「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

人手不足が深刻化する能登半島地震の被災地、専門家も危惧する劣悪な避難所の環境

 能登半島地震の被災地で人手不足が深刻のようです。輪島市の避難所には、物資は届くが食料の整理や炊き出しの人手が足りず、高齢者の身の回りの世話には避難している児童生徒の手を借りるなどしているといいます。

避難所「深刻な人手不足」 続く余震、すり減る心身 静岡から石川・被災地入りの元消防隊員ら尽力|あなたの静岡新聞

名前など避難者の情報は把握できておらず、8日も名簿作りや感染症対策の消毒作業に追われた。山本さんは「センター職員を含めスタッフは交代で仮眠を取ってしのいでいる。避難生活の終わりは見えず、避難者もスタッフも心身をすり減らしている」と語る。(出所:あなたの静岡新聞

 

 

 深刻な状況のようです。しかし、いまだに一般ボランティアには来てもらいたくない、県は頑なな姿勢のままです。いつになったらこの窮状は打開できるのでしょうか。何か有効な対策はあるのでしょうか。現状を続け耐えて、改善されるのにひたすらに待つしかないのでは酷すぎるような気がします。

現地では災害ボランティア本部が、組織としてあるところとないところがあります。行政の担当者自身も被災している状況なので、受け入れ準備がなかなかできていません。“組織としてボランティアを受け入れる体制を整えたいけれど、それを行う職員が被災して稼働できない”など、そういう意味合いでの『人手が足りない』なのです。例えば、物資は現地の拠点に届いているものの、それを避難所に運搬する人手が足りていません。しかし人手が必要だとしても、運搬作業を一般の方に任せるのは危険です。道路状況も悪く、土地勘もなければ二次災害を招きかねません。“人手が足りないならボランティアを集めればいい”と思う方もいるかもしれませんが、そう簡単にはいかないのです」(出所:女性自身

 石川県の担当者はこう語っているそうです。現場の声なのでしょうが、危機対応におけるマネジメント不足のように感じます。ここにおいても人材不足のようです。

岸田首相が被災地入りとの連絡あった、13日に同行へ=石川県知事 | ロイター

 方針を撤回し、現地視察の意向を示す首相の到着を待つしかないのでしょうか。

 動ける人が行動できるように環境を整える人が求められていそうです。それが外部からであってもよさそうな気がします。専門家が指摘する避難所の劣悪な生活環境の改善が急ぎ進めていかなければならないのだから。

裏金問題

 その首相は多忙のようです。裏金問題で揺れる自民党の改革にも先頭に立って走らざるを得ず、首相が本部長を務める「政治刷新本部」の初会合を今日にも開くといいます。

政治刷新本部メンバー、安倍派が最多10人 首相「党挙げ取り組む」 [自民]:朝日新聞デジタル

 この刷新本部には、派閥解消推進派の管前首相の他、解消反対派と目される麻生副総裁など各派閥領袖も参加するようで、調整の難航が予想されるといいます。問題解決を図るというよりはわざわざ問題を複雑化させる選択をしているように見えます。

 

 

論語に学ぶ

位無きを患えず。立つ所以を患う。己を知る莫(な)きを患えず。知る可(べ)きを為さんことを求む。(「里仁第四」14)

 活躍する地位がないといって嘆かない。世に出るだけの理由を反省する。自分の力量や才識を知る人がいないといって嘆かない。逆にあの人は優れていると、こちらが知るべきことをなすようでありたいと孔子はいいました。

dsupplying.hatenadiary.jp

 首相は何がしたくて首相の座を目指そうとしたのでしょうか。ただその地位が欲しかったのでしょうか。

 問題解決もマネジメントも何も知らないのも仕方がないことなのかもしれません。せめて、有能な人物を見極め、登用する能力があれば、この状況も違ったものになっていそうな気がします。

 

 

 

「参考文書」

専門家 “避難所の生活環境 早急に改善し災害関連死の防止を” | NHK | 令和6年能登半島地震

自衛隊「逐次投入」に批判も 地理条件で規模制約、任務は拡大―能登地震:時事ドットコム

【能登半島地震】石川県が語った被災地が“人手不足”でも「一般ボランティアを呼んでいない」理由と実情(2ページ目) | 女性自身

菅前首相、派閥解消主張へ 11日刷新本部、議論難航も―自民:時事ドットコム