「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

トランプさんと変わりゆく世界秩序、日本は今何をすべきなのだろうか

  イスラエルとイランの12日戦争の停戦が合意となって、最悪が回避されたかのように思われましたが、まだ完全ではないようです。トランプさんが、イスラエルに対して「その爆弾を落とすな。重大な違反になる。お前らのパイロットを今すぐ引き返させろ!」と述べたそうです。

トランプ氏「お前らのパイロットを引き返させろ!」 イスラエルの「停戦合意違反」に警告 - 産経ニュース

「完全で全面的な停戦」はほんとうに実現するのでしょうか。イランの核の脅威を消し去ることで、地政学的な変化が生じて、中東が恒久的な安定向かうことはあるのでしょうか。トランプさんに次のステップがあればよいのですが。

 

 

原油下落、エネルギー安全保障

 最悪の事態を回避したことで原油価格が下落、直近の水準に戻ったようです。しかし、今回の騒動からしてエネルギーの過度な中東依存はリスキーであることが再認識されました。政治の場で議論されるガソリンの暫定税率廃止に早々に結論を出し、エネルギー価格の低減と安定化を図り、またそれに加えてエネルギー安全保障を早期に再構築することが求められそうです。

 生成AIの普及などで今後の電力需要が爆発的に増加することからも、原発の再稼働が急務といわれます。新増設も必要との論調が支配的になっています。

[新連載]AIデータセンター 原発9基分を爆食 首都圏・関西に9割集中:日経ビジネス電子版

 しかし、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に目処が立たず、日本原電は発電ゼロの状態を続けています。

「発電ゼロでも原電支援は正しいか」国会で東電の答弁は? | 環境エネルギー最前線 | 川口雅浩 | 毎日新聞「経済プレミア」

 期待の洋上風力発電は、世界的なインフレなどの影響を受けて、急激に建設コストが上昇したのが理由で、建設が進まない状態に陥ったようです。

「三菱商事の救済策」と批判、洋上風力の政府支援 遠のく原発10基分:日経ビジネス電子版

 こんな状態では電力を安価に安定的に供給ができようもなく、安全保障どころではありません。一方、政府は「GX電源法」を施行させ、安全確保を大前提とし原子力を活用また廃炉を推進するとしています。また、再生可能エネルギーの導入を最大限に促進するといいます。現実と乖離しています。

 

 

 政治の衰退といっていいのでしょうか。長く政権与党を務めた自民党の劣化といってもよさそうな気がします。その自民党東京都議選で歴史的な大敗を喫しました。選挙で苦しい状況に追い込まれるのも、劣化の表れなのでしょうし、この時代、この社会環境に対応できていないということでもあるのではないでしょうか。

都議選大敗の自民、止まらぬ地盤沈下 参院選は石破政権の命運を左右:日経ビジネス電子版

 トランプ関税が日本経済に大きな影響を及ぼすことが危惧されています。しかし、多くの企業がそれ以前に苦しい経営状況に陥り、経営陣の入れ替え、リストラへと発展しています。株主総会は荒れ模様で、株主満足もままならない状況のようです。

論語に学ぶ

羣居(ぐんきょ)すること終日、言 義に及ばず、好んで小慧(しょうけい)を行う。難(かた)いかな。(「衛霊公第十五」17)

 群れて一日中雑談し、話す中身は「義」に及ばず、小才を巡らす話ばかりに熱中している。難しいな、と孔子はいいました。

dsupplying.hatenadiary.jp

 トランプさんの登場でこれまでの常識、価値観が大きく変わり、経済もまた大きく変わろうとしています。日本はこの時代、何を「義」として、どの方向に進むことになるのでしょうか。何か変えていかなければ、ダウントレンドに拍車がかかりそうです。

 

 

「参考文書」

「一刻も早く改善すべき」経産相が認めた東電と原電の大問題 | 環境エネルギー最前線 | 川口雅浩 | 毎日新聞「経済プレミア」

世界情勢、過去数十年で「最も複雑」 WEF総裁 写真8枚 国際ニュース:AFPBB News