「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

いまだ被害の全容つかめず、現地視察しない首相、戦地ウクライナを訪問する外相

 能登半島地震の発生から1週間以上の時間が経過しました。未だ被害の全容をつかめていないそうです。未曾有の大災害であることは間違いなそうです。孤立地域もまだ多数あり、そこに取り残されている人も多いようです。半島という地理的な制約もあるのかもしれませんが、なんとか救助はできないのでしょうか。行政の対応に疑問を感じます。

 政府の非常災害対策本部会議を開催されたそうです。会議の模様が映し出され、首相はいつものように原稿を棒読みしています。茶番に見えてしまいます。情報の伝え方の問題なのかもしれません。

令和6年1月8日 令和6年能登半島地震に関する非常災害対策本部会議(第7回) | 総理の一日 | 首相官邸ホームページ

 被災地から集まる情報を元にして、首相をはじめ閣僚たちがその場で何かを判断し、対策案を考えているのでしょうか。現場確認もせずに、役人が作った稟議書を雁首を揃えて決裁する場のでしょうか。緊急事態に時間を無駄にしているようにも見えます。政治家とは薄情なものだとつくづく感じます。

 

 

 紛争が続くウクライナを上川外相が訪問し、クレバ外相と会談、支援を続ける日本の立場を伝達したといいます。

対無人機でウクライナ支援表明 上川氏、NATO基金に53億円 | 共同通信

 また対無人航空機検知システムなどを供与するため、NATO基金に約3700万ドル(約53億円)を拠出すると表明したそうです。外交においてはわざわざ現地に赴いて対応しています。情に厚いということなのでしょうか。ウクライナも受け入れ準備にたいへんなのでしょうが、それでも訪問してくれればありがたいことなのかもしれません。

論語に学ぶ

千乗の国を道(みちび)くには、事を敬して信、用を節して人を愛し、民を使うには時を以てす。 (「学而第一」5)

 大国の政治を担当するには、事務上のことは丁寧に扱い、人民を欺くことなく、公の金品は節約を心がけて、人々の心や生活を豊かにし、民を使うには時を選ぶと孔子はいいました。

dsupplying.hatenadiary.jp

 古代中国に生きた孔子が説く理想的な政治と、現代日本におけるそれは真逆のようです。国民を欺き、節約どころか裏金作りなどに励み、おカネが足らないといっては増税を考え、人々に苦痛を与え続けます。

 

 

選挙イヤー

 自由で開かれたインド太平洋の実現に向け、首相が今年も外交に尽力するそうです。重要な選挙が世界各地で予定され、結果を考慮しながら外交戦略を立てていくことになるといいます。

岸田首相、米大統領選や台湾総統選など視野に戦略…今年の外交展望 - 産経ニュース

 しかし、内政のあおりでその外交が影響を受けているそうです。通常国会開会前に南米諸国を歴訪する計画が見送りになったといいます。

米国では11月に大統領選が行われる。再選を目指すバイデン氏は国内を奔走するため、外務省幹部は「米政府は外交に集中しにくい一年になる。バイデン氏がインド太平洋地域を訪問する機会もほとんどないだろう。日本がこの地域の外交をしっかりやらないといけない」と語る。(出所:産経新聞

 やはり外交が好きなのでしょうか。悪いことではないにしても、善意も過ぎるような気がします。国内を犠牲にすることはあってはならないはずです。分不相応で、身の丈を知らずになってしまいます。国民がさらに負担を強いられることになればなおさらです。

 

 

 たしかに米国大統領選挙は関心事です。しかし、その前の自民党総裁選はどうなるのでしょうか。支持率低迷にあえぐ首相のはずですが、よほど自信があるのでしょうか。

 何かと戦略を妄想していれば、仕事をやっている気になっているのかもしれません。

 緊急課題であるはず被災地支援を巡っては、多くの人の善意が空回りしていそうです。政府対応が異なったものであれば、こうした善意をもっと活かし、救援活動も異なったものになりそうな気もします。今以上のことを政府に期待するのが無理なことなのかもしれませんが。