「関心のなかった政治への距離がぐっと縮まった」、SNSの効果なのか、政治が身近なものになったとも感じます。一方で、その弊害も指摘されています。
<SNS=民意なのか?>SNS選挙で「政策」は置き去りに 人類総メディア時代で大切なこと Wedge ONLINE(ウェッジ・オンライン)
今回の東京都議選ではどうだったのでしょうか。
投票率が伸びたようです。関心の高まりがあったのでしょうか。結果は、自民党が歴史的な惨敗を喫し、過去最低の議席数に沈み、地域政党「都民ファーストの会」が第1党を奪還しました。
自民、歴史的惨敗 過去最低21議席、都民ファ第1党―公明後退、立民上積み・都議選:時事ドットコム
「石丸現象」、「SNS選挙」のきっかけを作った石丸伸二氏が率いる地域政党「再生の道」は42人を擁立したものの全敗でした。一方、国民民主、参政の両党が初めて議席を獲得していました。維新は全滅、立憲民主党は議席を上積みしました。
「SNS選挙」の戦い方に変化、進歩があったのでしょうか。兵庫県知事選の反省が活かされたのかもしれませんが。
新興政党などに支持政党が分散する傾向が強まっている。(出所:日本経済新聞)
今回の選挙では、国民民主、参政が躍進しました。少々気になる結果でもあります。
コア保守層はどこへ行く 参政党、参院選の台風の目に - 日本経済新聞
7月の参院選も同じような傾向になるのでしょうか。
SNSの情報、刺さるのは中高年? 「推し活」選挙の功罪 - 日本経済新聞
参院選の投開票まで1カ月あまり。この結果次第で日本の政治が大きく動くことになるといいます。しかし、消費税減税や現金給付など大衆迎合的な超短期の公約ばかりと危惧する声もあるようです。
SNSと民主主義は今後どこへ向かいどのようになっていき、我々はその変化にどのように対応していけばよいだろうか。(出所: Wedge ONLINE)
参院選では、昨年の東京都知事選で、第5位となる約15万票を獲得したAIエンジニアの安野貴博氏が新党「チームみらい」を結成、これを率いて自身は比例代表に出馬するそうです。選挙区も含め10人以上の候補者を擁立、「新たな国政政党を目指す」といいます。
参院選に挑む「安野新党」の〝未来〟【点描・永田町】:時事ドットコム
「テクノロジーで、誰も取り残さない日本をつくること。メンバーがテクノロジーを駆使して政治をアップデートすることを目指す」、出馬会見で安野氏は新党の目標についてそう語ります。また、新党が政党要件を満たした場合は「年1億円以上の政党交付金で優秀なエンジニア・リサーチャーで構成する『永田町エンジニアチーム』を立ち上げ、政治のDX化を進める」と述べました。
論語に学ぶ
知 之に及ぶも、仁 之を守る能(あた)わざれば、之を得ると雖(いえど)も、必ず之を失う。知 之に及び、仁 能(よ)く之を守るも、荘(そう)以て之に莅(のぞ)まざれば、則ち民 敬せず。知 之に及び、仁能く之を守り、荘以て之に莅めども、之を動かすに礼を以てせざれば、未だ善(よ)からざるなり。(「衛霊公第十五」33)
知識、学問が十分であっても、道徳を守ることができなければ、たとい地位を得たとしても、きっと失うだろう。知識、学問があり、道徳的であっても、どっしりとした態度で接しなければ、人々は敬意を払わない。知識、学問、道徳、厳かな態度がそろっていても、人々に仕事をさせるとき、人間として遇する礼儀をもってしなければ、まだ善しとすることはできないと孔子はいいました。
安野氏の参院選出馬表明に、「選挙戦の構図を変えかねない」とみるむきも中央政界では少なくないそうです。また、政治ジャーナリストは「安野氏の新たなSNS戦略の成否次第」と語っているといいます。色々批判もあるようですが、旧態依然の政治にとっての新たな風になって欲しいものです。テクノロジーによって政治を一歩でも二歩でも進歩させ、政治のマンネリを打破できればいいのではないでしょうか。
「参考文書」
都議選「既成政党」離れの足音 投票先が分散、参院選にも重なる状況 - 日本経済新聞
【緊急会見】「永田町を変えるには、永田町に入るしかない」新党「チームみらい」結成の安野貴博が掲げる「1%の革命」の全てがここに! | 株式会社文藝春秋のプレスリリース


