政治の話題が尽きないようです。「不明の羅列」「書籍代3500万円」「子ども増税」「記憶にございません」、例を上げたらきりがありません。自民党の不誠実な対応は目に余るものがあります。首相の「火の玉となって党の先頭に立ち取り組む」とは一体なんだったのでしょうか。口先ばかりで内実が伴っていません。
首相の予算委答弁、ほぼ「ゼロ回答」 裏金問題、政治改革に後ろ向き | 毎日新聞
変わるべきなのに、変えようとしない。変わることに抵抗を続け、時間稼ぎしているように見えます。これでは、いつまでたっても進歩はありません。
論語に学ぶ
君子は世を没するまで名の称せられざるを疾(にく)む。(「衛霊公第十五」20)
君子 教養人は、その一生において、何もしなかった人とされることを恥じると、孔子は言いました。
過ちも素直に認めて改めてしまえば過ちではなくなります。過去許されていた慣習も時代にそぐわなくなれば、是とせず、改めていくべきなのでしょう。そうしたことの積み重ねることで、その人はいつしか変革のリーダーと名を称えられるようになるのかもしれません。思い込みのままミスを繰り返し、現状維持でダラダラと同じことを繰り返すことが評価されることはまずありえません。
脱法パーティ
「内閣総理大臣就任を祝う会」、2022年6月に広島市のホテルで開かれ、会費1万円で約1100人が出席したそうです。任意団体が主催し、その団体が、首相が代表の自民党広島県第1選挙区支部に約320万円寄付したといいます。また首相の事務所がこの祝賀会の事務を手伝っていたといいます。
<社説>首相の資金集め 「脱法行為」看過できぬ:東京新聞 TOKYO Web
こうした行為は違法ではないといいます。ただ法の抜け穴を利用した脱法行為ともとれるといいます。こうしたことを防ぐには、企業・団体献金を全面禁止にすべきなのですが、首相は「政治活動の自由」を理由に否定的といいます。
一連の裏金問題も同様で、抜け穴があるからそれを利用して悪事を働く人によって起こされたのではなかったでしょうか。この期に及んでも、それはそれ、これはこれでとして、問題の本質を見ずに処理していたら、悪事はいつまで経ってもなくなることはありません。これでは後世に悪名を残すことにならないでしょうか。
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有史以来、世界は極めてスローに、少しずつ少しずつ良い方向に進み、現在に至り、便利で豊かな社会が実現しています。時に停滞や一時的に悪化することはあっても、長いスパンで見えれば、よくなってきているの間違いなそうです。
「失われた30年」、日本は長い停滞期にありますが、このままではさらに悪化しかねず、世界から取り残されることになるのかもしれません。もしそうなるようであれば、その引き金は首相によって引かれたということになるのではないでしょうか。
誰が今、この政治改革を主導し、その名を歴史に残すようになるのでしょうか。