国会において、野党が政府を「安倍晋三回顧録」を元に追及したといいます。
この本は中央公論新社が先日発刊したもので、安倍元首相の生前のインタビューを中心にして構成されているといいます。安倍氏在任中の多くの「秘話」が記されているそうです。
安倍晋三元首相の回顧録発売 「習近平氏は強烈なリアリスト」 - 日本経済新聞
「功罪」、偉大な業績を残しつつ法や人倫に背く行為を行ったさま、よい影響も悪い影響も同時にもたらすさまのことをいいます。
長く続いた政権によって実行された政策がその後に影響を及ぼすことはいうまでもないことです。全てが正しいこともなく、また間違いということないのでしょう。
立民、回顧録基に質問連発 「安倍路線」追及、政府論評回避―予算委:時事ドットコム
答弁に立った閣僚たちは、野党の追及に正面から答えず、はぐらかす答弁が目立ったそうです。
電通など指名停止処分
リオデジャネイロのオリンピック会場にマリオに扮した元首相が登場し、東京五輪をアピールしたことを思い出します。
その東京五輪は汚職、不正に塗れ、多くの逮捕者を出す事態になりました。関与が疑われる電通など3社は、政府により指名停止の措置を受け、内閣府などの事業に参加できなくなるといいます。
政府 電通など3社指名停止へ 東京五輪談合事件で元幹部が逮捕 | NHK | 東京オリンピック・パラリンピック
東京都も同様に今月9日付けで、指名停止の措置を取っています。
電通が国の事業を支え、コロナ渦においても様々な事業に参加していたことが思い出されます。こうした企業の失態が残念でなりません。
パソナは過大請求
大阪府枚方市など3市から新型コロナのワクチン接種についてのコールセンター業務を受託していた「パソナ」が、再委託先の企業がオペレーターの人数が足りないのに虚偽報告し、委託料計約10億8000万円分を過大請求していたといいます。
ワクチン業務100人のはずが33人 パソナが10億円過大請求 | 毎日新聞
パソナによると、(業務委託していた)エテルはオペレーター数だけでなく、応対件数や応答率(着信件数に占める応対件数の割合)なども水増しして報告。エテルは「離職率が高く、必要な人数を確保できなかった」と説明しているという。(出所:毎日新聞)
パソナによる管理が不十分だっということでしょうか。
アカデミアの失墜
米イェール大学の助教で、経済学者でもある成田悠輔氏が、米紙ニューヨーク・タイムズによって、痛烈に批判されたといいます。
成田氏の「高齢者は集団自決」との発言はこの上ないほど過激と報じたといいます。
成田悠輔「高齢者は集団自決した方がいい」NYタイムズが発言報じて世界的大炎上「この上ないほど過激」 | Smart FLASH/スマフラ[光文社週刊誌]
成田氏がアメリカの学会で無名である一方、「彼の極端な主張は、高齢化による経済停滞に不満を持つ何十万もの若者のフォロワーを獲得している」と紹介。さらに、丸と四角のレンズの眼鏡をかけ、Tシャツやパーカーのカジュアルな姿でメディアに登場する成田氏は、「アイビーリーグ(米名門私立大学の総称)のブランドを利用している」とも述べている。(出所:Smart FLASH)
記事は、米国のNYTが先に深掘りして問題提起するの対し、日本のメディアが何の行動もないことを問題視する東大教授の声を紹介します。
ひろゆき、成田悠輔で話題 登録者数100万人のYouTubeチャンネル「日経テレ東大学」が終了へ | 文春オンライン
ただ、成田氏が出演し、登録者数100万人を超える人気YouTubeチャンネルの「日経テレ東大学」が近々終了になるといいます。問題発言の影響なのでしょうか。
論語に学ぶ
知 之に及ぶも、仁 之を守る能(あた)わざれば、之を得ると雖(いえど)も、必ず之を失う。知 之に及び、仁 能(よ)く之を守るも、荘(そう)以て之に莅(のぞ)まざれば、則ち民 敬せず。知 之に及び、仁能く之を守り、荘以て之に莅めども、之を動かすに礼を以てせざれば、未だ善(よ)からざるなり。(「衛霊公第十五」33)
知識、学問が十分であっても、「仁」道徳を守ることができなければ、たとい地位を得たとしても、きっと失うだろう。知識、学問があり、道徳的であっても、「荘」厳かとした態度で接しなければ、人々は敬意を払わない。知識、学問、道徳、厳かな態度がそろっていても、人を動かすとき、人間として遇する礼をもってしなければ、まだ善しとすることはできないと意味します。
古代に生きた孔子の言葉ですが、この時代にあっても、「知識」ばかりが重んじられ、それと同等に求められるはずの、「道徳」や「厳かな態度」、「礼」が軽んじられていたのではないでしょうか。
異次元やサプライズなど、異常なことばかりが、もてはやされていたような気がします。
そうした宴はもう終わりにしなければならないのでしょうし、もしかしたらそうした宴の後始末が始まっているのかもしれません。
長く続いた風潮を変えるときがやってきたということなのでしょう。
「参考文書」