「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

活気づくスポットワーク、スキマバイトのタイミー最大規模での上場

 最低賃金の目安が全国平均で時給1054円に決まったそうです。過去最大の上げ幅で、伸び率は4.98%。物価上昇への対応を重視することで労使双方が折り合ったといいます。 

最低賃金1054円で決着 過去最大50円引き上げでも「まともに食べていけない」フルタイムで年200万円:東京新聞 TOKYO Web

 ただ諸外国に比してまだまだ低くく、まともに食べている水準ではないとの声があがっているそうです。人件費や高騰する原材料費を価格転嫁できていない企業が多く、原資の確保が困難な状況で、中小企業の支払い能力を高める環境整備や支援策を必要だとの声が、中央最低賃金審議会では上がったといいます。

 

 

 スキマバイトのマッチングサービスを手がけるタイミーが東京証券取引所グロース市場に上場します。時価総額は約1380億円で、1994年以降に国内で上場したアプリケーション・ソフトウェア企業95社の中で最大規模となり、今年最大規模のIPOなるといいます。

今年最大IPO、隙間バイトのタイミー上場-人手不足に商機見いだす - Bloomberg

 日本の深刻な労働力不足による商機を浮き彫りにしているといいます。タイミーのクライアントの約半数は物流企業で、飲食や小売りにも顧客を多く抱えているそうです。

 タイミーの小川CEOは、国内のエリア拡大に加えて業種の広がりも目指し、ホテルや介護、保育、製造業などにも顧客企業を広げるため積極的に投資する意向だといいます。大企業だけでなく中小企業や個人も利用できるサービスへ進化させたいと語ったそうです。

 事業は順調に成長しているようです。売上高はわずか5年で332倍に膨張する見込みで、早々に経常黒字も達成しているといいます。タイミーのビジネスモデルは、スキマ時間のアルバイトをすぐに探せて、働けるうえに即日で給料がもらえるというもの。この給与支払をタイミーが代行し、その手数料を得るものでその額は30%になるそうです。

7月上場のタイミー、なぜこうもB/Sが「いびつ」なのか? 高い利益率がもたらしたもの | Business Insider Japan

 企業はタイミーを活用すればコストをかけずアルバイト採用ができるといいます。しかし、給与支払い時には多額な手数料が発生します。賃上げ原資確保に苦労しなかなか賃上げを進まないといわれる風潮の中でプラットフォーマが多額の手数料を得るというのはどうなのでしょうか。それを評価して上場ということに疑問を思い、危うさも感じます。

 

 

論語に学ぶ

君子は義に喩(さと)り、小人は利に喩る。(「里仁第四」16)

 君子 教養人は道理を理解し、小人は損得を理解すると孔子は言いました。

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 正しく生きようとし、人間性を磨く。そうすれば、他を利することにつながり、いずれ、それは自分に戻ってくる。こうあるべきなのでしょうが、ついつい自己の利を優先してしまうのが人というもの。その風潮がますます強くなって、社会課題を解決し、社会貢献するはずの企業活動までもがそれに利用されるようになっていそうな気もします。

 

 

 

 スポットワーク市場で、先行するタイミーを追って、リクルートやメルカリが市場参入するといいます。この先、競争が激化することで、サービスの質の向上はあるのでしょうか。

 先行者利益として、多額の益を取ることは悪いことではないにしても、その利益を何に使うかによって企業価値が決まるのではないでしょうか。

 競合との優位性を保つために引き続き多額費用を費やして広告するのも手なのでしょうし、ビジネスモデルがゆえに必要となる多額な運転資金を賄うのもいいのかもしれません。ただ事業を大きくしようとすればそれに比例して運転資金も膨れることになりそうですし、膨れる運転資金を得るためには次の成長が必要なりそうです。運転資金が枯渇しないよう調達にも気を配らなければならないのかもしれません。

 この先、スポットワーク市場はどうなっていくのでしょうか。人手不足の解消に真に役立ち、また賃上げ機運を損ねることなく、それを支援するようになってもらいたいものです。

 

「参考文書」

最低賃金、全国平均1054円 上げ幅50円は過去最大 - 日本経済新聞