「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

ルールを作れない、守れない、安倍派議員逮捕、罪証隠滅の疑いも

 謝罪に謝罪、自民党安倍派の池田衆議院議員政治資金規正法違反の疑いで逮捕され、自民党を除名されたそうです。自民党愛知県連の会長など関係者がこぞって謝罪しています。

 池田議員については、関係先にあった記録媒体を壊すなど証拠隠滅を図った疑いもあるといいます。首相は「大変遺憾なこと。重く受け止めている」と述べ、「党として強い危機感を持って政治の信頼回復に努めなければならない」と語ったといいます。

 

 

「○○をしなければならない」、相変わらず口を開けば同じ文言の繰り返しです。語彙力が乏しいのか、それとも慎重なのか。時間は経過すれども「しなければならない」ことが増えていると感じます。遠退く信頼回復というところでしょうか。

 しかし、相変わらずの自民党のようです。何度も何度も同じ過ちを繰り返します。これでは、自民党が考える再発防止策にはもう期待できそうにもありません。

安倍派の中堅議員逮捕 「もう派閥はなくせ」菅前首相が刷新本部で主張へ 今秋総裁選に向け政局化する可能性 | カナロコ by 神奈川新聞

刷新本部だが「派閥ありき」の予防線がのぞく。岸田首相は4日の年頭会見で国民から批判を浴びている「派閥」という用語の使用を避け「政策集団」との表現で通した。さらに「若手育成の目的がある」と付言、存在を擁護してもいる。 (出所:神奈川新聞)

 問題の本質を避けようとすれば、再発防止、対策はできません。国民の期待を裏切って、どんなときでも自己都合を優先したいのでしょうか。

 

 

論語に学ぶ

樊遅(はんち)従いて舞雩(ぶう)の下に遊ぶ。曰わく、敢えて問う、徳を崇(たか)くし慝(とく)を脩(おさ)め惑いを弁ぜんことを、と。

子曰わく、善いかな問いや。事を先にして得ることを後にするは、徳を崇くするに非(あら)ずや。其の悪を攻(せ)めて人の悪を攻むること無きは、慝を脩むるに非ずや。一朝(いっちょう)の忿(いか)りに其の身を忘れて、以て其の親に及ぼすは、惑えるに非ずや、と。(「顔淵第十二」21)

 樊遅が孔子に従って舞雩壇附近へ遊覧に出かけたときのことである。樊遅が「この際、おたずねしますが、どのようにしますと、私めの人格を高め、心の中の悪を正しく、迷いを分別することができましょうか」と質問しました。

 孔子は「なかなかいい質問だ。まず実行、その報いは後にする、これが人格を高めることではなかろうか。己の悪は責め、他人の悪を咎めない。これが心中の悪を正しくすることではないであろうか。嚇(か)っとなって怒り、我を忘れて争い禍いが親にまで及ぶ。これが迷いではないであろうか」と答えました。  

dsupplying.hatenadiary.jp

 樊遅、戦車に同乗し、勇敢に敵軍に攻め込む勇士と称せられたといいますが、孔子門下にあっては出来の悪い弟子といわれていたようです。孔子との問答からして、人格面で劣るところがあったのでしょうか。

 問題を起こすばかりの自民党議員と重なる部分も多いように感じます。善悪の区別がつかず、同じ問題を何度も何度も繰り返す。それが他者にとって迷惑であることも気にかけない。人格面を磨く育成が自民党には欠けているのかもしれません。

「選挙多い国」日本の病巣 政治改革30年、抜本措置遠く - 日本経済新聞

 堂々巡りでいつまでもたっても進歩がない。国が衰退するのも当然なのかもしれません。やれやれです。いつまでこの状態が続くことになるのでしょうか。

 

「参考文書」

改正たびたび、なお抜け道 自民、刷新本部設置へ―政治資金規正法:時事ドットコム

池田佳隆衆院議員の関係先捜索前に記録媒体が破壊 証拠隠滅か | NHK | 政治資金

「重く受け止める」と岸田首相、安倍派の池田議員逮捕 自民党は除名処分 | ロイター

岸田文雄首相「国民不信でおわび」 自民党派閥資金や柿沢議員逮捕 - 日本経済新聞

パー券、自ら売り込み 萩生田氏慕う―池田容疑者:時事ドットコム