「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

個人でツイッターを買収するイーロン・マスク、非凡な才能があってできることなのか

 

 テスラやスペースXを率いるイーロン・マスク氏がツイッターを買収する。その額は440億ドル(約5兆6000億円)にのぼるという。並大抵の人には出来そうにない。

 そのマスク氏の発言や行動は、日本的な基準で見ると、いかにも「危ない」と東洋経済オンラインはいう。日本であれば、当局から何らかの違法行為で咎められる可能性があるという。

なぜ日本では「イーロン・マスク」が出ないのか | 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース

 日本にマスク氏のような「ゲーム」を行うプレーヤーはいないと記事は指摘し、ホリエモンを例にし、それが日本社会の分水嶺だったかもしれないという。

 堀江氏はフジテレビを買収しようとしたが叶わず、その先はご存知の通りである。マスク氏と決定的な差があったのだろう。一時的にせよ、踊らさせられたり、道を外れてはならないということなのだろう。

 

 

 ビル・ゲイツスティーブ・ジョブズ、そしてイーロン・マスク氏、世界を大きく変えた人たちは、個性としてはかなり規格外の「外れ値」のような人々と、東洋経済オンラインはいう。

 日本にもたぶん彼らのような「突出した資質」を持った個人はいるのだろうが、社会が十分生かしていないのだろうと指摘し、世界的に活躍する大谷翔平選手を例にして、早い時点から人的資本に徹底的に投資することが有効で、秀才を徹底的に競わせることで、「外れ値」的な能力の登場に期待ができるという。

秀才を大いに称えて、競わせるうちに、時価総額の形でゲームのチップを手にする「外れ値」の人は登場するにちがいない。そのときには、かつてホリエモンを排除したようにではなく、今のイーロン・マスク氏を面白がるような感覚で社会の変化を楽しみたい。(出所:東洋経済オンライン)

 ほんとうにそうなのだろうか。ここに登場する人物は、極めて全うな人々で、努力の天才のような気がする。そこに気づかずに称賛するのはどうなのだろうか。秀才と断じるの容易だが、一体秀才とは何であろうか。彼らの非凡さは、目標の明確さと忍耐力、そして、どんな状況におかれても、決して道を外れないことにあるのではなかろうか。

 

 

 手抜かりがあるから、そこから綻びが生まれて失敗する。問題が生じたときの対応を間違えるから失敗する。人はそれを挫折というが、記事が指摘した秀才たちは挫折してもなお道を外すことなく、それを糧に飛躍した。まさに忍耐の人であり、努力の天才ではなかろうか。

 テスラも何度もモデル3の量産化に失敗しそうになり、テスラの危機が伝えられた。しかし、イーロン・マスクはそれを耐え抜いたことで、今日にいたっている。

論語に学ぶ

曾子(そうし)曰わく、君子は文を以て友を会し、友を以て仁を輔(たす)く。(「顔淵第十二」24)

 孔子の弟子曾子は「君子は、学芸を通じて友人と交わり、その友誼によって、お互いに「仁」を育て、人格を高めることを助け合う」といったという。

dsupplying.hatenadiary.jp

 北海道知床での海難事故が尾を引いている。事故を起こした会社は過去においても事故を起こしていたという。もしかしたらその対応に手抜かりがあったのではなかろうか。そのとき、道を外したのかもしれない。一度道を外してしまうと全うに生きることができなくなってしまうのだろう。

 

 

 英国でも、ECサイトにおける偽レビューが横行しているのだろうか、偽レビューを掲載する企業に厳しい罰則を適用するとForbesが報じている。

英国がEコマースの「偽レビュー」規制を強化、罰金も導入 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

 違反した場合、売上高の最大10%を罰金として徴収される場合があるという。道を外れ、安易に儲けようとする人が蔓延るから、規制が強化されていく。

 努力を伴う全う道を選択せずに、安易に道を外れ、人のためではなく、利己的に走っていってしまう人が多いということなのかもしれない。それは「仁」から遠く外れてはいまいか。

 

 

 米国防総省のカービー報道官が記者会見で、10秒近く言葉を詰まらせながら、感情をあらわにしたという。プーチン大統領を「理性的な人物」だと考えるかと問われときのようだ。

CNN.co.jp : 米国防総省報道官、会見で感情をあらわに プーチン氏の「悪行」に言及

 カービー報道官はプーチン氏の「悪行」に言及し、「こうした映像を見て、思慮深い真剣で成熟した指導者のすることだと考えるのは難しい」「彼の心理状態を語ることはできないが、プーチン氏の悪行については我々の誰もが言及できると思う」と述べたという。一方、プーチン大統領は常に己を正当化することに余念がないようだ。

 カービー報道官の反応はごく自然なことではあるまいか。人は道を外れると、忠告を真摯に受け止めることができずに、とめどなく外れていってしまうのかもしれない。

 中途半端ではなく大成功を収めている人ほど、全うな生き方をしているのではなかろうか。それは誰にも真似できない、非凡な忍耐力と道を外さないという決心なのかもしれない。