「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

続く愚行、政治改革への抵抗、解消されない不公平

 自民党の愚行が続いています。その醜態は許されるべきものではなくなってきているような気がします。

 旧統一教会との関係が取り沙汰されている盛山文科相が居直って、自ら閣僚を辞任しない考えを示しているそうです。国会で野党から追及を受けては、「記憶にございません」を連発し、会見では「私の行動をご覧いただいて、ご信頼いただければ」と語ったそうです。図太い神経なのでしょうが、このくらいのことが平然とできなければ、自民党議員は務まらないということなのでしょうか。

 

 

 差別発言を繰り返す議員に名誉を傷つけられたとして、賠償を求める裁判では、議員側の敗訴が確定したといいます。

ひぼう中傷に「いいね」 訴訟で杉田水脈議員敗訴確定 | NHK | IT・ネット

 賠償を命じた2審の判決では、この議員が繰り返し『いいね』したことに対し、名誉を傷つける意図を持って行われたものと認定し、11万人ものフォロワーがいる国会議員のアカウントで行われたものであり、その影響は大きい」と指摘したといいます。

 国会議員としての自覚のなさが指摘されたということなのでしょうか。

進まない裏金事件の解明

 自民党裏金事件の解明を進める野党は、政治倫理審査会に安倍、二階両派幹部の出席を求めているといいますが、安倍派幹部らが難色を示しているそうです。

政倫審対応で自民苦慮 党内難色、野党は突き上げ―裏金事件:時事ドットコム

 下手に対応すれば、世論の反発を招きかねないとの懸念もあり、党内調整が思うようにはかどらないようです。

論語に学ぶ

其の鬼に非(あら)ずして之を祭るは、諂(へつら)うなり。義を見て為さざるは、勇無きなり。(「為政第二」24)

「鬼」は祖先の霊魂。子孫以外の者が、鬼を祭ってはならないのである。そうであるのに、自分の祖先の霊魂でもない、有力な他家の鬼を祭るのは、その有力者に対する諂いである。こうした祭祀に関してなすべきことと、なすべからざることを、はっきり見定めたうえ、なすべきことをせずにすますのは、勇気がない、つまり卑怯である、と意味します。

dsupplying.hatenadiary.jp

 こびへつらいたくなる有力者が多数いるのかもしれませんが、それは卑怯なことであり、そればかりを優先させては不義なことになってしまうのでしょう。そうではなく、今、為すべきことを為す、こうした勇気ある行動が首相に求められているのでしょう。そうあってはじめて政治改革が始まるのでしょう。

 

 

 ある程度やればそのうち世論は収まるだろうと高を括るのではなく、今きちんと対応しなければ政権交代が起きるという緊張感をもって欲しいものです。

なぜ裏金をつくる必要があったか突き詰めないと 「ああまた不正が」有権者は政治を諦めてしまっている:東京新聞 TOKYO Web

 このまま、だらだら何も変わらなければ、「諦め」がますます世の中に蔓延するようになり、「不正」が受容されるようになり、いつまでも「不公平」は是正されず、社会が静かに「衰退」していくことになりかねないといいます。

 今この機会の逃してはならないのでしょう。政治改革断行が求められています。マシとかマシじゃないではなく、新しい政治を作っていかなければならないのでしょう。

 

 

「参考文書」

盛山文科相、辞任を否定「行動をご覧いただき、ご信頼いただければ」:朝日新聞デジタル