人物が改造内閣や自民党役員人事で選ばれるのでしょうか。任命権者もまた真直ぐではないということのかもしれません。
内閣支持率、過去最低の26.3% 時事通信世論調査 - 日本経済新聞
嘘いつわり、ごまかしなどがなく、あるがままな率直な人物が求められているのでしょう。しかし、どこもかしこも曲った連中がのさばっているようです。問題を起こしている企業、団体をみてもそれは明らかです。
幸い日本は民主主義国家です。そろそろ正しく機能させ、曲った人たちではなく、率直な人物を選ばなければならないのでしょう。それが国を守ることになるのではないでしょうか。
「参考文書」
旧統一教会解散命令請求、首相「客観的事実に基づき厳正に判断」 | 毎日新聞