「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

対立・分断は終わるのか、若者たちの投票率が伸びた米中間選挙、バイデン大統領はCOP27で演説

 

 バイデン米大統領が「COP27 気候変動枠組み条約第27回締約国会議」に登壇、災害に強い社会づくりや、化石燃料業界などの温室効果ガス排出削減の加速を訴える演説を行ったといいます。

米、途上国支援倍増を表明 COP27、バイデン氏演説 | 共同通信

 記事によれば、開発途上国が気候変動の悪影響に備えるための事業に資金支援する国際的な「適応基金」への拠出を倍増し、1億ドル(約140億円)にすることを決めたそうです。

 今回の会合では、気候災害に苦しむ途上国への支援強化を求める声が高まり、これに応じる姿勢を示したといいます。

 対立、分断ばかり続く世界になっている中で、ようやく協力の芽が芽生えたということなのでしょうか。

 

 

今回の米国の中間選挙選挙では、若者の投票率が過去2番目に高く、それが共和党の大勝を阻んだ一因になったようだといわれています。若年層においては民主党支持が多く、米主要メディアの出口調査では、63%が民主党を支持していたそうです。

 また、90年代以降生まれの「Z世代」初の議員が誕生したともいいます。民主党のマックスウェル・フロスト氏 25歳。銃規制活動家として活躍していたといいます。

若者が投票、民主支持 「Z世代」初の議員誕生―米中間選挙:時事ドットコム

「若者たちは気候変動や銃暴力、個人の権利や自由を巡る問題に引き続き取り組むよう投票した」と、バイデン大統領は記者会見で述べ、民主党の政策が若年層に支持されたとの見解を示したそうです。

 一方で、あのトランプ前大統領は、相変わらずのようです。事前予想とは異なり、共和党が大幅躍進にならなかったにもかかわらず、「大勝利だ」と主張し、15日に大統領選への出馬表明を行う可能性があるといいます。

 トランプ氏周辺には発表を延期するよう進言もあったそうですが、ここで引けば「おじけづいた」と受け止められることもあり、トランプ氏は「説得されなかった」といいます。

トランプ氏、16日出馬表明か 求心力陰りで背水―次期米大統領選:時事ドットコム

 ただ共和党内では、トランプ氏への責任論が噴出しているそうです。自身への忠誠を優先し、資質の伴わない候補者を推したり、前回大統領選の敗北に続き、今回も結果を示せなかったことで、「足手まといだ」とやり玉に挙げられているともいいます。共和党内にも健全化しようとの芽がようやく出てきているのでしょうか。

 

 

 民主党は今回の選挙において、世論形成に相当な力を入れていたとも言われます。それが功を奏したのでしょうか。敵を知り、トランプ氏が意固地になるよう仕向けたのかもしれません。トランプ氏がまんまとその術中にはまってくれれば、これからも民主党にとっては有利に働くとの見方もあるようです。これが米国の政治なのでしょうか。

 日本に目を転じれば、問題発言のあの法相が更迭されました。政権運営への影響が不可避と首相が判断したといわれます。ただ政権への打撃は避けられないそうです。

 世論の読み違いが続き、首相に対する信頼感が相当ぐらつき始めているようです。

論語に学ぶ

人の己を知らざるを患(うれ)えず。人を知らざるを患う。 (「学而第一」16)

 君子は、自分が人に知られないことをくよくよ憂えたりしない。それより人を知らないことを反省すると意味します。

dsupplying.hatenadiary.jp

 萩生徂徠はこの章を政策論として、人を知るというのは才能に応じて用いるということであり、天がかりに、自分に国家のことを命じても、もし人を知らなければどうにもならないと読んでいるといいます。

 これを素直に受け止めれば、自分の才能が上から認められないことに怒って、自分の同僚や部下の才能が見抜けない人はこの世に多くいることを孔子が指摘しているとの解釈もあります。どこかの国の宰相や大臣たちのことのようにも思えます。

 

 

 伊藤仁斎は、自分の中に善が存在しなければ他人の善を知ることができない、そこで他人を知らないことを悩むと、この章を道徳的に読んでいるといいます。

 結局、「善」なりの基準が自己の中に確立していなければ、人の才能を推し量ることもできないということなのでしょうか。もしリーダーが「善」を知っているのなら、人選で躓くこともないし、道を誤ることもまた少なく済むということなのかもしれません。

 米国を見ては、保守、リベラルなど信奉する思想の違いで、対立・分断するのではなく、互いに切磋琢磨、政策で政権を争うような政治をとり戻して欲しいと願い、日本においてもそうなって欲しいと改めて思います。

 独善的で、ひとりよがりな政治はいつまで続くのでしょうか。今回のゴタゴタからしても、まだまだ続きそうな感じもします。人は日ごろ思い考えていることが、言葉となって口から発せられるといいます。未だに首相の鈍感力が改善されることはなさそうです。側近たちの力の差なのでしょうか。

 

「参考文書」

岸田首相 葉梨法務大臣の辞表受理 後任に齋藤元農林水産大臣 | NHK政治マガジン