首相のいかつい顔が米誌タイムの表紙を飾りましたが、日本政府が表題と中身に乖離があると、タイム本社に異議を伝えたそうです。これを受け、タイムの電子版の見出しが変わったといいます。
如何なものかと感じます。トランプ前大統領であれば、フェイクとでも表現することころでしょうか。
表題と中身の乖離を指摘、首相記事掲載の米タイム誌で官房長官 | ロイター
記事によれば、「何十年も続いた平和主義を捨て、真の軍事大国にすること望んでいる」との見出しが、電子版では「かつて平和主義だった日本に、世界の舞台でより積極的な立場を与えようとしている」に変更したといいます。
タイム側もあっさりしたもので、大人の対応というところなのでしょうか。紙雑誌の表紙は従来のままとなっているそうです。担当記者にもお咎めはないのでしょうか。
林芳正外相は会見で、同誌の記事に関し「世界の分断を防ぐ歴史的な役割を担う指導者との論調だ。全体として見れば(首相の)説明が反映された」と語った。(出所:産経新聞)
日本政府の指摘を受けて、記事見出しが変更されたことが、またニュースとなって報道される、そのニュースをみて、読者は何を感じるのでしょうか。
論語に学ぶ
君子は周して比せず。小人は比して周せず。(「為政第二」14)
「周」はあまねく、普遍を意味し、「比」はべたべたくっつく、君子 教養人は公平に広く人と親しむが、小人は偏った小さな党派をつくるものであるとの意味します。
自分にとって都合よくしようとすれば、偏りが生じそうです。素直に批判を受け入れた方が、公平、公正が担保されるのではないでしょうか。最近の政治が偏っている表れのような気もします。
批判されるイーロン・マスクの対応
色々と物議を醸しているツイッターのイーロン・マスク氏が、新しいCEOを採用したと明かしたそうです。
マスクに代わるツイッター新CEO、NBCユニバーサルの女性幹部か | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
ツイッター買収後、マスク氏が投稿の監視や削除のポリシーを緩くし、トランプ前大統領のアカウントを復活させるなどして批判が集まり、アップルやGM ゼネラル・モーターズ、ユナイテッド航空などがツイッターから広告を取りやめる事態となりました。
「言論の自由」とは何か、考えるきっかけを作っているように思います。
一方で、買収後にリストラを断行、サービスについても仕様の変更や「スーパーアプリ」化に向けた新機能の追加などを相次いで行いました。また、テスラの株主からも批判の声があがり、テスラの経営へ集中するよう求めていたといいます。
評価がわかれるところなのでしょう。ただ支持を失えば企業活動も継続が難しくなります。批判を素直に受け入れなければならないこともあるのでしょう。
「参考文書」