トランプさんの傍若無人な振舞いで、世界で様々な事象が生じています。秩序が瓦解、不確実性が増し、ますます激動の時代になっていくようです。混乱は人によってもたらされるもの、しかし、人はコントロールできないもの、改めてそう認識します。
今年11月に米国ニューヨークでは市長選挙となるそうです。早くも候補者選びが始まり、民主党では民主社会主義者のゾーラン・マムダニ州議会議員(33)が指名を確実にしたそうです。
NY市長選、民主予備選でマムダニ氏勝利-クオモ氏は次の一手検討 - Bloomberg
無料バスの運行や家賃上昇の凍結、富裕層への増税といった進歩的な公約や、イスラエルに対する批判などが勝利を引き寄せたのではないかといわれています。
世界的な右傾化の流れからの揺り戻しなのでしょうか。早速、トランプさんは、マムダニ氏を「完全なる共産主義の狂人」と呼び、「民主党は一線を越えた」と述べたといいます。
「億万長者はいらない」次期NY市長候補の「民主社会主義者」にビリオネアが反発 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
一方のマムダニ氏はCNNのインタビューで、民主社会主義をどう定義するかを問われると、マーティン・ルーサー・キングの言葉を引用し、「この国のすべての神の子どもたちに、より良く富が分配されなければならない」と語ったといいます。
11月のニューヨーク市長選の本選は混戦となる可能性が高いといいます。現職の民主党エリック・アダムス市長が無所属で再選を目指し、共和党からはカーティス・スリワ氏が立候補するそうです。前のニューヨーク州知事のアンドルー・クオモ氏も民主党の指名選挙にマムダニ氏に敗れたものの立候補の手立てを探っているそうです。
抱える多種多様な問題に極端な政策で対応しようするから対立が生まれ、選挙における立候補者の乱立につながるのでしょうか。
参院選が公示となりました。日本でも候補者乱立、新たな政党の勃興も加わって、多党制への移行が進んでいるようです。SNSを分析すると、既成政党には批判が集中する一方、参政、日本保守、れいわ新選組など新興勢力を肯定的にみる比率が高く、二極化の様相をみせているといいます。
「日本人ファースト」参政党なぜ支持拡大? 支援者「国会が左傾化」 | 毎日新聞
参政党が玉木国民民主に替わって勢いを得ているようです。日本のトランプという感じもしないでもありません。世界的な潮流からして、それが支持拡大の背景だったりするのでしょうか。
どんな結果が待っているのでしょうか。政権の枠組みに変化が起きるのでしょうか。政治的な混乱はまだまだ続きそうですし、不確実性がますます深まっていきそうな気もします。
論語に学ぶ
由(ゆう)よ、徳を知る者は鮮(すく)し、と。(「衛霊公第十五」4)
由(子路)よ、真に徳を知っている者は少ないものだねと孔子はいいました。
「由」、弟子の子路のことです。もとは遊侠の徒で、孔子にからみに来て論破され、心服して門に入ったといいます。率直勇敢な情熱家で、孔子に愛されたそうです。大国の軍政のきりもりを任せられる逸材ともいわれます。しかし、子路は晩年、仕えた衛の国で内乱に巻き込まれ殺されてしまいます。それを耳にした孔子は嘆いたそうです。子路がもう少し「徳」を理解していたならとの思いが孔子にはあったのでしょうか。
何か不適切な行動した政治家が「不徳の致すところ」といいます。徳を知らない政治家が増えてはいないでしょうか。
「不徳の致すところ」、自分の至らなさや不十分さによって、何か問題や失敗が起きてしまった際に、深く反省し、謝罪する際に用いられる言葉です。自身の品性や道徳心が欠けているのが原因とされます。「徳」とは、道徳的な善や、人としての正しいあり方を意味します。
徳を知る者が増えれば、このぎすぎすし、対立や争いが絶えない世界が変わり始めるような気もします。政策だけで選ぶだけの選挙ではなく、そこに候補者の人間性を加えてみてもいいのかもしれません。
「参考文書」
参政党、参院選投票先で支持広げる 国民民主党は伸び悩み - 日本経済新聞
〝山尾騒動〟で「玉木政権」も消滅か【点描・永田町】:時事ドットコム
SNS反応、既成政党に批判集中 れいわ・参政・保守は肯定多く - 日本経済新聞
短慮を競う政治の大罪 国力高める機を逃すな - 日本経済新聞
米NY市長選 マムダニ氏が民主党予備選で勝利、33歳の民主社会主義者 - CNN.co.jp
グローバリゼーションが終わり、多党制の時代が始まる 21世紀シン・政治論 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)


