混乱しているの日本ばかりでなく世界もまた同様なのでしょう。米国では大統領選が再びジジイ対決になりそうで、もう火花を散らし始めています。
バイデン大統領が一般教書演説をし、トランプ氏は、SNS上で「バイデンは、彼自身と彼の政党がもたらしたぞっとするような破滅状態に対する責任からうそをつくことで逃れようとしている」と批判し、「いかさまバイデン、お前はクビだ」と投稿したそうです。
いくつもの訴訟を抱えながら再び大統領を目指す動機は何なのでしょうか。言葉を操ってSNSで世論に訴えますが、そこに高貴なるものはあるのでしょうか。世論操作し、それを力にするおぞましさを感じます。
人々を魅了する新しい価値観を持つ若きリーダーの登場が待たれます。それまでは混乱が続きそうですが、生じるゴタゴタを「黙認」知らないふりしていかなければならないのでしょうか。
2024 一般教書演説 バイデン大統領 大統領選前に語ったことは トランプ氏は演説批判相次いで投稿 | NHK | アメリカ大統領選
一方、バイデン大統領は高齢について「私くらいの年齢になると、特定のことがこれまで以上に明確になる」と主張し、「自由と民主主義を受け入れ」、「正直さ、良識、平等といった、アメリカを定義づけてきた核となる価値観に基づいた未来を築くことを、自分の人生で学んできた」と説明したそうです。
その理想も実現に近づいていないのが現在ということのようにも感じます。
ウクライナやガザは危機に瀕したままで一向に解決に向かうことはないようです。いつまでも米国が世界の警察であり続けることはないのかもしれませんが、この窮地から救い出せる現実的な解を導くのは米国頼みになっているような気もします。米国はどうなっていくのでしょうか。
過激ダンスショーに興じる自民党若手議員
目を国内に転じれば、自民党の不祥事に振り回される日々が続いています。次から次へと発覚する不祥事にあきれるばかりです。
「自民党が下野してしまう」まるで下着の女性に口移しチップも…自民青年局会合で過激ダンスショー|FNNプライムオンライン
政治資金パーティーに続いて、自民党青年局が開いた過激パーティーが話題のようです。露出度の高い衣装を着た女性ダンサーが登場し、参加者した議員たちがボディータッチをしたりしていたそうです。地方選出の若手議員らによるものと聞くとただただ残念でありません。
若手議員を育成する役割が派閥という説明がありましたが、女性局のエッフェル塔騒動にしろ、派閥はクソの役にも立たないどうでもいい仕事しかしていなかったことのようです。
自民党の梶山幹事長代行は「費用については、公費は出ていないということだけは確認できております」と述べ、このパーティに参加していた藤原青年局長と中曽根青年局長代理が辞任したそうです。
論語に学ぶ
色 厲(はげ)しくして、内 荏(やわ)らか。諸(これ)を小人に譬(たと)うれば、其れ猶(なお)穿窬(せんゆ)の盗のごときか。(「陽貨第十七」10)
外見は格好つけ、その実、中身はだめ。これを小人 知識人に譬えてみると、上品に構えてはいるものの、内心では利益ばかりを手に入れたいと密かに思っている「こそ泥」みたいなものだと孔子は言いました。
こそ泥みたいな議員が増殖していそうな気がします。特に自民党においてはそれが顕著ではないでしょうか。こうして政治が劣化し、国民ばかりが苦しめられることになるのでしょうか。
「オープンAIが自己の利益追求に専念し、より大きな善を犠牲にしている」として、イーロン・マスク氏がオープンAIのサム・アルトマン氏を提訴したといいます。
コラム:マスク氏vsアルトマン氏、人類の「最善」を決める危険な戦い | ロイター
AIが今後、世の中のあり様を大きく変えていく可能性があるといわれています。しかし、その秩序をマスク氏やアルトマン氏のどちらかが決めていくことになれば、それは人類全体にとってもっと悪い知らせになるかもしれないと記事は指摘しています。
既存の危険な技術をどう発展させていくかの基本方針を定めるのは英雄的なハイテク起業家たちだということが前提にある。だが本来、われわれ全員の運命に影響を及ぼす問題を規制する権限は民主的な政府が持つ。AIもその例外ではない。(出所:ロイター)
本来は、国民全体に選ばれた民主的な政府が、現存する危険な技術や力に関するガイドライン、規制を議論していかなければならないはずだといいます。特にその技術が国防などに深くかかわるようであればなおさらだといいます。
もし先端技術が世界のパワーバランスを変えることができるのであれば、例えば人間がやり取りしている相手がアルゴリズムなのか、人間なのかを誰にでも分かるようにすることを、AI企業に考えさせることがその手始めになるだろう。最もあってはならないことは、AI技術の監視役をその創造者に委ねることだ。(出所:ロイター)
SNSなどソーシャルメディアの行動を抑制する必要性については米国で超党派的に議論がはじまっていますが、AIについてはまだまだ取り組みが甘いところがあるのでしょうか。
AIなどの先端テクノロジーが野放図に伸長していくと、世界がとんでもないことになることがあるのかもしれません。それを抑止することができるのは民主的な政治なのでしょうが、新しい価値観を知らない色にほうけた老いぼれ議員には到底無理なような気がします。日本の政治の劣化をそろそろ止めなければならないようです。
「参考文書」
バイデン氏が一般教書演説、民主主義の危機訴え 大統領選を意識しトランプ氏を批判 - BBCニュース
バイデン米大統領、トランプ氏との対決姿勢を鮮明に-一般教書演説 - Bloomberg
バイデン氏、民主主義巡りトランプ氏と対決姿勢鮮明 一般教書演説 | ロイター
<独自>自民党青年局近畿ブロック会議後の会合で過激ダンスショー 口移しでチップ渡す姿も 費用は党が支出 - 産経ニュース
甘利前幹事長の3億8000万円「『適切に使用』と回答受けている」参院予算委で岸田総理 | TBS NEWS DIG