日経平均株価が続伸しているようです。今日は1000円超える高騰でした。東京エレクトロン、ソフトバンク、トヨタ、ソニーなどが牽引しているといいます。
日経平均900円高、持ち合い解消で「変わる日本」期待 損保株が急騰 - 日本経済新聞
海外投資家が「変わる日本」への期待を高め、日本株買いを加速させているといいます。期待を裏切ることなく、今度こそ、「変わる日本」の実現となって欲しいものです。そうなれば、持続的な株高もあるのでしょうか。
しかし、この株高はどこまで経済の実態を反映しているのでしょうか。実質賃金の目減りが続き、個人消費活動にも減速傾向が見て取れるようです。政府の威勢のよい掛け声とは別に、専門家の予測は実質賃金がプラス圏に転換するのはもう少し先になるとの予測のようです。
国民皆にとって重要なことは、物価上昇率を上回る賃金上昇率が実現し、実質賃金上昇率が持続的に高まり、生活水準が着実に改善し、将来見通しが明るくなることだと専門家もいいます。
企業には改革が求められ、生産性を向上させ続けていかなければならないことは何も変わっていないのでしょう。また、国もそれを後押しするような労働市場改革や人手不足解消に向けての外国人労働力の活用などの政策を実行していかなければならないのでしょう。
DXとは「リストラ」だ、解雇が容易でなければいけない日本の切羽詰まった事情 | 日経クロステック(xTECH)
そのためには、国の改革、またそれを推進していくためにも政治改革は避け得ないのでしょう。政府は口先ばかりの掛け声で、やっていることがフラフラしているようでは改革など実行できるはずもありません。
論語に学ぶ
子 罕(まれ)に利を言うとき、命(めい)と与(とも)に、仁と与にす。(「子罕第九」1)
孔子もたまに「利」に言及するが、その場合には必ず「命」あるいは「仁」と与にしたといいます。
「安民とは天下のために利をはかることである」、それが孔子が目指した道でもあるといいます。ただ孔子が求めた「利」は、私欲に満ちた一身の利益をはかることのような小利ではなく、君子は大利をはかるべきであって、道が民を利することのないものであるならば、それは道というに足らないと考えていたといいます。
国として変えていかなければならないことが多々あるように思えてなりません。
日本を衰退に追いやる「中抜き」経済を考える|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
そのためにも政治の改革は不可避になっているのでしょう。 政治改革はこの先どう進むことになるのでしょうか。
「参考文書」
実質賃金低下の逆風はなお止まず:2023年10-12月期国内GDP統計発表へ|2024年 | 木内登英のGlobal Economy & Policy Insight | 野村総合研究所(NRI)
社説:政治改革と岸田首相 やる気のなさが目に余る | 毎日新聞
岸田首相、予算委前半戦は「ゼロ回答」連発 政策活動費や企業・団体献金の廃止には慎重 - 産経ニュース