「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

強制捜査、議員逮捕、自民党の腐敗、優先される私利私欲

 江東区の区長選を巡る公選法違反の疑いで前の法務副大臣が逮捕されました。慣例となっている陣中見舞いが買収でないかと疑われたようです。

 自民党安倍派所属議員の事務所などに強制捜査が2日連続で行われました。政治資金パーティを巡る事件で、多額の裏金がキックバックされたといわれている議員が対象となっているようです。前日の池田議員に続き2人目です。選挙にはカネがかかると言い訳しては党の大綱に反して、政治資金パーティを繰り返し、裏金を作っていたといいます。甚だしい腐敗に、ただただ呆れるばかりです。

 何度も政治改革の機会がありながらも、自民党前近代的な構造の本質は何にも変わっていないようです。このままでは、ずるずると古臭い慣習が繰り返すことになりそうな気もします。

 

 

 企業にも責任の一端があるのかもしれません。企業献金を止めようとの機運が高まっても、変わることなく続けてきたのであれば、批判は免れないのではないでしょう。

 その企業においても不正が相次いでいます。ビッグモータによる保険金の水増し問題と損保ジャパンとの癒着構造、そして、その損保各社はカルテルで不正を行っていました。国が調査に乗りだし、業務改善命令などを出し対応します。政治が腐敗している中、国が毅然と不正に対して対処できるのでしょうか。

 日本の基幹産業である自動車でも不正が起きるようになっています。日野自動車ダイハツ、またホンダにおいては世界で1500万台におよぶリコールを実施するそうです。

 日本の経済活動も劣化したといわざるを得ないのかもしれません。日本への信頼が揺らぐことはないのでしょうか。

 

 

論語に学ぶ

利に放(よ)りて行えば、怨み多し。(「里仁第四」12)

 利害だけで行動すると、怨まれることが多くなると、孔子はいいました。

dsupplying.hatenadiary.jp

「利」は私利私欲ではなく、元来、「公益」「公利」であり 、国家、社会のためであるそうです。

 政権与党である自民党が私利私欲を優先し、企業もそこに献金し自分たちの利益ばかりを考えているようです。これでは、誰も「公益」「公利」を考えておらず、国民が怨みを募らせるの自然の流れで、社会がひどく荒んでいくのもまた道理なのでしょう。

日本診断 日本は「ダメな国」? 長引く不調、底力は:日本経済新聞

 国の体力があるうちに大改革を断行しないと、ずるずると埋没しかねません。まずは政治改革、そして企業ならびに様々な団体も同様なのでしょう。社会貢献する集団へと変貌していくことが求められます。