「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

忘れ去られそうな東京大空襲、繰り返される悲惨な光景、ガザ危機、終わらない紛争

 79年前の3月10日、米軍による東京下町を標的とした無差別爆撃「東京大空襲」で、10万人が犠牲になりました。被災者は100万人。広島・長崎に対する原爆投下、沖縄戦と並んで市民に大きな被害が出した惨事といわれます。

路上にゴロゴロ転がる死体、焼け焦げた人間の臭い…死者10万人の「東京大空襲」被災者(85)が語る“地獄の記憶” | 文春オンライン

 この悲惨な記憶を風化させてはならないはずですが、この「東京大空襲」が報じられることが減ってきているように感じます

 

 

昭和20(1945)年3月10日未明、東京下町一帯には、木造家屋を焼き尽くすために特別に作られた特殊弾が1665トンも撒かれた。民家の屋根に触れるほど低空で飛ぶ約300機の巨大爆撃機から落とされる焼夷弾と呼ばれたその弾のひとつひとつは、空中でさらに細かい筒に分かれ、炎の尾をひいて地上へと向かっていく。筒にはゼリー状にしたガソリンが詰まり、地上で弾け、飛び散る中身が付いて燃え上がれば、水をかけても早々消えることはなかった。 (出所:文春オンライン)

 遠い過去、日本もこうした戦争の悲惨な経験をしました。それから79年、未だ世界からは戦争はなくならず、同じ様な悲惨な出来事がウクライナやガザなど世界のどこかで起きているといわれます。

雑草食べて生き延びようとする住民「間もなく餓死する」…ガザ北部で飢餓が危機的状況、支援届かず : 読売新聞

 東京大空襲時の悲惨な状況とガザの現在がだぶります。こんなことを繰り返し、止めることができない政治に飽き飽きします。いつになったら政治を前に進めることはできるのでしょうか。

論語に学ぶ

故(ふる)きを温めて新しきを知る、以って師と為るべし。(「為政第二」11) 

 過去の伝統を冷え切ったそのままで固守するのではなく、それを現代の火にかけて新しい味わいを問い直す、そうしたことができて始めて他人の師となることができると孔子は言います。

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 複雑で混沌としたこの時代にあって、現実を鋭く筋道をたててとらえるために、「温故知新」こうした言葉をよりどころにしてもいいのかもしれません。「伝統を墨守するのではなく、永遠の真理の今日的意味をさぐる」こうした知的訓練を重ねることによって、この時代の生き様もまた見えてきそうな気もします。

 

 

 政治ばかりでなく、経済においてもまた同じなのかもしれません。いつの時代にあってもテクノロジーは進歩していきます。原子力プラスチックスの時代があり、コンピュータとインターネットの時代が到来し、スマホが爆発的に普及し、今ではAIの時代といわれます。なくなる仕事がある一方で、新たな職業が生まれて今日に至ってきました。この先も同じ様に新たなテクノロジーが登場すれば、スマホもAIも陳腐なものになっていくのでしょう。

Gartner、2024年に向けて獲得すべきマインドセットを発表

 どんな時代にあっても新たなテクノロジーを受け入れていくには、それまでの常識を変えることが必要だったのではないでしょうか。今このデジタル時代においても同様で、そのマインドセットをデジタルの時代に合わせておく必要がありそうです。その内容は時代時代で多少違いはあるにしても、大切なことは意識を変化させていくことなのでしょう。

 しかし、変わりたがらない人たちは必ずいるものというよりは、そちらの方が多数なのかもしれません。それゆえに世界は変化すれどもその動きはゆっくりとしたものになるのでしょう。ただ時に優れたリーダーが登場し、時代が一気に前に進むことがあるのでしょう。

 現代の日本においてはなかなかそういう人物が登場しないようです。それどころか時代を逆進させるような人物が政財界にははびこっているようです。

企業献金「止めること考えていない」経団連会長 政倫審にも一定評価:朝日新聞デジタル

 政治改革は進まず、色いろ言い訳しては軍拡ばかりは進みます。これでは前に進むことはありえないのでしょう。

 

「参考文書」

<社説>戦闘機の輸出 国会軽視の決定危うい:北海道新聞デジタル

日本を壊す「できるのか」「再発しないか」と「なのか」を問う人(2ページ目) | 日経クロステック(xTECH)

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