「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

【工 其の事を善くせんと欲せば、必ず先ず其の器を利ぐ】切磋琢磨と自己研鑽 Vol.388

 

子貢(しこう) 仁を為すことを問う。子曰わく、工(たくみ) 其の事を善くせんと欲せば、必ず先ず其の器を利(と)ぐ。是の邦に居るや、其の大夫の賢なる者に事(つか)え、其の士の仁なる者を友とせよ、と。(「衛霊公第十五」10)

 

(解説)

子貢が仁 人の道の実践方法を質問した。孔子はこう答えた。「職人がいい仕事をしようと思うと、必ずまず道具を磨く。そのように、自分のいる国においては、重臣の内の賢人を選んでそこに仕えることだ。そして同僚のうちの人格者と親しくすることだ」と。論語 加地伸行

  

 「切磋琢磨」という言葉を連想する。

 「学而第一」15で、子貢は「貧にして諂うこと無く、富みて驕ること無くんば、如何」と問うと、孔子は「可なり。未だ貧にして楽しみ、富みて礼を好む者には若(し)かざるなり」と答える。

すると子貢が「詩」を引用し、「切するが如く、磋するが如く、琢するが如く、磨するが如し」、このことを言うのかと返す。それに対し孔子は「賜や、始めて与に詩を言う可きのみ。諸に往を告げて、来を知る者なり」と答える。 

 

 

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「切磋琢磨は孤独の瞑想ではなく、群居して、朋友が相互に錬え合うことだ」と、孔安国の注にあるという。

 

 

 仁の実践においても、「自己研鑽」せよということであろうか。

 

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 (参考文献)  

論語 増補版 (講談社学術文庫)

論語 増補版 (講談社学術文庫)

 
論語 (ちくま文庫)

論語 (ちくま文庫)

  • 作者:桑原 武夫
  • 発売日: 1985/12/01
  • メディア: 文庫