「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

日本の今、例をあげたらきりがない唖然とする出来事

 唖然とする事件や出来事がニュースとなって日々報じられています。

 子どもに十分な食事を与えず虐待する浪費癖の母親、検察の供述誘導疑惑、詐欺行為と批判される保険金を不正請求した中古車販売会社、電車内での無差別殺人につながりかねなかった凶悪事件の裁判、マイナンバーカードなど混乱が続く国政、遅れが指摘される大阪・関西万博、乱高下する円相場に、物価上昇率の日米逆転などなど..... この国のモラルと信用が音を立てて崩壊しているように感じます。

 なぜこんなことになってしまったのでしょうか。

 

 

大阪・関西万博

 2025年4月13日から大阪市夢洲で開催される大阪・関西万博の準備が遅れているようです。

 日本建設業連合会の宮本会長が、「開幕に間に合うか厳しい状況だ」と危機感をあらわにしたそうです。

大阪・関西万博の準備「厳しい」 日建連会長、危機感あらわ:東京新聞 TOKYO Web

 記事によると、23年末までの着工で予定通り開幕できるとした日本国際博覧会協会の認識に対して「何が根拠なのか分からない」とも語ったといいます。

 また、物価高で資材も高騰し、その影響で費用が想定外に膨れる懸念もあるようです。

 開催地の大阪府は、「万博は国家事業で国主催」といって、国に支援を求めているそうです。トラブル続きの国がまた問題を抱えることになってしまうのでしょうか。

 杜撰な計画か否かはわかりませんが、いずれにせよ開催を決定したのだからまずは予算内で完遂することに尽力すべきなのでしょう。それでも影響があるようなら、進捗を明らかにして計画の見直しを早めに公表して欲しいものです。避けるべきはなし崩しに何でもありになっていくことではないでしょうか。

万博の海外パビリオン着工遅れで政府に焦り、笛吹けど踊らぬ建設業界 | 日経クロステック(xTECH)

 こうした事態に批判を強める立憲民主党に、維新が反発しているようです。今すべきことは、すでに決定されている万博を計画通りに開催することのはずです。現実を直視し、批判を受け止める度量の広さを示し、人々からの信を得るような言動に努めて欲しいものです。

 

 

論語に学ぶ

知 之に及ぶも、仁 之を守る能(あた)わざれば、之を得ると雖(いえど)も、必ず之を失う。知 之に及び、仁 能(よ)く之を守るも、荘(そう)以て之に莅(のぞ)まざれば、則ち民 敬せず。知 之に及び、仁能く之を守り、荘以て之に莅めども、之を動かすに礼を以てせざれば、未だ善(よ)からざるなり。(「衛霊公第十五」33)

 知識、学問が十分であっても、「仁」人の道を守ることができなければ、たとい地位を得たとしても、きっと失うだろう。知識、学問があり、「仁」を守っても、「荘」どっしりとした態度で接しなければ、人々は敬意を払わない。知識、学問、仁、厳かな態度がそろっていても、人々に動かすに、人間として遇する礼儀をもってしなければ、まだ善しとすることはできないと意味します。

dsupplying.hatenadiary.jp

 人々が動くことで仕事は完成へと導かれます。それなのに働く人々に敬意も払わず、無礼な振舞いをすれば、仕事の質が低下していくのでしょう。

 今、国を導くリーダーたちには欠けている資質が多々あるということではないでしょうか。

ロールモデルはトランプ氏

「トランプ前大統領の政策は維新の考え方に近い」と、日本維新の会の馬場代表が強調したそうです。トランプ氏がロールモデルということなのでしょうか。

トランプ氏にラブコール?日本維新の会 馬場代表「トランプ氏の政策は維新に近い」 |FNNプライムオンライン

 記事によれば、代表就任後初めてアメリカを訪問した馬場代表は帰国後の会見で、「トランプ前大統領との面談のチャンスをうかがっていきたい」と語ったといいます。

 未だに民主党、バイデン大統領を罵倒し続け、また様々な罪で訴追されているトランプ前大統領の名が出てくることに少々驚きます。しかし代表が言う通り「近い」ということは確かなのかもしれません。

 

「参考文書」

万博会場への水上輸送、一部ルート「誰もやる人いない」 実現困難か:朝日新聞デジタル