「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

欧州を襲う熱波、悪化する気候変動、それでも社会は乱れるばかり

 

 今年また熱波が欧州を襲っているようです。英国では観測史上初めて40℃を超えたといいます。年々悪化しているのでしょうか。

 異常気象を見ては気候変動を憂い、その影響が心配になります。食糧にエネルギー。一方で紛争や対立は収まらずに、食糧事情やエネルギー事情を悪化させています。人間はなぜこうも愚かしいのだろうと思わずにいられません。

 そうした中、米国が、気候変動で国家非常事態を今週にも宣言することを検討しているといいます。ブルームバーグによると、バイデン大統領は温室効果ガスの排出抑制に向け、追加対策を発表するようです。ただ具体的な規模や時期はなお流動的といいます。

バイデン米政権が非常事態宣言を検討、気候変動で追加対策も-報道 - Bloomberg

 これがきっかけとなって、世界が一致して困難な課題に立ち向かって欲しいものです。何人にとっても最優先の課題であるはずなのですから。

 

 

論語に学ぶ

君子の過ちや、日月の食(みちかけ)の如し。過つや人皆之を見る。更(あらた)むるや、人皆之を仰ぐ。(「子張第十九」21)

 君子の過ちは、日食や月食の姿のようにはっきりしており、隠したりしない。過ちを犯しても人々はみなそれを知っている。しかし、すぐに改めるので、人々はかえって尊敬すると意味します。

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 為政者にあってはこうあって欲しいものです。

 意見が分かれている国葬の日程を政府が決めるようです。やはり押し切るのでしょうか。

安倍晋三元首相「国葬」は9月下旬、日本武道館で 政府が調整 | 毎日新聞

 こうした乱世のような社会にあって、どう生きていくのがよいのかと考えてしまいます。

 

 

 孔子と弟子 子貢の問答にこうあります。

工(たくみ) 其の事を善くせんと欲せば、必ず先ず其の器を利(と)ぐ。是の邦に居るや、其の大夫の賢なる者に事(つか)え、其の士の仁なる者を友とせよ、と。(「衛霊公第十五」10)

 職人がいい仕事をしようと思うと、必ずまず道具を磨く。そのように、自分のいる国においては、重臣の内の賢人を選んでそこに仕えることだ。そして同僚のうちの人格者と親しくすることと意味します。

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 秩序を乱す者に心を奪われず、問題解決できる賢き人に仕えて、友を選択するということでしょうか。自分が気になるテーマについて、積極的に取り組み、その問題解決を図っている団体や企業を選び、そこで問題解決のために働くことから始めてみるということでしょうか。

 みなが社会を乱すようなものから遠ざかれば、自ずと世の乱れも収まっていくのでしょう。

 

「参考文書」

英国で熱波、ヒースロー空港で40度超え-暑さのピークは19日と予報 - Bloomberg