「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

強硬姿勢に高まるリスク、その中に変化の兆しか、停戦交渉に前向き発言も

 

 プーチン大統領の強硬姿勢にはまだ変化がないのでしょうか。

さらに強硬になるロシア

 ロシアの攻撃がウクライナ西部にまで及び始めたようです。

 BBCによれば、ロシアは、ウクライナに武器を届ける西側の輸送部隊はロシア軍の「正当な標的」とみなされる可能性があると警告したといいます。

包囲攻撃で避難できず、武器輸送「標的」になり得るとロシア ウクライナ侵攻17日目 - BBCニュース

 外務次官はさらに、ウクライナへの防空システムや対戦車ミサイルなどの武器の輸送は「無謀」な行為で、アメリカはロシアの警告を真剣に受け止める必要があるとしたといいます。ロシアは欧米を挑発しているのでしょうか。

 

 

高まるリスク

 バイデン米大統領は、第3次世界大戦を避けようと、躍起になっているようです。戦闘機の供与拒否に加え、ロシアが大量破壊兵器を使用した場合の報復措置についても曖昧な態度を保っているといいます。

攻撃兵器供与なら「第3次大戦」 与党会合で警告―米大統領:時事ドットコム

 ただ、市民への無差別攻撃はやまず、焦りを募らせているといいます。

 米欧が地対空ミサイルシステムなど、より防衛的な色合いの濃い兵器の提供を検討し、ロシアへの刺激を避けつつ、ウクライナ軍への支援を強化するぎりぎりの線を模索しているといいます。

 第3次世界大戦は何としても避けなければなりません。ロシアと国境を接しているだけに不安がよぎります。流れが守勢になってしまうと、様々なリスクが高まっていきます。 状況が悪化し続ければ、米議会がどう反応するのか、少々心配になります。

論語に学ぶ

子曰わく、紫の朱を奪うを悪(にく)む。鄭声(ていせい)の雅楽を乱るを悪む。利口の邦家を覆すを悪む、と。

子曰わく、予 言うこと無からんと欲す、と。子貢(しこう)曰わく、子 如(も)し言わざれば、則(すなわ)ち小子(しょうし)何をか述べん、と。子曰わく、天 何をか言わん。四時(しじ)行なわれ、百物生ず。天 何をか言わん、と。(「陽貨第十七」16)

「間色の紫色が流行して、正色の朱色より増えているのをとがめる。官能的な鄭系の音楽が流行して優美な正統系の音楽よりも世に受けているのを非難する。耳に心地よい弁舌が、国家を覆すのを憎む」と孔子がいう。

「私はもう発言して教えることをやめようと思う」と孔子がいうと、弟子の子貢が「先生がもし黙ってしまわれますならば、我々弟子たちは何を伝えてゆけばよろしいのですか」という。「天は何も指導していない。しかし、四季は自然とめぐるし諸物は生育しておる。天は何も教えていないのだ」と孔子はいったという。

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停戦は実現するのか

 ウクライナ、ロシア双方とも一歩も引けぬ状態になっていないでしょうか。経済制裁を加える欧米までがその泥沼に入り込んでしまうと抜けだ出せなくなりそうです。

 

 

 そんな中、米国のシャーマン国務副長官が、ロシアはウクライナでの停戦について具体的協議を進めるのに前向きな兆しを見せていると述べたとロイターが報じています。

ロシア・ウクライナ交渉が進展、数日内に成果も 双方が言及 | ロイター

 ロイターによると、ウクライナのポドリャク大統領顧問は「われわれは原則的にいかなる譲歩もしない。ロシアは今やこれを理解している。ロシアは既に、建設的に話し始めている」と述べ、「まさに数日内に何らかの成果を出せると考えている」と語ったといいます。

ロシア通信(RIA)によると、ロシア側交渉官のレオニド・スルツキー氏は交渉で大きな進展があったと発言。

「私の個人的な期待としては、この進展が強まり、数日内に双方の共通の見解、文書の署名につながるかもしれない」と語った。(出所:ロイター)

 双方が折り合える譲歩点が気になりますが、前に進むことを期待したい。過信は禁物ですが、今必要なことは停戦です。