ばれなければいい、でもばれたら開き直って、テキトーに言い訳し、自身の責任はあいまいにする、こんな人が日本の政治家のようです。
首相に続いて、安倍派幹部が会見を開いたり、街頭で演説し、今回の裏金事件の説明を始めています。
自民安倍派・5人衆の世耕氏「秘書が…」 裏金事件を陳謝、釈明 | 毎日新聞
検察による立件がないと見越してのことか、キックバック 還流額を明かす安倍派所属議員たちがまた出てきています。橋本聖子議員の還流額2000万円超。辞職には言及がなかったようです。
立件されなければ、罪ではないのでしょうか。まして額の多寡ではないのでしょう。不正額が大きければ量刑が重くなるのは理解できますが、まるで無罪のように放免となるのはどうかしています。自ら責を問い、議員を辞職する、それが政治を担う者としてのあるべき姿なのでしょう。このままでは倫理は崩壊し、社会規範は地に落とされ、秩序がさらに乱れることになりそうです。
論語に学ぶ
過ちて改めず、是（これ）を過ちと謂う。（「衛霊公第十五」30）
過ちを犯したのに改めない。これがほんとうの過ちであると、孔子は言いました。
議員たちにもこんなシンプルな言葉を知ってもらいたいものです。
検察審査会
刑事事件の今後としては、検察審査会にことをゆだねることになるようです。
安倍派幹部やパーティー収入還流の全議員、再捜査は必至 第２ラウンドは検察審査会 - 産経ニュース
検察幹部は「検察審査会はある前提で捜査してきた」と語ったといいます。
この事件について、財界、企業はどんな反応をみせることになるのでしょうか。批判の声を上げるのでしょうか。
経団連は昨年10月、自民党に対し「大変評価している」と最大限の評価を与え、政治献金の対象にお墨付きを与えていました。また十倉会長は「自民党幹部がこれ以上、何をやればいいのかと悩んでいる」とも発言していました。この事態となって、まさかこのまま高評価を続ける訳にはいかないように思われます。
政府とともに進めてきた「賃上げ」運動への影響も気がかかりです。
「参考文書」
橋本聖子元五輪相、還流額は2000万円超 自民パー券問題 | 毎日新聞
長峯誠参院議員、116万円の還流認める 不記載「気づかなかった」 [自民] [宮崎県]：朝日新聞デジタル
裏金、実は「課税所得」…これは脱税事件では？ どこまでも特権だらけの「政治屋」と国民の途方もない落差：東京新聞 TOKYO Web
国会前でデモ 「裏金議員やめさせたい」「選んだのは私たち」：朝日新聞デジタル
「なぜ岸田内閣の支持率が上向かないのか不思議」 経団連・十倉雅和会長は政策を評価：東京新聞 TOKYO Web
