「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

ざわつくネット社会、問題を起こすリーダー・著名人、その責任のありかた

 ネット社会がざわついています。災害対応を巡っては、「馳せ参じない馳」と知事が揶揄されています。緊急時におけるリーダーのありかたが問われているのでしょうか。

 週刊誌報道を巡る松本さん問題も尾を引いています。テレビ局や所属事務所の問題など多方面に飛び火しています。事情に詳しい本人が、世間の求めに応じて会見し、大人の対応をすれば、事態に変化があるのでしょうが、どうなるのでしょうか。

 

 

 政治も同様です。自民党の裏金問題では安倍派幹部が立件見送りになるようです。

パー券裏金疑惑で安倍派幹部立件見送り報道に「検察仕事しろ」「納税の義務」がトレンド入り ネット上では怒り噴出:中日スポーツ・東京中日スポーツ

 ネット上には「この国は法治国家じゃなかったのか? 一体いつから犯罪放置国家になったんだ?」、「政治家が税金払わなくて良いということは納税の義務が無いということ。ということは日本国民ではないということ。日本国民でないなら政治家であってはいけないよね」などの怒号が飛び交い、憤りが噴出しているようです。

 犯罪まがいの行為が蔓延し、これではまるで腐敗国家のようです。しんどさを感じます。このまま、どこぞの戦争を仕掛ける強権的な国に負けず劣らずの汚職国家に堕ちてゆくことになりそうです。

ルック・イース

 マレーシア首相を長く務めたマハティール氏が、その当時、ルック・イーストという政策を推し進めました。戦後発展を遂げる日本に学べというものです。政治的には色々な問題を抱えながらも、当時の日本はまだみるものがあったのでしょうし、範となるものもあったということなのでしょうか。

憲法9条を「守って」 マレーシア・マハティール元首相が語る今後の世界情勢と日本に求める立ち回り:東京新聞 TOKYO Web

日本は(憲法9条で)戦争を違法とするという点でユニークだ。自衛の場合を除き、国家間の紛争を解決する手段として戦争を拒否するのは良い政策だ。米国はこれを変え、米国とともに日本が戦争を行えるようにしたい。しかしこれまでのところ日本は戦争に巻き込まれていない。今後もこの条項を守ってほしい。(出所:東京新聞

 マハティール・モハマド氏、御年98歳、「米国は戦争への日本の支援がほしいため(憲法9条を)変えたがっているが、日本は侵略戦争を禁じた条項を守ってほしい」と、東京新聞のインタビューでそう語り、非戦を貫くよう訴えたそうです。

 

 

 マハティール首相が在任中、マレーシアで1年の内半分を過ごすような生活をしていました。当時、この政策を知り、現地スタッフからも聞いていました。その時は身が引き締まる思いがしたものです。

論語に学ぶ

先進の礼楽に於けるは、野人なり。後進の礼楽に於けるは、君子なり。如(も)し之を用いなば、則ち吾は先進に従わん。(「先進第十一」1)

 周王朝のはじめの頃の人たちの礼楽のあり方は、素朴であった。後世の人たちのそれは、華やかで整っている。もし礼楽を用いるとあらば、私は素朴なありかたに立ってみようと、孔子はいいました。

dsupplying.hatenadiary.jp

 孔子は整美を否定したではなく、飾りけがなく純真・素直なであることの初心の質朴さを忘れるなといっているのではないかと言われます。

 成長、発展の途上で何か良くないことも習慣化されたこともあったりするのでしょう。当時はそれが許容されたものであってかもしれませんが、時が経てばそれもまた変わっていくことも自然のことのように思います。

 なにごとにも諸事情色々あるのでしょうが、もめごとになるようであれば、純朴になってみるのもいいのかもしれません。そうできれば、素直に謝罪できそうな気がします。しかし、そうできないのも人間であるということなのでしょうか。

 このまま改めることができなければ、欲望のままに野卑となり、ズルズルと堕落が止まらなくなりそうです。

 

 

「参考文書」

松本人志を自分の「家族」と見なす人々への違和感|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト