「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

定まらない台風10号の進路、AI時代でも予測困難なもの

 台風10号の進路が定まらず、不安を駆り立てます。AIが何でも解決してくれる世界に近づいているはずなのに、地球環境が変わってしまったせいか、蓄積した膨大なデータだけではまだ予測は難しいようです。自然科学を駆使して瞬時に計算、正確に台風進路を予測できればいいのでしょうがまだそこまでは到達していないようです。日本中がやってくる強い台風に怯え、身構え、備えを進めています。

 

 

 世界は絶えず動き、変化を続けています。ニュースも毎日、転機だといいます。時価総額5兆円の日本屈指の大企業 セブン&アイホールディングスがカナダのコンビニ大手から買収提案を受け、日本の転機だといいます。

セブン&アイも標的 「外資買収わずか2割」日本に転機 - 日本経済新聞

 これまで日本企業による海外企業の買収が当たり前で、今逆に買われる側になりつつあり、衝撃が広がっているといいます。歴史的な円安の影響もあるのでしょうか。

 その円安も円高トレンドに移り変わっていくのか、その「局面変化」に市場は身構えているといいます。インフレ抑制のために高金利政策を続けていた欧米の中央銀行が利下げに舵を切り、一方、日銀は金融緩和の解除を進める方針を再確認しており、こうした金融政策の乖離が、世界経済と国際金融市場に今後も激しい変動を与える要因になりかねないといいます。

円相場、市場が身構える「局面変化」 波乱の秋に備え 編集委員 小栗太 - 日本経済新聞

 この先には米大統領選が控え、日本でも与野党の党首選が待っています。その結果次第では金融市場に大きな影響を与えることになるのでしょう。

 IMF 国際通貨基金は、世界経済が今後数年緩やかに成長すると予測し、多くのアナリストもそれを支持しているといいますが、その予測が当たることはあるのでしょうか。米雇用統計の予想にしくじり、日銀のサプライズ利上げと相まって、市場が混乱したことは記憶に新しいことです。AIが多くの業務に取り入れられていますが、その正確性にはまだまだ改善余地があるということなのでしょうか。

 

 

 AI時代といいながら予測はままにならず、まだまだ人の思考が世の中を形成することには変わりがなさそうで、それによってこの先も変化続いていくのでしょうか。

 世界のあちころで起きる変化に埋没することなく、日本が新しい変化を生み出し、流れを作れるようになって欲しいものです。突出し異端となり傍流に甘んじるのは避けるべきなのでしょう。経済を見ていると、規律や秩序の回復に努めるだけでも変化が起きそうです。

 

 

論語に学ぶ

君子は器にならず。(「為政第二」12)

 君子は専門家ではない。器はすべて特定の用途のために作られ、それ以外の用途には適さない。君子は用途のせまい器のような専門家であってはならないと、孔子は言いました。

dsupplying.hatenadiary.jp

 世の中を見渡せば、多種多様な人間が存在し、それぞれが何かしらの役割を担い、それを専門にしているのでしょう。その専門家を束ねるのが君子ということでしょうか。そのためには、君子は美的修養に努めることのできる人間でなければならないというのが孔子の考えのようです。

 

 

 連日ニュースは与野党の党首選について報じます。まだ何が争点になるかは見えていないようです。誰が新しい当たり前を作り、ほんとうの意味での変化を起こすことができるのでしょうか。同じようなことを繰り返すだけでは避けなければならないのでしょう。AIでも予測できない結果になればいいのかもしれません。美的センスに長けた魅力あるリーダーが誕生してもらいたいものです。

 

 

「参考文書」

焦点:高まる経済・市場の変動リスク、見通し悪化や中銀政策転換で | ロイター

 

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