米国では、来年の大統領選に向け野党共和党の候補者選びが白熱化してきているのでしょうか。トランプ前大統領がトップを独走しているようですが、2番手争いでヘイリー元国連大使とデサンティス フロリダ州知事がしのぎを削っているそうです。
トランプ対抗馬の最右翼、ヘイリー候補を支援する富豪たち | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
米国経済界の有力者たちがヘイリー氏を支持する声を上げ、その中にはJPモルガン・チェースのダイモンCEOもいるそうです。「あなたがたとえリベラルな民主党支持者であっても、彼女を支援してほしい」と、ヘイリー氏がトランプ前大統領よりも良い選択肢になる可能性を示唆、そう呼びかけているそうです。
LinkedIn(リンクトイン)の共同創業者で民主党の献金者であるリード・ホフマンは、米大統領選に向けて共和党候補者の指名争いに名乗りを上げているニッキー・ヘイリー元国連大使の政治資金管理団体に25万ドル(約3600万円)を寄付したと、12月5日付のニューヨーク・タイムズ紙が報じた。(出所:Forbes)
オープンであることが米国らしさのでしょうか。隠すことなく、誰々に、選挙のためにいくら寄付したことをオープンにする、それが透明性ということなのかもしれません。日本とは大きく異なっているところのようです。
ただ激しい言葉で罵り合うことはいただけないような気もします。しかし、それによって、その人物の人となり、人格も明らかにしようとする試みなのでしょうか。行き過ぎた率直さ、誠実さと感じなくもないですが。
イーロン・マスク
X(旧ツイッター)のイーロン・マスク氏に対する批判、バッシングも過熱しているようです。自身が投稿した反ユダヤ主義的な見解が問題視され、多くの企業が広告の出稿を停止する事態となりました。これに対し、マスク氏が広告主に対し暴言を吐き、それが波紋を広げる事態となっているようです。
マスク氏、広告停止に憤りの投稿-ディズニーはアイガー氏「即解雇を」 - Bloomberg
かなり厳しい状況に追い込まれているのでしょうか。広告が戻ってこなければ、倒産もあり得るのではないかとも言われています。そうでもあるにもかかわらず、依然マスク氏の怒りは収まらないのか、Xで激しい口調で投稿を続けているようです。
あくまでもオープンに、透明性をもって、議論しようとの姿勢なのでしょうか。そうであっても、 過ぎる言葉は慎んだ方が良いように感じます。
論語に学ぶ
子貢(しこう)曰わく、君子の過ちや、日月の食(みちかけ)の如し。過つや人皆之を見る。更(あらた)むるや、人皆之を仰ぐ。(「子張第十九」21)
君子 教養人は過ちは、日食や月食の姿のようにはっきりしており、隠したりしない。過てば人々はみなそれを知っている。しかし、すぐに改めるので、人々は侮るどころか、かえって尊敬すると、弟子の子貢がいいました。
日食や月食のような珍しい自然現象があれば、人はそれを見つめる、また過ちにおいても同様で、人々はそれを凝視する。透明性、オープンであるべきということなのでしょう。
裏金疑惑
自民党安倍派の裏金疑惑が、日本政府 岸田内閣に激震となっています。その狼狽ぶりが滑稽のようにも映ります。
高木、西村、萩生田氏も更迭へ パー券収入裏金疑惑で首相 | 毎日新聞
いつものことですが、こちらは闇の中で何がなんだかよく見通せません。もっとオープンになって欲しいものです。このままでは、どんどん厳しい状況に追い込まれていくのではないでしょうか。
内閣改造との報道もあるようです。またですかと感じます。最大派閥の不祥事で、後任に適任者はいるのだろうかとも感じたりします。
世間の常識からすれば、もうそろそろ限界のように見えますが、どうなっていくのでしょうか。実態解明をきちんと行い、後戻りできないようにしなければなりません。また、あるべき姿に近づけるよう惜しみなく行動を続けなければならないのでしょう。そうしなければ、日本の衰退に歯止めがかかることはなさそうです。
「参考文書」
【解説】 マスク氏体制のXは倒産するのか 広告主に対する暴言で波紋 - BBCニュース
Xを破滅に追いやるイーロン・マスクの「破壊衝動」 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
広告主が相次ぎ出稿停止「X」は何がヤバいのか もはやXを使うこと自体が逆宣伝? | The New York Times | 東洋経済オンライン