「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

期待先行で日経平均株価連騰、鍵となる改革とそのリスク

 日経平均株価がバブル期以来の好調さで、3万5000円台を回復、年末には3万8000円、4万円との声も市場関係者の中にはあるようです。この好調さの背景には「賃金と物価の好循環」による企業収益拡大への期待感があるといいます。

株価支える好循環シナリオ 急騰に警戒感も―東京株式市場:時事ドットコム

 資本効率改善や株価を意識した経営を企業に求めるなどした東証の改革が功を奏し、海外投資家の買いを誘っているといいます。いわば、企業の経営改革への期待が株価高騰を支えているとの構図といいます。東証はさらなる改革を迫り、「企業の取り組みを期待した海外勢の日本株買いが再び強まっている」との声もあるそうです。

 

 

 一方で、「日本企業が変わったとの考え方につながる新たな要素はない」と述べる関係者もいるそうです。「短期的には一段高もあり得るが、いったん手じまい売りが出るリスクの方が大きい」と話しているといいます。

 リスクの方が勝っているように見えます。この先、明らかに良化していくという兆しが感じることができるようになってもらいたいものです。足元の好調さに浮かれ過ぎると思わぬしっぺ返しが待っていそうな気もします。

リスク

 自民党の政治刷新本部による改革が期待されるのでしょうが、あまり評判がよくないようです。

自民党「刷新本部」、安倍派メンバー9人に裏金か 10人が参加:朝日新聞デジタル

 世の中に漂う好ましくない雰囲気を一変させるには、清廉潔白で、国民のための政治に変わることが求められるのでしょうが、その内容からして、のっけから道を踏み外していそうです。国民の声に耳を傾けようとしない姿勢は、いつまで経っても改まることはないようです。

 一方で、相変わらず外交は熱心のようです。上川外相が米国ワシントンを訪問し、ブリンケン米国務長官と会談したといいます。首相が3月上旬に国賓待遇での訪米の成功に向け、緊密に連携することで一致したそうです。

日米外相、首相訪米へ連携 台湾安定の重要性確認:時事ドットコム

 また、日米同盟の抑止力と対処力を強化することで合意したといいます。対中国での緊密な協調もすり合わせ、台湾海峡の平和と安定の重要性も確認したといいます。

 台湾総統選も念頭にあってのことでしょうか。きな臭さを増大させているような気もしなくもありません。11月には米大統領選もあり、地政学、外交がリスクになりそうです。まだまだ負担や心配の日々が続きそうです。

 

 

論語に学ぶ

 子、子賤を謂う。君子なるかな、若(かく)のごとき人。魯に君子者無くんば、斯れ焉(いずくんぞ斯をとらん、と。(「公冶長第五」3)

 孔子が弟子の子賤を評価し、「魯の国に君子無し、などというものがあるが、もしそうなら、子賤はそもそもどこからその君子性を学びとったのだろうか」といいました。

dsupplying.hatenadiary.jp

 子賤は地方都市で首長になり、善政を布いたといいます。その成功には多くの秀れた師友があってのことだといいます。孔子は子賤の徳をほめただけでなく、人間的接触による感化の深さ、その重要性を説いたのだろうといわれます。

 「人間は生まれつきの素質に縛られる。しかし、それだけに終わることなく、人は愛情をもって助けあうことによって、素質以上に力を発揮することができる」と捉え、これこそが「仁」の精神といいます。

 友の選択が人生を大きく左右するということでもあるのでしょうか。

 政治の世界では、君子性のある人が疎んじられる傾向にあるようです。それが色々悪さしていそうな気もします。それは官僚においても同様のようです。

「強すぎる官邸」恐怖政治に慣れた官僚 変えられぬ指示待ち姿勢:朝日新聞デジタル

 

 企業もまた同じなのかもしれません。そうであるのなら、株価にとっては大きなリスクになりそうです。

 

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