「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

「笑うカマラ」ハリス副大統領はニュータイプのリーダーなのか

「笑うカマラ」、ハリス副大統領が民主党大統領候補指名を確実にしたことで、米国大統領選挙の雰囲気ががらりと変わりそうです。分断、対立をあおる口汚い言葉による言い争う「老人たちの時代」を終わらせることになるのかもしれません。

【コラム】トランプ氏が「新生」ハリス氏を恐れる理由-ヘンダーソン - Bloomberg

 英国のポップスター チャーリーXCXが「カマラはBrat(ガキ、おてんば)だ」とXに投稿したことで、若者世代の関心が高まっているそうです。

「Brat」、「少し乱雑で、時々間抜けなことを言ったりすると自分でも感じていて、壊れたところがあるかもしれないが、それを乗り越えていくような女子だ」とチャーリーXCXが、TikTokで説明、「正直で率直、そして少しだけ気まぐれ。それがBratだ」と述べたそうです。

 

 

 ハリス副大統領は、音楽の力を味方にしたのでしょうか。7月22日に選挙対策本部を訪れたときには、ビヨンセの『Freedom』が流れる中で登場したそうです。ビヨンセのチームは、ハリス陣営が選挙戦を通してこの曲を使うことを許可しているといいます。ハリス氏が目指そうとする世界がそこに表現されていたりするのでしょうか。

あなたが住みたいのは自由と法の支配がある国か。それとも、混乱や恐怖、憎悪に満ちた国か。(出所:ブルームバーグ

 ハリス氏は、思いやりがあって法と秩序を重んじ、中間層を強化し、自由と平等のために戦い、未来に目を向けると訴えているそうです。

 トランプ氏が悪いイメージをすり込もうとする前に、自分自身で自分を定義しようともしているようだといいます。

論語に学ぶ

子 人と歌いて善ければ、必ず之を反(かえ)さしめ、而(しか)る後に之に和す。(「述而第七」31)

 孔子は他の人と一緒に歌の会を開くときに、いい歌を聞くと、それをもう一度歌ってもらい、そのあとで今度は自分も加わって合唱した。

dsupplying.hatenadiary.jp

 インターネット上のハリス氏は、権力を求める女性にあるべき姿には反しているといいます。しかしその姿は、若い層を惹きつけ、トランプ氏からの口撃に対する防御になるといいます。トランプ氏が「笑うカマラ」、愚か者と呼ぼうが、ネット上にはもう違う別のハリス氏が存在しているからだそうです。

 

 

 ハリス氏はもしかして大統領に必要な政治的手腕に欠けているところがあるのかもしれません。かつての視点からすればそうなのかもしれませんが、この閉塞感に満ちた世界から抜け出るためには、ニュータイプのリーダーがいてもいいように思えます。不足する力はチームで補っていけばよいのですから。


www.youtube.com

 ハリス氏は先の選挙演説で、トランプ氏と極端な計画を倒すために全力を尽くすと誓い、その矛先を100を上回る保守系団体が参加する「プロジェクト2025」に向いているといいます。

トランプ主義の脅威に矛先、ハリス氏「極端なアジェンダ」集中攻撃へ - Bloomberg

「プロジェクト2025」の中心テーマは規制緩和であり、気候変動規制の撤廃や勤労者保護の縮小、ダイバーシティー促進、連邦政府による性差別防止といった政府の取り組みを骨抜きにするものだといいます。提案の多くは企業利益に合致し、政府は関与せず、主に企業に利益をもたらす規則を導入する姿を描くいているといいます。

 

 

 トランプ氏は「プロジェクト2025」と無関係と主張し、その構想を全て支持しているわけではないと述べているそうですが、トランプ氏への忠誠心を選考基準とする公務員の入れ替え、教育省と商務省、国土安全保障省の解体を提案する事実上の政権移行プランとみなされているといいます。

「プロジェクト2025」は自民党政治に近いものがあるのではないかと感じたりします。

  さて、米国民はどちらの候補を次のリーダーに選ぶことになるのでしょうか。

 本にも、ハリス氏みたいなタイプの政治家がいてもよいのではないでしょうか。それが既存政治への抵抗勢力となり、改革を促すことになるのかもしれません。「R」さんもそれっぽい雰囲気を醸すことことがあったなら知事への道が開けたのかもしれないと思ったりします。

 

 

「参考文書」

ハリス副大統領の出馬でビヨンセ『Freedom』がチャートに復活 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

ガキで悪いか 笑うハリス氏にZ世代が関心 - 日本経済新聞