「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

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乗客乗員全員避難の奇跡、日本航空が明かした真相

 日本航空羽田空港での衝突・炎上事故について、着陸してから乗客乗員379人全員が機体の外に避難するまでの18分間について、その詳細を明らかにしたそうです。

着陸から18分間で379人全員脱出 炎上する飛行機から奇跡の生還の要因を日本航空広報部長が語る - 社会 : 日刊スポーツ

 乗客乗員379人のうち、最後の1人となった機長が脱出用スライドから降りて地上に足を着いたのが午後6時5分で、機体が着陸してから18分後だった。(出所:NHK

 乗客が避難に使った、最後尾左側の非常脱出口は乗務員みずからの判断で扉が開かれたそうです。指示を受けることができない場合、客室乗務員が判断する決まりになっているといいます。客室乗務員がこうした行動できたことなどが全員の避難につながったと日本航空は説明したそうです。

 

 

「毎年毎年、乗務員が救難訓練をブラッシュアップして行っている。それの成果がでたと思っています」と、JALの沼田広報部長は述べたといいます。

 日本航空では1年に1度航空機に搭乗する全ての職員が一日業務を離れて訓練する機会を設けているそうです。危機対応におけるマニュアルが整備され、その手順、やるべきことがリスト化され、また意識づけが徹底されているということでしょうか。

「なぜこんなに上手にできるんですか?」と聞いても、「知っていることを知らない」ので、「はあ、特に何もしていないんですが……」、意識的にならなくても、自動的に体が反応してこなせるくらいのレベルに到達できるように訓練すべきなのかもしれません(参考:プレジデントオンライン

 こうした美談が「ベストプラクティス」となり、危機対応に上手に活かすべきなのでしょう。ベストプラクティスとは「最もウマイやり方」ともいうことができるそうです。

政府の危機管理

 能登半島地震における政府対応がおぼつかないように感じます。後手後手に回っていることが多そうに見えます。

輪島市 5500世帯 民放テレビの放送 4日朝から見られない見込み | NHK | 令和6年能登半島地震

能登半島地震、石川県一部で通信不通のおそれ NTT西日本 - 日本経済新聞

 生活に欠かせないライフラインやインフラの復旧が遅れているのでしょうか。情報遮断は避けなければならないことのはずです。

 

 

 毎年恒例で9月1日に政府においても防災訓練がなされます。こうしたこともただ慣例となっているだけで、何をなすべきかが体に染みついていないということでしょうか。マニュアル通りに会議体をこなし、マニュアル通りにしゃべるだけでは危機時に人を動かすことはできないのではないでしょうか。必ずしもいつもマニュアル通りになることはなのでしょう。

 しかし、いざというときにも頼れるのはまたマニュアルでもあるはずです。常に発生する災害から学び、そのベストプラクティスを取り入れて、随時アップデートし、それを使えるものとしておく必要があります。またそれに対処する能力を鍛えておく必要もありそうです。

論語に学ぶ

由よ、女に之を知るを誨(おし)えんか。之を知るは知ると為し、知らざるは知らずと為す、是れ知るなり。(「為政第二」17)

 孔子が、由(子路)に、知るとはどういうことか、おしえてやろうか、知っていることを知っていると確認し、知らないことは知らないとはっきり認める、これが真に知るということだといいました。

dsupplying.hatenadiary.jp

 こうした素養をもたない政治家では、上手に危機を乗り越えることはできないのかもしれません。それに早く気づいて欲しいものですし、近くにいる心ある者がそれを教えるべきなのでしょう。早急なる対応を求めます。

 

 

 年始の株価が大きく値を下げたといいます。災害や事故などによる心理的な影響もあるといいます。政府のしっかりとした対応が求められているということでもあるのでしょう。

 

 

「参考文書」

羽田空港事故 JALパイロット 海保の航空機「視認できなかった」 乗客乗員全員避難までの18分間明らかに | NHK | 羽田空港事故

「血で書かれた」安全基準 全乗客の命を救ったJALの徹底意識、契機は40年前の惨事(1/3) - CNN.co.jp

バカほど「要するに○○でしょ」と話をまとめたがる…ソクラテスが説く「本当に賢い人」の話の聞き方 成長の機会を失う「知ったかぶり」のリスク | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)