「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

続く国際会議、選挙後のバイデン大統領の外交、首相は成果をまとめられるのか

 

 米国の中間選挙をこれほど気にしたことはありませんでした。この先の日本を占うことになるのではないかと感じるものがあるからかもしれません。

 トランプ旋風再来で赤い波が押し寄せて共和党大勝との事前予想でしたが、結果はそうならず共和・民主拮抗のようです。強烈な個性も時間が経過すれば、賞味期限が切れになったということなのでしょうか。

 トランプ再登場で不利益になったという共和党議員もいるといいます。トランプ氏が登場しなければ、選挙はバイデン政権に対する審判となったはずなのに、彼が登場することで、民主、共和のどちらの党を選択するかという性格が強まったとの見方もあるそうです。

 トランプ氏は15日は「特別な発表」をすると言っています。何を語り、それに共和党がどう反応するのか、共和党に何か変化が起きることはあるのでしょうか。

 

 

 一方、バイデン大統領は、中国習主席との会談で、北朝鮮への対応を共有するといいます。

バイデン氏、習氏に北朝鮮への「歯止め」求める構え 米中首脳会談 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

 記事によれば、北朝鮮の悪化を抑える上で建設的な役割を果たすことは中国に利するとの考えを伝えるそうです。また北朝鮮の軍備増強がこのまま進めば、「周辺地域における米国の軍事・安全保障上のプレゼンスがさらに強化されるだけだ」とも伝えるといいます。

バイデン氏から習氏へのメッセージは中国に対する要求ではなく、「北朝鮮が米国、日本だけでなく、地域全体の平和と安定に対する脅威」になっているとするバイデン氏側の「見解」を伝えるものになるだろう。(出所:AFP BB NEWS)

 選挙が終わったことで、米国の中国政策に変化はあるのでしょうか。対立を助長するのではなく、回避に向かうと感じとれる首脳会談になって欲しいと願うばかりです。

 

 

 岸田首相も中国との首脳会談の他、バイデン大統領や尹錫悦韓国大統領との面談を予定しているといいます。

 功を焦って突っ込み過ぎ、後になってちぐはぐになることがないよう、外交の基軸であろう日米同盟を尊重し、穏当に行動して欲しいものです。

 平和国家であらねばならないはずの日本が地域の緊張を高める行為は断じて許されないのだから。

論語に学ぶ

君子は争う所無し。必ずや射か。揖譲(ゆうじょう)して升下(しょうが)し、而(しか)して飲む。その争いや君子なり。(「八佾第三」7)

 君子は好んで争うようなことはしない。競り合いになるのは、射の試合のときぐらいだが、それでも、「揖譲」、礼儀を守って競技場に昇り降りし、試合に負ければ、負けた方が罰杯の酒を飲む。君子の争いとはそういうものであると意味します。

dsupplying.hatenadiary.jp

 あの忌まわしい事件以降、国政がゴタゴタするようになりました。強烈な個性で、強引に運営されていた政策もトップが変われば、同じように推進できなくなるのは当然なのことなのかもしれません。

 国際情勢は刻々と変化し、生じる問題にはそれを解決しようと国際社会は動きます。自身のビジョンを実現させようと努力するのではなく、鈍感力を発揮して、古ぼけた政策にしがみついているだけでは時流から取り残され、言動がちぐはぐになるだけなのでしょう。

 報道を見ていると首相もだいぶ詰まってきたとの印象を受けます。この外遊で何か成果をまとめることはできるのでしょうか。もう対立ではなくなっていくのではないかと思いたいのですが。

 

「参考文書」

「間違いなく裏目に出た」、米共和党の非難合戦が拡大 中間選挙の不振受け - CNN.co.jp

【米中間選挙】共和でトランプ氏責任論 トランプ派黒人副知事が反旗、FOXもトランプ離れ - 産経ニュース

 

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