「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

トランプの劣化、潮目変わりそうな米大統領選、論戦始まる自民党総裁選、誰がリーダーの器か

 誰が、次のリーダーを射止めることになるのでしょうか。米国、日本において、選挙に向け、候補者がそれぞれに主張し、他の候補を批判しています。

トランプ関税は米国株にリスク、1期目と異なる戦略必要-ラザード - Bloomberg

 メディアをはじめ様々な専門家が候補者を分析評価しています。

 耳障りのいい声ばかり聞いていては、自分の弱点を知ることはできません。痛烈な批判こそ、弱点を指摘してくれているのでしょう。その声に素直に耳を傾けて自分のものにできれば、最強のリーダーになれます。しかし人格否定されると勘違いして、なかなか素直に聞くことができないのが人というものなのでしょうか。

 

 

 経験を重ねていけば自然と、自分と異なる思想を聞いても、腹を立てずに素直に耳に入るようになっていくものです。反発して角を立てるようなことはせず、また自分がしたいとおりに振舞っても、節度を失うこともなくなり、支持を得やすくなるのではないでしょうか。

【コラム】トランプ氏が討論会で露呈した劣化-オブライエン - Bloomberg

 こうした自由な境地に到達していけるはずなのに、トランプ氏はそうはならないようです。強欲がゆえのことなのでしょうか。

 しかめっ面、不愛想な仏頂面、そんな表情を公衆の面前にさらすなくのでなく、表情を少し和らげてみなに語りかけるように話すだけで印象は異なり、無党派層の支持も得ることもありそうな気がします。

 


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「選挙の顔」を選ぶ自民党総裁

 自民党の総裁選でも論戦が始まりました。候補者が真顔で政策主張しています。

自民党総裁選告示、最多候補者9人 本当の争点は刷新感と安定感:日経ビジネス電子版

 衆院解散・総選挙の実施が確実視されているそうで、早くも「選挙の顔」選びだとの声も上がっているようです。政策論争に加えて「刷新感」と「安定感」を競う戦いになるといいます。それが今求められているリーダー像なのでしょうか。これではなかなか国が良くなることはなさそうです。

 

 

 主張する政策ばかりでなく、米国のように人柄を含めリーダーの資質を誰が最も備えているのか、それがもっと語られてもよさそうな気がします。首相が不人気となって政権の座を追われるのはそれが問題になるのでしょうから。

論語に学ぶ

性 相(あい)近し。習い相遠し。子曰わく、唯(ただ)上知(じょうち)と下愚(げぐ)とは、移らず。(「陽貨第十七」2)

 人は先天的に差はない。後天的に教育や生活によって向上ないし堕落して差が生まれてくるのだ。ただ最高の知者と最下等の愚者は下降ないし上昇が不可能であると孔子は言いました。

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 継続的な学びが重要ということなのでしょう。その上、賢明な人は、悪い境遇や環境に左右され堕落することはない。一方、愚かな者は、どんなに良い境遇や環境のもとにおかれても賢者にはなれないともいっているようです。

 

 

 このAI時代、議員たちも自己分析して自分自身を正しく理解することから始めるべきなのかもしれません。

自分がヤバい思想にハマらないか俯瞰する仕組みが欲しい|深津 貴之 (fladdict)

 深津式プロンプトを提唱するなど生成AIに早くから精通する深津貴之さんが生成AIを活用し、「自分がヤバい思想にハマらないか俯瞰する仕組み」の実験を行っています。議員さんたちもこうした手法で自己分析し是正できるようになれば、思い込みを排して、政策を含めて言動がよりよいものになっていきそうな気がします。

 9月に入っても猛暑が一向に収まる気配を見せません。気候危機の時代に突入したということでしょうか。ウクライナパレスチナ ガザでの軍事衝突の終わりが見えません。世界のあちこちで地政学リスクが高まり、戦争の時代の様相です。こんな時代だからこそ、過激でヤバい思想に陥るのではなく、危機から脱するようにふるまうことが求められるはずです。

 政策は現実的であるべきなのでしょうし、それがみなが納得するように社会実装されていくのが望ましいのでしょう。リーダーはそんな人物であって欲しいものです。 

 

「参考文書」

「兵庫県知事」嫌悪表情に表れた自己正当化の心理 反省の言葉を述べながらも追及には納得していない | 国内政治 | 東洋経済オンライン

出世した人の顔写真がなぜ無愛想で仏頂面なのかわかった…偉い人が笑わなくなり「イヤな顔」になる納得の理由 自分が笑い、相手を笑わせることがビジネスにもたらすスゴイ威力 | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)