「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

著名人のプライバシー問題と社会的責任、社会の変化、変わる常識

 何かと世間がざわつくことが増えています。時代の変化に上手に適合していない人がいるからなのかもしれません。社会的に大きな影響を持つ人であればなおさらなのでしょう。生きにくいと感じるのかもしれませんが、常時監視されていると覚悟すべきなのでしょう。

 松本人志さんが世間を騒がせています。テレビなどの主演も多く、大阪・関西万博のアンバサダーも務める人ですから、大衆に大きな影響力を持つ人といっていいのでしょう。著名人、芸能人にもプライバシーはあるべき、それはその通りなのでしょう。しかし、時代とともに変わる常識に反する行為があったのなら、見過ごされることはなくなったといってもいいのかもしれません。

 描写や表現に問題があるのかもしれませんが、文春がメディアとしての矜持をもって報道しているのなら、その内容がこころよいものではなくても、影響力をもつ人として、まずは世間の常識に従って適切な対応をとることが求められるのでしょう。

 

 

 企業は内部告発で不正を暴かれ、経営トップはその責任を取り辞職します。そんなケースが増えています。内容も様々です。行政、政治においても同様です。パワハラ、セクハラで辞職する地方自治体の首長や議員が増えました。

 大きな影響力を持つ首相が常時監視され、批判の的になるのは当然なのでしょうし、本人もその覚悟はお持ちなのでしょう。それに耐えることができなければ、その重責を務めることはできないのでしょう。

 人格を磨き、人間性を高めて、みなから好かれるようパーソナリティ持つことができれば、批判は減っていくのかもしれません。批判されない最善の策は、常識に従い正しくないことを行わない、それしかないのでしょう。しかし、完璧な人間など存在しません。常に批判はあると心すべきなのでしょう。

論語に学ぶ

益する者の三楽(さんらく)あり。損(そこ)なう者の三楽あり。礼楽(れいがく)を節するを楽しみ、人の善を道(い)うを楽しみ、賢友(けんゆう)多きを楽しむは、益するなり。驕楽(きょうらく)を楽しみ、佚遊(いつゆう)を楽しみ、宴楽(えんらく)を楽しむは、損なうなり。(「季氏第十六」5)

「有益な楽しみに三種、有害な楽しみに三種ある。礼楽を楽しみ、他者の善行や美点を褒めることを楽しみ、賢明な友人が多いことを楽しむ、これは有益である。しかし、お金に糸目をつけない贅沢な楽しみ、気ままに遊びに熱中しての楽しみ、酒色に溺れての楽しみは、有害である」と孔子はいいました。

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 色々誘惑が多くなっているのでしょう。まして情報社会です。色々なところにアクセスしやすくなっています。想定外の人との出会いの機会もあるのでしょう。まさかと思うようなことがおきてしまうのが現代のような気がします。そんな時代に、自己を律することを忘れ、損する「楽」に興じることなってしまえば、自分の立場が危うくしかねません。そんな人が増えているのかもしれません。

 

 

 米国では、あのイーロン・マスク氏が違法薬物を常用していると報じられ、本人は、3年間に受けた無作為の薬物検査で、「微量の薬物やアルコールさえも」検出されなかったと反論したそうです。

イーロン・マスク、米紙が報じた「違法薬物の使用」を否定 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

 しかし、そのXでの反論に、下品でモラルに反しているとの批判もあるようです。影響力が大きいだけに批判があって当然なのかもしれません。この件の今後も気になります。もうそろそろ一線を退く潮時なのかなと感じます。時代の寵児もいつまでもてはやされることはないのでしょう。時代はいつも変化していくのですから。