「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

人道危機、広がる抗議活動、影が薄くなったG7議長国の立場

「人道危機」、重い言葉です。衝突は避け得ないことなのかもしれませんが、いざ衝突が起きれば、目を覆いたくなる事態になってしまいます。人間の愚かさはいつの時代になっても変わることはないのでしょうか。衝突は避けることができるようになればいいのでしょうが、逆にこの先もさらに増えることにならないかと心配になります。

 イスラエルから帰国したバイデン米大統領が、ホワイトハウスの執務室で演説し、「我々は歴史の転換点に直面している」との認識を示したそうです。

 

 

米国のリーダーシップが世界を団結させている。米国の同盟関係は、われわれ米国に安全をもたらしている。そして他国は米国の価値観を理由に、パートナー国として協力したいと考えている。(出所:ダイヤモンドオンライン)

 さらに「ウクライナから去り、イスラエルに背を向け全てリスクにさらすことに価値はない」とバイデン大統領は語ったといいます。

バイデン氏、イスラエルとウクライナへの「重要」支援訴える 米国民に向け演説 - BBCニュース

 かつての米国らしさを取り戻そうとしているのでしょうか。民主主義の危機を訴え、共和党の内紛で混乱する議会に結束を求めたのでしょうか。

「民主主義、それを守るためなら」、バイデン大統領が覚悟を決めたようにも感じます。しかし、変わりゆく世界にあって少々危うい気もします。それがまた反発を招くのかもしれません。

論語に学ぶ

人の生くるや、直たれ。之 罔(な)くして生くるは、幸いにして免(まぬか)るるのみ。(「雍也第六」19)

人間の生きていくのは本来まっすぐなものである。ところが、現実には曲った、つまり邪まなことをして生きている人間がいる。これは本来、刑罰をうけて死ぬべきはずなのだが、偶然にあるいは僥倖によって生きているだけのことであると意味します。

dsupplying.hatenadiary.jp

 バイデン大統領には不正直さもなく、民主主義という価値においては邪まなところもないのかもしれません。逆に、批判される側の方がどんな価値観にあっても邪まなのかもしれません。しかし、反イスラエルの抗議活動が世界各地で拡大しています。

 難しい問題です。しかし、問題は解決されなければなりません。結局、この問題も米国頼りになるのでしょうか。

 

 

G7議長国

 支持率回復につながったG7広島サミットでの岸田首相の功績が霞んでいきそうです。ウクライナ危機の解決を訴えた世界へ向けたメッセージとは一体何だったのでしょうか。状況を変えられず、衝突が次々と繰り返されています。

 その首相は、G7議長国としての責務をもう放棄してしまったのでしょうか。最近はすっかり支持率回復の虜になっているようです。

岸田首相、所得減税の検討指示 自民税調会長「1年が常識的」―税収還元へ「定額」有力視:時事ドットコム

 論理が崩壊しそうな政策を続け、その邪まな思いが見え隠れしています。社会が混乱するのもそれ故ではないでしょうか。これまでは運よく政権を維持できているのでしょうが、それもだんだんと厳しくなっていくような気がします。

 

「参考文書」

バイデン氏、世界は「歴史の転換点」に | The Wall Street Journal発 | ダイヤモンド・オンライン

バイデン氏、ハマスとプーチン氏を非難 共に「隣接する民主主義国の消滅」目指すと主張 - CNN.co.jp