「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

政界疑獄、強制捜査を受ける自民党議員たち、ボロボロになっていく日本

 街中で悲惨な事故や残忍な事件が絶えません。年の瀬になっても、日々を伝えるニュースは陰鬱なものばかりです。これが今年の世相ということでなのでしょうか。

 世間を騒がす政界の疑獄は、いよいよ議員への強制捜査の段階へと移ったようです。東京地検特捜部が、池田衆院議員の議員会館と地元名古屋の事務所に家宅捜索に入ったといいます。

池田氏事務所を捜索 議員側の強制捜査は初―安倍派裏金事件・東京地検:時事ドットコム

 池田氏は安倍派から4000万円超のキックバックを受け、政治資金収支報告書に記載していなかった疑いがあるといいます。どこまで強制捜査は拡大することになるのでしょうか。

 

 

 日本がどんどん悪くなっていないでしょうか。

 大川原化工機を巡る冤罪事件では、東京地裁が捜査の違法性認め、国と都に1億6000万円の賠償命じました。公判中には現役捜査員による捏造とに証言もありました。

大川原化工機 えん罪事件 がんでも閉じ込められ…無実だった技術者の死|NHK事件記者取材note

 恐ろしい事実、現実です。この問題はどういう形で決着することになるのでしょうか。

 まだまだ気になるニュースが山ほどあります。

 辺野古基地の地盤改良工事を巡っては、 国が沖縄県にかわって工事を承認する代執行に踏み切ったといいます。地方自治法に基づく代執行は初めてで異例の事態になったそうです。

辺野古沖 地盤改良工事 国が代執行 地方自治法基づく初の事態 | NHK | 基地問題

「多くの沖縄県民の民意という真の公益を顧みなかった」と、沖縄県の玉城知事は述べ、先にあった高裁での判決を不服として最高裁判所に上告したといいます。最高裁はどう判断することになるのでしょうか。最高裁の判決で県が勝訴するまで代執行を止める効力は無く、辺野古沖の工事は進むことになるといいます。

柏崎刈羽原発

 東京電力柏崎刈羽原発を巡っては、原子力規制委員会が運転禁止命令の解除を正式に決めたといいます。再稼働にあったては、新潟県など地元の同意が不可避で、花角新潟県知事は同意の是非を巡って「県民の信を問う」と述べているといいます。

柏崎刈羽原発、「運転禁止」命令を解除 東京電力のテロ対策は改善と判断 原子力規制委員会:東京新聞 TOKYO Web

 あの福島の大事故を起こした東京電力をほんとうに信用して大丈夫なのか。新潟県民に重い選択が託されることになったようです。

 

 

 政権を担う自民党は裏金問題で揺れ、ガバナンス不全といっても過言ではないのでしょう。そうであるにも関わらず、重要な案件を国会審議を経ず、次々と進めようとし、ますます強権的になっているようです。このままでは未来がさらに暗澹たるものになっていきそうです。

 せめて企業がしっかりしていればと思うのですが、こちらも危うそうで、日々様々な問題が報じられています。

 老舗 高島屋は崩れたケーキで謝罪し、「原因の特定は不可能」と結論付けたといいます。

高島屋、崩れたケーキで謝罪 破損807件、原因特定できず:時事ドットコム

 こんなことで再発防止が可能なのでしょうか。食の安全を守ることはできるのかとの疑問が残ります。

 これもまたガバナンス不全と言っていいような気がします。

論語に学ぶ

君子にして不仁なる者、有らんか。未だ小人にして仁なる者有らざるなり。(「憲問第十四」6)

 君子 教養人にして、人の道に外れた者があるだろうか。小人 知識人にして、同時に人格者というようなことはない、と孔子は言いました。

dsupplying.hatenadiary.jp

 不正や不祥事ばかりの世になるのも、道理や道徳が軽んじられるようになっているからなのかもしれません。ガバナンスやコンプライアンスの重要性が説かれ、その実行が求められても、道理や道徳を知らなければ、何ら役に立つことはないのでしょう。ほんとうの意味での「学び」が求められていそうです。

 

心を養う

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「参考文書」

【速報】「大川原化工機」えん罪事件で捜査の違法性認め国と都に1億6000万円の賠償命じる、東京地裁 | TBS NEWS DIG (1ページ)