自民党が醜態をさらしています。こんな政党が長く政権を続けられたものです。日本がダメな国になったのもよくわかります。増税メガネ、こんな人物が今なお首相を務めるからさらに国が乱れるのでしょう。
政治資金パーティーの裏金事件で数名が立件されたことで東京地検特捜部の捜査が一区切りついたようです。十分かといえばそうではないような気がします。悪徳な議員どもによって作られる抜け道だらけの法に頼って処罰することには限界があったということなのでしょう。
この立件を受け自民党の3派閥が消滅するそうです。派閥を解散するからといって許される問題ではなく、ほんとうの意味で政治改革が求められます。
安倍、二階、岸田の3派閥「解散」の異例事態 自民派閥半減へ | 毎日新聞
自民党の政治刷新本部がこの先どんな結論を出すのか、また、国会がどんな結果を出すのか監視しなければならないのでしょう。メディアがその責を負わなければなりません。
自民は政治的責任があると判断した安倍派などの派閥幹部を党則に基づいて処分する方針。8段階ある処分のうち3番目に軽い「党の役職停止」とする案が浮上している。党紀委員会を近く開いて最終判断する。(出所:毎日新聞)
甘々です。まずは議員本人がその責を負う。そして党総裁もその責を負わなければならないはずです。
「このような事態に至ったことは国民の政治に対する信頼を損ねるもので極めて遺憾であり、自民党総裁としておわびを申し上げる」、相変わらずその言葉には心がこもっていないようです。ほんとうに信頼を回復させようとの気持ちがあるのでしょうか。その魂胆が見え見えです。
論語に学ぶ
子路(しろ)が曰わく、君子は勇を尚(たっと)ぶか、と。子曰わく、君子は義を以て上(じょう)と為す。君子も勇有りて義無くんば、乱を為す。小人 勇有りて義無くんば、盗を為す。(「陽貨第十七」20)
弟子の子路が「君子 教養人は勇を尊重しますか」といいました。孔子は「君子 教養人は義を第一とする。だから、君子も勇があるだけで義がなければ、乱をなす。小人も同じで、勇ばかりでは盗をなすだけだと、孔子は答えました。
「蛮勇」を諫め、「義憤」でなければ、乱となり、犯罪を犯すだけになるということでしょうか。
「蛮勇」、理非を考えず、むやみやたらに発揮する勇気。向こう見ずの勇気。
「義憤」、道義に外れたことに対して発するいかり。不正に対する怒り。
「義」も己の欲を捨て、公のために尽くすそうとする「条理」がなければ、不義になってしまいます。 社会秩序は「条理」を基礎に成り立ち、「条理」は法解釈の指針となるといいます。「条理」とは、物の道理、物事の筋道。自然の理法を意味します。
蛮勇がまかり通り、不義なことでももっともらしいことを言って押し通そうとする政治家ばかりになったから秩序が乱れ、国がダメになっていくの自然なことなのでしょう。
ほんとうに政治改革が進むことはあるのでしょうか。 その中で自民党はどうなっていくのでしょうか。
「参考文書」
安倍派幹部、議員辞職を否定 解散決定「断腸の思い」 | 共同通信
岸田首相「政治に対する信頼を損ね 極めて遺憾」陳謝 | NHK | 政治資金