常なるものはない、あらゆるものは変転していくといいます。社会情勢もかくのごとくで常に動き変化しているのでしょう。
ロシア本土とウクライナ南部のクリミア半島を結ぶクリミア大橋で爆発があり、一部が崩落したといいます。この橋は、ロシアにとって重要なインフラを言われているようです。
クリミアとロシア結ぶ橋で爆発か、ウクライナ「違法物は破壊」 | ロイター
気になるニュースです。ロシアが今後どんな対応をとるのでしょうか。
他方、ウクライナのゼレンスキー大統領が北方領土について言及し、「北方領土は日本の領土」と確認する大統領令に署名したといいます。
ゼレンスキー氏「北方領土は日本」 ウクライナ議会も決議:時事ドットコム
また、ビデオ演説で「ロシアに一時的に占領された北方領土を含め、日本の主権と領土一体性を尊重することを再確認する」と述べたといいます。
本格的な冬を前にして、ウクライナが反転攻勢の狼煙を上げているのでしょうか。
ロシアは極東の石油・天然ガス開発事業「サハリン1」を、新会社を設立して事業を移管すると発表したそうです。この事業に参画する日本政府や企業は事業継続の判断を迫られているそうです。
なぜこのタイミングなのか、それぞれの思惑が交錯しているのでしょう。日本政府はどんな判断をすることになっていくのでしょうか。
一方、あの事件以来、国内政治は揺れています。また、ネットも何やら騒がしくなっているようです。事態が動き、状況が変わりつつあるということなのでしょうか。
論語に学ぶ
色斯(しきし)として挙(あが)り、翔(かけ)りて後に集まる。曰わく、山梁(さんりょう)の雌雉(しち)、時なるかな、時なるかな、と。子路(しろ)之に共(きょう)す。三嗅(さんきゅう)して作(た)つ。(「郷党第十」21)
めすの雉(きじ)は、驚くと飛び去り、上昇して何度も飛び回り、様子をうかがって安心とみると、そのあと静かに降りてくる。それを見ていた孔子はこういった。「丸木橋にいた、あのめす雉は、時だな、時だな」と時宜を心得ていると感心しました。すると子路は、孔子がいった「時」を食べ頃と勘違いし、そのめす雉を捕えて、調理して孔子にだしたそうです。孔子は子路の好意を無にするわけにもいかず、何度も匂いを嗅いだあと立ったとの意味です。
時宜を得るには、様子を伺い、頃合いを見計らなければならないのでしょう。その上で、適切なタイミングで、適切な行動をとれば、時流に乗れるということなのでしょう。タイミングを逃さずに行動していくには、子路のような行為がきっかけになるのかもしれません。
バイデン米大統領がロシアの戦術核兵器の使用の可能性について言及し、脅しは本気であり、「アルマゲドン(世界最終戦争)」につながりかねないと懸念を表明したそうです。
バイデン大統領、プーチン氏核の脅しに「アルマゲドン」を懸念 - Bloomberg
「プーチン氏が振り上げた拳をどのようにすれば下ろすことができるか、われわれは彼の逃げ道を探っている。どうすれば面目を失ったり強大な権力を失ったりすることはないと、彼は感じることができるのだろうか」と語った。(出所:ブルームバーグ)
それほどに戦果に乏しく、プーチン大統領は窮地に陥ったといことなのでしょうか。これ以上、短慮軽率にでないよう計らいが必要なのかもしれません。それにしても時を見計らう必要があるのでしょう。大事にならないよう細心の注意で対応してもらいたいものです。
アウトドアブランド パタゴニアの創業者イヴォン・シュイナード氏の言葉をForbesが紹介しています。
パタゴニア創業者、シュイナード氏「崖っぷちを求めながら限界は超えない」の経営哲学 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
限界を超えてはならない、という点だ。ぎりぎりまでいくのは構わない。そもそも、そういう崖っぷちの瞬間を求めているのだから。だが、限界を超えてはならない。自分に正直でもあらねばならない。自分の能力と限界を知り、そのなかで生きねばならない。
同じことがビジネスにも言える。会社が身の丈を超えるものに手を出そうとするのが早ければ早いほど、全てを手にしようとするのが早ければ早いほど、死ぬのも早くなる。禅の考え方を取り入れるべき時だろう。(出所:Forbes)
今この時考えるべきことなのかもしれません。超えてはならない一線というものがあるのでしょう。
「火事場の馬鹿力」、闘争・逃走反応ともいうそうで、切迫した状況に置かれると、人は想像できないような力を出すことがあるといいます。今はこうした力を発揮されないよう、危機的状況にしてはならないということでもあるのでしょう。
日本政府は今何をやろうとしているのでしょうか。行動を起こす「時」になっているように感じます。
「参考文書」